ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形

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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862552440

感想・レビュー・書評

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  • カタルーニャの政治背景への踏み込みは著者の視点の鮮やかさ、育ちと社会、それをベースに考えるとモーリーニョ、サー、そしてマルセロも味わいが増す

  • 完璧主義者ペップの生い立ちとミュンヘンでの挑戦の序章まで。
    まさに”狂気”と言っていいペップの戦術と、それを生み出すまでの過程。
    前に読んだペップ本と同期する内容で良かった。

    いま、ペップはミュンヘンを去ってイングランドへ向かった。
    やっぱり目が離せないと思う。

  • ペップだけでなくモウリーニョやハインケスなど周囲の人についても掘り下げられてて面白かった。
    バルサを離れてからのペップをそんなによく見てなかったのでバイエルンでのペップを知れて良かった。
    私もチアゴが好きでバルサから出て行かないでほしかったから拗ねてバイエルンを見ていなかったんだけど、ペップにチアゴじゃないとダメ言われたらそりゃ行くよなぁ( ;´Д`)今季始まったらバイエルンの試合見てみようかな。

    ヨーロッパの常識的な部分には訳注をつけて欲しかった。言語圏の感覚や宗教的な言葉(ピューリタンとか聞き慣れない)などはわからないので。

    この本の続きをいつかまた書いてほしい。
    ティトの訃報、CLを逃したバイエルン、まだ知ることのないその先の未来を同じようにまとめてほしい。

  • ドイツのジャーナリストによる、グアルディオラの選手時代から現状のバイエルンの監督に至るまでの、伝記のような著作。個人的には、何故彼が現役時代にイタリアやメキシコでプレーしたのか、興味があったので、なるほどそういうことだったのか、と彼の経歴に対する疑問が明快になったのは、呼んだ甲斐があった。

  • グアルディオラなきバルサはやはり普通のチームに成り下がってしまうのだろうか。多くの評論家はそう言うし、実際、この一年の様子をみてもポゼッション戦略からは離れつつあるように見える。

    グアルディオラのサッカーはクライフのそれを引き継いだだけだというが、そうではなく、やはり別物だろう。バイエルンが今後、どうなっていくのか楽しみにさせてくれる本。

    強者でありながらも守ってカウンターということを基本戦術としたモウリーニョとの確執。大きく、速い相手に対しては、相手よりも速く考えることで対応しようというバルサMFの哲学など、「美しい」サッカーについても考えさせられるところは多かった。

  •  ペップさんについての本で言えば、先だって「知られざるペップ・グアルディオラ」という良書が翻訳・出版されているが、こちらも負けず劣らずの良書である。
     あちらが多分に叙情的な要素を含んでいるなら、こちらは叙事的な内容と言って良いだろう。特に社会的・政治的な背景に深く踏み込んだ著述は、類を見ないものである。
     惜しむらくは、現地での発売がシーズン終了前だったところか。
     道を違えたビラノバさんのこともそうだし、CLでの敗戦も、今季見逃すべきでない事柄だった。そこまでメスの入った一冊なら、なお良かったのだけど。

     とはいえ、良書である。
     欧州サッカーへの基本的な知識に欠けていると歯が立たないところもあるが(ティキタカってなに、というレベルでは読み通すのが辛いだろう)、ペップさんの道筋を網羅的に、しかもコンパクトに著している。是非ともお勧めしたい一冊だ。

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