サッカー戦術クロニクルII

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  • カンゼン
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862550460

感想・レビュー・書評

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  • 全然サッカーに興味なかったけど、高度な戦術の奥深さに驚いた。面白いといえば面白い。
    ただ、元々興味が無いだけに、最後まで読めず…。なんで買っちゃったんだろう…。
    本としては良い内容だと思うので、好きな人にはオススメ。

  • 廃れた戦術というが、再びマンマークディフェンスが日の目を出ていたり、流れを理解という割には、本当に理解しているのかと思う部分も。また、選手の特徴に関しても誤解があるようで、実際ベニテスが、ヴィディッチがボールを持ったらプレスをと語ったように、少なくともフィード面には長けては無い。また、ポルトに関してもチェルシー時代に比べてテクニックを重視したというのが一般的な認識だったりと、年代記というより、著書の記憶などから色々繋ぎ合わせた印象でしかない

  • サッカーを戦術的に観戦する視点を高める一貫として本書に興味を持った。結果としてその考えは完全には満たされなかった。本書は現代戦術についてメインには取り扱っておらず、むしろ過去の戦術(1972年西ドイツ等)から現在の戦術(ガスペリーニのジェノア等)に至るまでの歴史書という扱いが妥当である。もちろん、これはこれで面白い。
    基本的にサッカーというスポーツは他のスポーツに比べると「戦術」という概念が幼稚であると言われる。たしかにその通りだとは思うが、だからこその面白さがある。戦術が革新、変化されるタイミングというのは殆どの場合が「既存の戦術が破壊された時」であり、その破壊される様と新たな戦術が創造される様子は観戦者にとって大きな楽しみであるといえる。
    しかしながらサッカーの戦術というのは理解するのが難しい。個人的な間隔として難しいというより「認識しづらい」という方がしっくりと来る。これはサッカーが野球等と異なり攻守が明確に別れておらず流動的に攻守が入れ替わる事が大きく関係しているだろう。守っている時も攻める場合を想定したり、逆もある。もちろん、守ってる時はある程度あきらめて攻撃に全精力を傾けるチームも有るなど様々だが、素人(玄人もか?)が試合観戦を通じてチームの戦術をしっかりと理解するのは難しい。だからこそサッカー観戦後の議論というのは大いに盛り上がるものだと思う。
    さて本書は次回の日本代表戦を見る上での戦術理解に役立つかというとそうでもない。歴史書を読めば直近の政策立案に役立つわけではないように即効性のある内容ではない。しかしながらこれからサッカーの戦術理解を深めていく上で「過去に何があったのか」という事を知っておくのは有意義だと言えるであろう。実際に1972年の西ドイツの戦術は読んでるだけでワクワクするような内容だ。この考えの本質自体は現代戦術、例えばいまのバルセロナなどにも受け継がれていることが見て取れる。
    サッカーをより深い理解で持って観戦する事を希望するならば一度は読んで置いて損は無い本だろう。ただ、戦術本なので図解による説明やケーススタディをもう少し盛り込んでも良かったのではと思うところがちょっと残念な点だ。

  • 副題がすべての本。
    「消えた戦術と現代サッカーを読む」

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4086279.html

  • 戦術クロニクルに続く Ⅱ トータルフットボール以外を網羅している。

    ただしⅠに比べるとどうしても、雑多な戦術を入れているので、一本筋が通った論理ではないために、読み応えが薄い。

    やはりⅠの方がよいという読者が多いのではないだろうか?

  • 前巻を読んで、サッカーの戦術について興味湧いたので購入。この巻も具体的で分かりやすい。サッカー観てて面白くなればよいな。

  • いろいろな戦術の必要性、必然性について書かれている。
    どんな戦術を選ぼうとも、サッカーという不確定要素の多いボールゲームでその狙い通りに試合を運ぶことができたとき、最高にエキサイトできるのではなかろうか。

  • 面白かった。リバプールのビルドアップの部分については初耳だった。この本とは無関係だが、日本の中沢のビルドアップ力の低さもなんとかならんかねと思った。

  • Ⅰを読むはずがどうしても手に入らず、
    こちらから読み始めたんですが。
    べつにⅠから読まなくても良かったみたいです。
    専門的になりがちな戦術論を、とても平易なテキストで解説してくれます。

  • 以前出版された『サッカー戦術クロニクル』の続編。友人が「Ⅱもおもしろいよ」と教えてくれたので、購入してみた。

    前回は“トータルフットボール”に重きを置いて展開していたのに対して、今回は時代のメインから少し外れてしまった戦術たちに主眼を置いている。しかしに「それだけではナニなので」(書中より)後半は現代フットボールの4強と西部氏が言うバルセロナ(+スペイン代表)・マンU・チェルシー・リバプール(とジェノア)の戦術を紹介している。

    前回がトータルフットボールの期限から現在までの流れを追ったのに対して、今回は“カウンターアタック”の歴史をも追っている。同じように”マンツーマン”、”ロングボール”など、”トータルフットボール”のように華麗なサッカーの裏にある戦術たちをより深く知ることで、フットボールの魅力をよりいっそう感じられるような気がした。

    西部氏は前書きで「レコードのA面とB面」という書き方をしているが、まさにその通りで、A面だけでなくB面も聞いてこそ、”フットボールというアーティストの魅力”がわかる。前作と今作のどちらかを購入するのではなく、セットでの購入をおすすめする。

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著者プロフィール

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。06年の『footballista』創刊時から「戦術リストランテ」を連載中で、同誌が主催する各種サッカーイベントにも多数出演している。趣味もサッカーで、東京都シニアリーグで現役続行中。主な著書に『サッカー戦術クロニクル』シリーズ、『スローフット』、『1974フットボールオデッセイ』(双葉社)、『戦術リストランテ』シリーズ(小社刊)など。

「2020年 『戦術リストランテⅥ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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