皆殺し映画通信

著者 :
  • カンゼン
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862552259

作品紹介・あらすじ

こんな映画いったい誰が観に行くんだよ!?日本映画76本、タブーなしの公開処刑!!

感想・レビュー・書評

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  • さすが柳下さん。知らない映画ばかりだったので、ひとまず観たことがある映画についての部分だけ拝読しました。

  • "映画を見ていて、突っ込みどころが満載な映画を紹介してくれている本。見たことのない映画が一杯ある。
    最近の日本映画は、テレビドラマの続きがこんなに多いのか!という驚きと、テレビドラマでもいいんじゃない?という作品もあることにびっくり。
    ひっそりと上映されている映画も沢山あるのですね。シネコンばかりに通っていては、出合えない映画もあるってこと。"

  • どうしようもない日本映画をぶった斬る一冊。時々ホントの傑作も混じってます。

    なぜ作られたのか理解に苦しむ映画に時々出会いますが、その理由の一端を理解できる手助けになるかも。ただ、何の救いにもなりません(-_-)

  • 2017/5/17購入

  • 2013公開映画

  • 町山宇多丸ほどフラット、リベラルな視点はなく、楽屋落ち、サブカル壁づくりの人なんだと思う。その辺が読むにつれ不快になって評論を素直に受け止めることができなくなる。

  • 柳下氏がもっぱら殺人研究家、いやさらに遡って殺人マニアとして世に出ていた頃からの読者だが、最近は鼻についてしかたがない。
    なのに、つい手を出してしまう。本書の元ネタの有料メルマガだって、ついうっかり登録してしまった。しばらくは楽しく読んだけれど、案の定次第に鼻について挫折して、なのに遅まきながらこんな本が出ていると知ったら、またぞろ身銭を切ってしまった。
    何やってんだかなあ、だ。

    そんで例によって例のごとく、半分くらいでお腹いっぱいウヘア…となったんだけど、今回はそれ以前の質の低下が目についた。「もちろん〜、もちろん」と無意味にくり返すとか、言葉の誤用も目についたし、何よりヒドイのが誤植! それは出版社のせいでしょ、というのも一理あるけれど、著者として校正時に見落としてる時点で…ひょっとして柳下さん、ヤル気なかったのかなあ、なんて思った(そのわりには巻末対談までしちゃってるけど)。このていたらくで、他人が書いたシナリオの「係り結びがなってない」はないよなあ。
    巻末対談ではこの界隈に近年著しい、内輪受けホモソーシャルサークル化を思い知らされた。テレビ業界のこと言えないよ!

    2015/2/18〜2/19読了

  • 矢野顕子が「監督失格」の主題歌をって聞いたときは「えっ!?」て思ったけど、単に仕事を選んでないんだということがこの本読んでわかった。しかし世の中にはどういう事情でつくられたのかわからない謎の映画がいっぱいあるんだなあ。石原慎太郎映画、西原理恵子映画、幸福の科学映画、イケメンヒーロー映画、プラレール映画、「スールキートス王国」…劇団EXILEとか吉瀬美智子とかよく知らないけれどいっぱい映画出てるんだなあ…。しかし一番衝撃的だったのは元AVクイーンのノイジシャン白石ひとみが主宰するレーベル・カエルカフェによる映画。こんなのが映画が年に何本も撮られてるんだ…。
    柳下さんの筆は容赦ないけれど、あまりに調子よくって何本かの映画については観たくなってくるから恐ろしい。それは主にちょっとアレな人が出てくる映画だ。「20世紀ノスタルジア」以来のヒロスエのファンとしては「桜、ふたたびの加奈子」はかなり見たい気がする。

  • 2013年の映画をばっさばっさ斬る。
    掲載されていた中で見たものって風立ちぬだけかな。
    私は映画には全然詳しくないのだけど、テレビで推されてて周りもよかったって言ってて見てみたら、え、これってどうなの?って思うこともあって、そういう感覚はもっとよく考えるべきだなと感じた。
    逆に、なんかいいって思った作品もちゃんと考察したい。けれど、過去の映画の知識もなきゃ難しいのかもなあ。

  • ちゃんといい大学出ていい会社勤めたような人間が揃ってこんな映画作っちゃうんだよなあ、と悲しくなる時がある。ここで俎上に載せられた映画たちの中には、そうした悲しさを通り越して、憤懣、さらにそれすら通り越してなんだか無の境地に至らせてくれる作品もある。見たことのない映画の方が多いんだけれど、事故現場を楽しく見て回れる。ぷらちなでーた!

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著者プロフィール

映画評論家、英米文学評論家。1963年生まれ。訳書にアラン・ムーア『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、キャサリン・ダン『異形の愛』(河出書房新社)、『J・G・バラード短編全集』(共訳 東京創元社)、ニール・ゲイマン『サンドマン ドールズハウス』『ネバーウェア』(インターブックス)など多数。著書に『新世紀書評大全 書評1990-2010』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』シリーズ(カンゼン)など。

「2023年 『サンドマン 序曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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