図解 大航海時代 大全 (The Quest For History)

著者 :
制作 : レッカ社 
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862552280

作品紹介・あらすじ

精強なるイスラム勢力によって東への道を閉ざされたヨーロッパ諸国は、活路を求めて未知の大海へと船出した。帆船と大砲と聖書を武器に、活力に満ち満ちて行われた彼らのチャレンジは、やがて西洋主体の近代世界の礎となった。本書では1415年から2世紀半にも及ぶ、大航海時代期の冒険と発見、そして闘争の歴史を主要な事件ごとに詳しく解説。グローバリゼーションの起源がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • キッチンで胡椒の瓶を見つめながら
    「これがほしかったんだなあ…」
    と思う。

    この本は、ほんとうに、ものすごく面白い本でした。
    文章も読みやすく、わかりやすく、カラー写真やさまざまな表、わかりやすい地図など。

    いろいろなことがわかって楽しかったけど、特にコペルニクス的転回だったのは、フランシスコザビエルのこと。
    今まで「鉄砲を伝えたのはポルトガル人、キリスト教を伝えたのはスペイン人」と思っていました。
    でも依頼したのはポルトガル王で、ザビエルの生まれたナバラが今はスペインであるという話だったのですね。

    歴史は本当に深い。
    そしてもっといろいろ知りたくなりました。

  • ゲームのガイドブックのようなデザインだが、中身は大航海時代の黎明から終焉までが最新研究も交えてきちんと解説されており、地図やイラストが豊富で「世界」の拡大と進歩が理解し易い。特に前半、ヨーロッパ人がアフリカ大陸の西側を南下するほどに、世界の果てと考えられていたラインが押し広げられる様を地図で視覚化したのは、ゲームに近い感覚があった。大航海時代は現在に至る西欧人天下の直接の端緒だが、なぜ彼らがそれを成したかといえば、(やむを得ない事情からにせよ)リスクを取ったところに最大の理由がある。善し悪しはともかく、未知の海とその先の新世界を探索する冒険譚は間違いなく面白く、誰が勝者になるかという観点で現代にも通じる教訓も伝えてくれている。東洋中心だった世界史の潮流を西洋中心と変えた約200年間を、大航海時代という定点観測で追うのは理に適っていて、時系列で主要トピックを手際良く纏めた本書は、良い入門編になるかと思う。

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