昼のセント酒

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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862551153

作品紹介・あらすじ

ノスタルジックな銭湯×酒エッセイが全10話。『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の久住昌之が描く、楽酔エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 昼に銭湯でひとっ風呂浴びて、近所の居酒屋やそば屋できゅっと一杯。とても憧れるけれど田舎に住んでいるとなかなか出来ない行動です。
    昼の光がすっと差し込む空いた銭湯で、桶が床に当たるコーンと響く音。ちょっと熱めのお湯にさっと浸かって、出て牛乳でも飲みたいところをぐっとこらえて、さて、どこか飲める所は無いかなと物色。いい具合に暖簾が出ている焼き鳥屋さんなんてあればベスト。無ければそば屋さんにちょっと寄ってざるそばとビール一本も飲んで帰る。
    そんな大人な昼のみをしてみたいものではありますが、まずさっと行ける所に銭湯が必要ですよね。わざわざ遠くまで行くのもなえる・・・。
    でも旅先でさっと銭湯に入って地元のいい店に入るなんて事であれば出来そうですよね。番台でどこかいい店知らない?なんて聞いてみたりしてね。
    そんな色々な憧れを刺激される本です。こういう本をくだらないなんて言う野暮天とはお友達にはなれそうもありませんな。カッポーン、ザバー。

  • まだ明るさがある・残ってるうちからの銭湯、そこからの一杯、最高!
    サウナもいいけど、大きなお風呂に入ってホカホカのうちに一杯ひっかけたくなる!!

  • 昼から銭湯そしてサッパリした後の居酒屋という黄金の組み合わせ。ありふれた町の風景だが少し視点を変えただかで、かくも魅力的になるのか。浜田山、三鷹などセレクト良し。

  • 銭湯アンド一杯の組み合わせは最高。
    久住節炸裂のエッセイ。

  • 街ブラと銭湯と昼酒、バランスが大切ってこと

  • 銭湯にも居酒屋にも、無理に哀愁を持たせない、潔い文章がとてもよかった。

  • 「真っ昼間の銭湯上がりの生ビール。これに勝てる奴がいたら連れて来い!」素晴らしいキャッチだ。確かに全盛期のヒョードルでも勝てないな。文章のセンスもいい。『かっこいいスキヤキ』が読みたくなった!泉昌之大好きだ!

  • まあ、こういうときは、さっさと気持ちを切り替えるのがいい。いつまでもぐずぐず言ってるのは野暮天だ。(P185)

    今日がまだまだ残っている喜び。

  • 明るいうちから、風呂に入って、酒を飲みに行く。それだけ。それだけで幸せ。

  • 明るいうちの酒は良い。

  • 風呂が嫌いだが農作業後にシャワーをあびてからのビールはうまい
    たぶんそれと同じだ
    農作業か風呂かの違いだ
    唯一違うとすると農作業はツマミを自己調達できる!!素晴らしい!!
    誰かが調理してくれればなおよい

  • やっぱり銭湯に入りたい

  • 近所に銭湯あったらええのになあ。
    温泉施設はあるが…たまには行くかな。
    風呂上がりに焼き鳥とビール。じゅる。

  • 東京の銭湯と其の後のお楽しみを題材にしたエッセイ集。
    この人は確かに花ちゃんと吾郎の原作者なんだな、と。

  • 銭湯エッセイを発見したので購入してみた。久住さんいう、銭湯においてあるフリーペーパー「1010」でインタビューされてた&こないだドラマをみた「孤高のグルメ」の作者の方だった。
    東京のみならず神奈川・北海道の銭湯にも言っていらして、銭湯好きがうかがえる。そしてノンべ!
    東京に銭湯が数百単位であるといえども、特徴的なものもあればそうでないものもあって、施設だけを見ていると設備の新しさや特徴のみになってしまいそうだけど、その街そのもの、街にいる人、その中でも銭湯に訪れる人にドラマを感じていた。そう、銭湯にいる人観察って面白いんだよね・・・・

  • 建物を見たり、ペンキ絵を見たり、番台や脱衣所や休憩スペース、浴槽やサウナ・ジャグジーなどの設備や洗い場を見たり、お湯加減や変わり風呂など、銭湯の鑑賞ポイントはいろいろあると思うのですが、この本では、はり紙や入浴客の描写が中心でオモシロいです。加えて、お酒を美味しくするためのひと風呂であるため、銭湯とくみあわせて登場する居酒屋の食事が美味しそうです。居酒屋でもお客さんや手書きメニューを観察しているあたり、著者は銭湯の居酒屋の仕様より、可変で刹那的な場に興味があるようです。

  • 久住さんの、ゆるくて楽しい一冊。
    昼に銭湯、そして一杯。これに敵うものがあれば、出してみろ!の気概も緩さの中に随時感じられる。
    妄想節が炸裂する銀座の銭湯の場面が、傑作です。
    勝手に鮨屋の名店しま田の大将と勘違いして、違うとわかった時の評価のギャップ。
    「中華そば江ぐち」を思い出させる脳内展開の場面でした。
    欲を言えば、もう少しお酒の美味しさをガツンと表現してほしかった。

  • 久住氏の銭湯×飲み歩記。ところどころにちりばめられている「あるある」にクスッとしながら読了。ヘタウマな挿絵も見物。

  • あの名著というべきか、変な味の本というべきか良く判らない著作「孤独の中華そば江ぐち」「孤独のグルメ」「野武士のグルメ」を独特の切り口でを続々と出してきた久住昌之が今回のテーマに選んだのは、街の銭湯とその近くの居酒屋だ。それも世間が働いている時間帯の昼間に呑む酒は滅法旨い、ということで昼酒がテーだ。

    浅草、北千住、銀座、浜田山、三鷹等の新旧織り交ぜた銭湯を訪問し堪能するのだが、別に銭湯の薀蓄を語っているわけではない。単純に古い、新しい、張り紙がヘンとかいう程度の力の抜けた探訪記。ただ久住のトレードマークである妄想モードは全開。入ってくる人間を勝手に品評し、「あの角刈り具合、締まった身体からして板前に違いない。」と思い込んでいるが、湯から上がり着替えている姿を見るとロッカーからリュックを取り出しているのを見つけ、「なんだ、銭湯ファンか・・」と言う具合。また、昼酒と言ってもお店の口開けに行く程度なので厳密には昼酒とは言い難いのだが、そもそもそれほどげの厳密性はどこにもないので気にしない。

    本書は文章が中心でイラストも和泉晴樹が少しだけ描いているのみで、「孤独のグルメ」路線の谷口ジロー漫画かと期待すると大間違いなので注意されたし。

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著者プロフィール

1958年生まれ。マンガ家/ミュージシャン。美学校出身。滝本淳助とは、『タキモトの世界』や「東京トワイライトゾーン」(「タモリ倶楽部」内のコーナー。1989年に日之出出版から書籍化)などでコンビを組んだ。

「2015年 『滝本夢絵日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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