サッカー戦術クロニクル

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著者 : 西部謙司
  • カンゼン (2008年7月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862550163

サッカー戦術クロニクルの感想・レビュー・書評

  • 歴代の代表的なチームの戦術解説がまとまってた。サイドバックが2列目を追い越す動きの有用性がよくわかったのと、モウリーニョチェルシーの戦術の強みがよくわかりました。

  • ここのところ小難しい本が続いたので気分転換にササッと読んでみた。
    本書は過去(1920年ころ)から現在に至るサッカー戦術の変遷、中でも「トータルフットボール」という定義について焦点を当てて解説された一冊である。
    ・クライフのトータルフットボールとはなにか?
    ・クライフより過去のトータルフットボールの原点とはなにか?
    ・クライフ以後のトータルフットボールはどのように進化したか?
    について解説されています。
    本文中にフォーメーション図などが出てくるのですが、サッカーというテーマを扱うにはちょっと画像情報が少ないかなーという感触。特にクライフ以後のトータルフットボールにおいてバルセロナが辿った道とミランが辿った道についての解説はとても分かりやすい、これを更に深める為に(やや乱暴なのは承知の上で)家系図的な表現があっても良いんじゃないかと感じる。
    本書で語られる通りサッカーというスポーツは戦術システムという面では非常に貧弱であり、だからこそメタ的な戦術解釈が行われたり、スターの力があり得ない程に輝いてしまう事がある。そこから大きな揺らぎが生じるのが面白いというスポーツだ。
    だからこそ素人においても戦術理解が他のスポーツに比べると若干優しく、サッカーに興味を持った人がこのような本に出会える環境があるのはとても有意義だと思う。

  • サッカー観戦を楽しむため。
    サッカー戦術の移り変わりを各チームごとに示しているが戦術の理解にはつながり難い。

  • サッカーの戦術、フォーメーションについて過去のモノから現代サッカーまでをまとめている書。現代のサッカーがいかに歴史を学びそこから生まれてきたかがわかる。サッカー好きにはたまらない本です。

  • その時代によって、主流となる戦術があるわけで、それを章毎に書かれている。やはり、最初はトータルフットボールから、さっき時代のミランや、クライフのバルセロナ等が書かれている。著書の書き方自体に疑問があり、選手の評価に関して特に感じさせる部分があった。また、文末にある参考文献に関して、僅か1冊で、此処まで幅広い歴史を書き連ねた訳でもないのに、省略した意味がよくわからない。これを読むなら、ジョナサン・ウィルソンの方を読んだほうが、よりクロニクルだと思う。

  • 様々な戦術の変遷や用法などを浅く広く解説している。こうやって戦術の歴史を辿りながら学ぶのは、戦術を理解する上でとても有意義だと思う。これを読んで、さらに其々の戦術、たとえばサッキの戦術などのディテール部分を知りたくなった。

  • ☆☆$$中々興味深い内容だったが、一部は古過ぎて興味無い内容だった。$$やはりクライフへの憧れは強まる。

  • 戦術クロニクルというにふさわしい本。
    サッカーの戦術の変遷を、時代を象徴するチーム戦術と個(選手)をベースに紹介している。

    個人的に面白かったのは、サッキ監督が導入したゾーンプレス(ACミラン)の登場から、クライフ監督の「優れたテクニックの前では、プレッシング無力」という挑戦(現在のバルセロナに続く)。
    そして、その間に登場した「ジダン」という選手の特異な才能-プレッシングをかけている中でボールを取られない個人が産む戦術的な効果-を分析していた点。
    このようにサッカーの戦術の移り変わりの中で、卓越した個が登場し、その才能が生きているということを考えたことがなかったので非常に新鮮だった。

    また、まえがきで、戦術とは、ゲームに勝つための手段である点を指摘し、「トータルフットボール」については、サッカーに取り組む姿勢の問題(勝てばいいってもんでもないでしょ?いいサッカーってどのようなものよ?)で、「トータルフットボールとはサッカーの良心」、「よりよくサッカーの世界を生きようとした証」と表現していたのは印象に残った。

    西部謙司、いいこと言います。

  • 「サッカー戦術クロニクル」
    戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。


    この本は「トータルフットボール」というキーワードを軸に現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていくものです。戦術というとフォーメーションの話になりがちです。しかし、人の並べ方は戦術の一部にすぎなく、選手のどういうプレーが有利かを考えて、それをチームで実現する段取りを組み、そして人の配置を決めていく、というのが戦術です。


    例えば、ペレが活躍した時代のブラジル代表では今で言うファンタジスタ型の天才が複数存在しました。その際、もし人を並べるだけのフォーメーションを作った場合、これらのファンタジスタが当てはまるポジションはトップ下、いわゆる10番しかないので、複数の天才から1人の天才を選ばざるを得なくなります。


    しかし、選手各々のどういうプレーをチームに活かすのかを考え、それをチームの力に集約して実現するような段取りを組もうとすることで、複数の天才を共存させることが可能になります。このように戦術とはサッカーを強化する為に不可欠な要素です。


    この本では、ブラジル代表以外の様々なチームを細かく分析しています。よって、非常に読み応えがあります。サッカー初心者の方には少し難解かもしれませんが、是非挑戦して欲しいです。

  • なんか左右対称なフォーメーションばっかり考えてたから、勉強になった。
    常に鳥かごを作れるように3-4-3にしたというクライフの戦術がすごいな、っていう感想。

    最後の2章分くらいはいらないから星は4つ

  • いわゆるトータルフットボールという視点から、サッカーにおけるチームの戦術を解説する本。

    最近のチームだけではなく、時には1950年代にもさかのぼって、幅広く戦術、トータルフットボールの歴史に触れてくれていて、サッカーという競技の奥深さがわかり面白い。

    ただ、前半で定義づけはされるものの、トータルフットボールというものが少しあいまいであって、章によってはただの強いチーム紹介になってしまっているものがあると感じる。
    また、随所に図を入れて解説をしてくれてはいるものの、やはり映像で見たいと思わされるものが多い。
    されど良書。

  • 欧州サッカーの歴史を知らないと厳しいかも、ただしサッカーに係わる人には一歩踏み込んで面白いかも

  •  「サッカー日本代表システム進化論」の西部謙司の別の本。こちらは08年発売とすこしばかり古い。サッカーの歴史における一大ムーブメント「トータルフットボール」を軸に戦術の変遷を整理している。

     単純にまとめると、
    ・源流は30年代オーストリア代表(ヴンター・チーム)、50年代ハンガリー代表(マジック・マジャール) 更に遡ればアイルランド人のコーチ、ジミー・ホーガンが大陸に伝えたスコットランド流のパスサッカー
    ・それを「20世紀最高の監督」リヌス・ミケルスと「フライング・ダッチマン」ヨハン・クライフがアヤックスで洗練させ、74年西独W杯のオランダ代表で世界にお披露目(狭義のトータルフットボール)
    ・オランダ代表のトータルフットボールから2つの大きな流れが生まれる。「全員攻撃全員守備」というトータルフットボールの理念を守備のオートマティズムに発展させたアリゴ・サッキのプレッシングサッカー(ACミラン)と、パス&ムーブの攻撃を突き詰めたクライフ監督のアタッキングフットボール(FCバルセロナ)。これらは共に90年代はじめに、時期を同じくして出現。
    ・現在のフットボール戦術は須らくこのどちらか(あるいは両方)の影響を強く受けていると言える

     著者は欧州における戦術の革新が二十年周期で起きていることに着目し、そろそろ新しいフットボールが来るのではと予言しているが、見事に的中している。現在最先端の戦術は再びFCバルセロナの「ハンドボール・フットボール」(=GK含めた全員の高い技術力をベースに、まるで手でボールを扱っているかのような正確なパス回しから攻め立てる)。
     ほぼ常勝といっても過言ではないバルセロナの強さだが、それでも昨シーズン末(あるいは一昨年のCL準決勝インテル・ミラノ戦)から共にジョゼ・モウリーニョ監督が攻略の糸口を見つけつつあるように見える。
     ある戦術に対しカウンターの戦術が編み出され、時には再発見され時には既存のものを組み合わせて次の次元の戦術を生み出す。戦術の歴史はその繰り返しであるが、その底流には常にトータルフットボールの思想があると分かった。

  • 副題にあるとおり、「トータルフットボールとは何か?」が書かれている、サッカー戦術のクロニクル=年代記。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3877879.html

  • 戦術解析の歴史的な部分に関しては日本の第一人者と思われる西部氏のトータルフットボールの歴史。

    内容・構成も秀逸で、単に歴史を追うのではなく、10章のトピックで選んだチームがトータルフットボールといかに関わりがあるかを紐解いていく。

    特に最終章の、トータルフットボールの起源を明らかにするところは圧巻。
    一読の価値がある

  • 往年のサッカーファンにはたまらない一冊といえる。

    クライフがいた頃のオランダのトータルフットボールとは何だったのか、現代のサッカーと何が異なるのか、などの説明は説得力もあり秀逸。フリットがいたころのACミランの話も懐かしい。
    また、マラドーナやジダンのようなずば抜けた天才がいるとサッカーがどう変わるか、に関する記述も非常に面白い。

    サッカーの戦術を議論したい方々にオススメです。

  • 戦術とタレントと。戦術を遂行出来るタレントが居て、タレントを活かす戦術が有って。当たり前かもしれんがどっちかだけでは成り立たないことを認識。

  • なんとなくみていたサッカーが、少しは分かるようになるかもしれない。ゲームでなんとなしに使っていたフォーメーションの意味もおおむね理解できた。はやりのシステムができると、それを打ち破るシステムができる、ってのはサッカーでもあるのですね。

  • サッカー好きの私としてはたまらない戦術本である。
    年代てきにもオランダトリオ以降のミランあたりからリアルタイム体験になる。
    サッカーにおける戦術を学ぶと、観戦がより興味深くなる。残念ながら最近はスタジアムを訪れることがめっきり少なくなったのだが、この本を読んで、また、生観戦したくなりました。

  • 面白いんだけど私にはしんどすぎました。
    サッカーは理屈より感覚で楽しみたいかも。いまは。

  • にわかサッカーファンと言われないように、次回のワールドカップまで自分の中でのモチベーションを維持しようと、最近はサッカーの戦術本を読んでいます。
    一人一人の個性が有りながらも、チームとしてのシステムがあり、それらが融合して大きなうねりを作るサッカー。とても絶妙なルールの基に、限られた中でゴールを目指す。なんだか人生に似ているような気がする。サッカーとビジネスや人生を重ねて語るのはおもはゆいのではありますが、スポーツから学び、活かせることがいっぱいあると思います。
    本書は、サッカーの面白さを伝えてくれる良書だと思います。過去30年間に起きたサッカーの進化を知る本です。

  • ワールドカップ前に購入。

    「トータルフットボールとは何か?」「理想の攻撃サッカーとは?」。サッカーファンにとっては無限に広がるような?テーマだと思います。
    そんなテーマを切り口に、サッカーの戦術の歴史を紹介した本がこれ。

    特に1970年代以降の戦術の変遷の紹介は見ごたえ十分です。

    時に「司令塔」「ファンタジスタ」など、聞こえのいい短い言葉や耳目を引き寄せる「キャラクター」によってサッカーが語られることの多い日本。

    普段のメディア報道ではモノ足りない。戦術や歴史、チームの狙いなどを紐解きたい!そんな人におススメしたい一冊です。


    余談ですが、この本を読み終えた2週間後、自分は社会人サッカーの試合に誘われることになるのだが。。。

  • 私のような理屈好きのサッカーファンにはうってつけ。
    戦術・システム・選手・監督・時代状況の全てが幸運に絡み合った時に
    いつまでも記憶に残るサッカーが生まれる。
    「トータルフットボール」という夢のようなサッカーの中にも
    沢山の事例と道筋があり、
    みんなが同じものを見ているとは限らない。
    休息を取るためのポゼッション、ってのは目からウロコ。
    モウリーニョがレアルで何を見せるのか今から興味津々。

  • サッカー戦術の歴史をとてもわかり易く語っている良書。
    マラドーナ時代からリアルタイムでサッカーを観ているのだが、戦術を意識して観るようになったのは、こういった戦術書を読むようになってから。
    華のある選手のスキルを堪能するのもいいが、戦術を意識するとサッカーはグッと面白くなる。

  • 2010/6/15

    トータルフットボールの歴史を通じて戦術やその中で生きる
    監督や選手のふるまいを描く。

    1.時計仕掛けのオレンジ
    リヌス・ミケルス74年オランダ「トータルフットボール」
    オフサイドとラップ。
    ボール狩り、全員攻撃全員守備。

    2.ACミランのルネッサンス
    アリゴ・サッキ:ミラン監督
    ゾーンディフェンスとプレッシング。
    近いポジション同士の位置関係の入れ替えをシステムとして
    組み込むことによって、選手の回復時間が短くなる。
    強い2トップがイタから攻撃力もあった。

    3.ブラジルのバグンサ・オルガニザータ(混沌と秩序)
    4-2-4からはじまり、4-4-2

    4.ヨハン・クライフ
    「優れたテクニックの前ではプレッシングは無力だ」
    ウイングプレーヤーの復活
    「人はボールより早く走れない。ボールはいくら動かしても疲れない」
    12個のトライアングル
    攻撃

    5.アルゼンチンとマラドーナ

    「サッカーが進化するのではなく、サッカーをする人が進化する」
    マラドーナの後継者を探し続ける

    6.ジダンとアヤックス

    7.20世紀のレアル・マドリード
    ギャラクティコ
    スーパープレーヤー達の競演。守備がおろそかに。
    マケレレいなくなってからは厳しい

    8.モウリーニョの4-3-3

    「私は常に勉強しているが、あなた方は常に時代遅れだ」
    プレッシングエリアを下げる。
    パサーとストライカーが増えた。
    チェルシー・ファイルに強いドログバがいたから、奪取地点が
    低くても攻撃可能。
    ポゼッションによる休息。マケレレ。

    9.ハードワークの現代
    ライカールトのバルセロナ。ロナウジーニョ
    3トップ。4人のDFを相手は残さざるを得ない。

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