これからの「日本サッカー」の話をしよう 旧ユーゴスラビア人指導者からの真摯な提言

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862550781

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  • 清水エスパルス元監督で、セルビア人のゼムノビッチ氏が、語り手として西部に協力を依頼して、共著としてできた本。ゼムノビッチ氏の元ユーゴスラビア人としての世界基準と、今の日本のおかれる状況を分析して、日本サッカーがもっと強くなるための提言をまとめている。

    本人の自伝や、元ユーゴスラビア人の紹介なども入っているが、基本的には育成の提言が多いと思う。それは、技術の磨き方と、ゲームで自分でアイディアをだして実行する場面を多くするために、学年ごとのチームとリーグ戦を導入していくことだろうと思う。学校の部活の場での育成が多い日本だが、それはメリットとともにデメリットも産んでいる。デメリットもやはり意識していくべきだろう。

    しかし、家族でピクニックのように試合観戦をして、応援するJリーグのスタイルは、世界基準からかけ離れていても良い面もある。試合で危険を感じる思いをしたゼムノビッチ氏は、その後日本に移住して何年も住んでいる事から考えても、日本の良さも感じなければならない。

    ある意味、のほほんと学校の部活サッカーをしている、日本の光と陰の関係を大きく感じた本だった。

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