- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862553775
感想・レビュー・書評
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われと来て 遊べや 親のない雀 (小林一茶)
『おらが春』所収。6歳の時作った句とされている。それほどまでに、スズメは人見知りしない。私も河岸でぼーとしていた時に、気がつけば足下にちょっと痩せぎすのスズメが来ていたので、ポケットからお菓子の片割れを出して食べさせたことがある。その時に、この句を思い出した。普通表紙写真みたいにまんまるの印象があるスズメなので「痩せている」と思ったのであるが、あとで「そういう種」もいることを知る。
総数100頁ほどに、解説記事は20頁ほど、マツダユタカの漫画4頁もついて、あとは200ー300の凡ゆる姿態の日本の雀の写真が満載の本。まだまだ不明のところがあるスズメという種らしいが、解説記事で充分スズメのことが満遍なくわかった。
日本の文献に初めて登場するのは、日本の最初の文献「古事記」である。それどころか、次の文献「日本書紀」にも登場。古代から、それほどまでにも身近な野鳥だった。さらには『枕草子』に「心ときめきするもの。雀の子飼い」とあり『源氏物語』には「雀の子を犬君が逃しつる」という一節もあるよし。歌川広重が『名所江戸百景』にスズメを描けば、北斎が「舌切り雀」をモチーフにしたりしている。当然俳句には、一茶以外もいろんな人が詠んでいる。
稲雀 茶の木畠や 逃げ処 松尾芭蕉
いそがしや 昼飯頃の 親雀 正岡子規
某は 案山子にて候 雀どの 夏目漱石
世界のスズメを解説する中で、この前レビューした『ある小さなスズメの記録』についても言及。イギリスのスズメは頬に斑点のない「イエスズメ」でしたが、日本ではあの特徴的な頬の斑点ある「スズメ」と「ニュウナイスズメ」と主には2種らしい。ニュウナイスズメはオスには頬の斑点がない。
秋から冬にかけてよく見かけると思っていたら、雪を避けて移動してきているらしい。放棄たんぼの野生稲の間に無数にいるスズメたちを写真に撮ろうとして、いつも失敗する私ですが、中野さとるさんの写真は、そういう群れも含めて絶妙瞬間ばかりです(当たり前か)。
むかし一度だけ「スズメの串焼き」を食べたことがある。飼うことさえ禁じられているのに、どういう仕組みなのか知りたかったけど、スズメ愛に溢れた中野さんの文章には一言たりとも言及はなかった。 -
ブックトークの「素材」として購入。
インスタでスズメたちの日常生活を公開して人気の、中村さとる氏の作品集。
デジイチで野鳥の姿ばかり追いかけている私も、ひたすら脱帽の写真たちだ。
初めに現れる「スズメしぐさ」の様々な肢体・表情だけでも感嘆の声しきり。
次に4分の1程度をさいてテキストが現れる。
スズメとはどんな鳥で、世界各地にはどんなスズメがいて、スズメと日本人の関係を文献で紹介したりしている。
スズメは飼えないということをしっかり述べている点も気持ちが良い。
野鳥のヒナを拾ってはいけないと、ここで再認識だ。
次に、タイトル通り、スズメの歳時記になっていく。
春夏秋冬のスズメたちの姿の、まぁ可愛いこと可愛いこと。
接写の巧みさに、何度も何度も眺めてしまう。
そりゃもう、ふるいつきたいくらい。
巻末には「漫画アクション」に「きょうのスー」という作品を連載中のマツダユカさんの描き下ろし漫画も載っているのが嬉しい。
ちなみにコミック化されたものはすでに購入済みで、こちらもブックトークの「素材」となる予定。
たかがスズメ、されどスズメ、よくぞここまでスポットを当ててくださいました。
と感謝の気持ちはもちろんあるのだが、惜しい点がひとつ。
何度読んでも「開き癖」がつかないのだ。
当然、開いた状態をキープも出来ない。
これでは、子どもたちの前で、両手で開き続けなければならない。
製本のミスか編集の手抜きか。中身がこれだけ良いのに、本当に惜しい。
それでも手元に置いて、ついつい眺めてしまうけど。
さて、そろそろホトトギスの声が天に響く季節がやってくる。 -
スズメを知ろう!スズメを見よう!スズメを愛でよう!
スズメ愛溢れる、スズメ尽くしの本。
・でも考えてみるとよく知らない・・・スズメの基礎知識
・スズメの四季が見えてくる!にっぽんスズメ歳時記
・スズメにまつわるTopics & Essey
参考文献有り。
一冊丸ごと日本のスズメの本。
オールカラーのスズメの写真がたっぷりと。
スズメの知識もあるし、グッズや本、CDの紹介もあります。
スズメ大好き漫画家のコミックエッセイまであって、楽しめます。
うちは街中なので、冬はほとんどスズメが見られないけど、
その理由がわかってよかった。エサがある地へ行っていたのね。
痩せた姿が子スズメだということも、知りました。 -
ユーモラスで可愛い写真がたくさん。
「にっぽんツバメ便り」に比べると、文章(生態などに関する情報量)は少なかった。 -
マツダユカさんの鳥マンガが読めるとのことで読んでみました。スズメってどこにでもいてカワイイのだけど写真で大きく見るとけっこう「鳥」なんだなと思いました。マンガはあるある感あっておもしろかった。
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読了。
超絶かわいいスズメの写真とスズメの基礎知識が学べる。
身近な野鳥だけどほとんど何も知らない。それに最近あまり見かけなくなったと感じるし。
写真はかわいいけど、っつーか可愛すぎるけど、何の写真か説明がないので残念。
素人からしたら何してるとこかわかんないから。何食べてる、何してるがわかるといいなと。
ふくら雀とか超絶かわいくて夢中。
(170705) -
スズメの可愛さを沢山の写真におさめています。すばしこいので、なかなか難しかったと思います。とても可愛い写真です。スズメのしぐさ、スズメの一日、スズメの春夏秋冬 などが描かれています。古事記、日本書紀に登場したスズメ、昆虫や植物(穀物を含み)が主食、人間と長く共生してきたスズメ、「自然」を大切にしたいなと改めて思いました。弱肉強食の世界はあろうとも、人間の自然破壊が続くと、「生物の生命」そのものが無理になりそうな気がします。小林一茶の「われと来て遊べや親のない雀」いい歌ですね(^-^)
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春夏秋冬のスズメまみれ。
こんなにスズメがたくさんいる場所…いいなぁ。
ゆっくりスズメ観察に出向きたくなりつつも
今はツバメが旬につき、悩むわー。 -
すずめの写真が可愛い……。
猫も笊罠で遊んだ記憶が、、、でも捕まえられませんでしたが、、、
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猫も笊罠で遊んだ記憶が、、、でも捕まえられませんでしたが、、、
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コメントしたと思っていたコトが記載されていないので、今更ですが
カムイ伝で、スズメを追う話がありましたよね。お酒を混ぜた米で酔っぱらわせるみたいな、、、手元に本が無いから判らないのですが、捕らえたスズメは、どうなったのでしたでしょうか?
あのスズメ、私も気になっていました。
百姓の擬似一揆演習として描かれていました。
スズメ、当然食したんだろう。食べきれない。とな...
あのスズメ、私も気になっていました。
百姓の擬似一揆演習として描かれていました。
スズメ、当然食したんだろう。食べきれない。となると、売ったのかもしれません。
どうしたかは描かれてませんでしたか(直近で読んだのが四半世紀くらい前なので色々忘れてます)、保存食とかにはならないでし...
どうしたかは描かれてませんでしたか(直近で読んだのが四半世紀くらい前なので色々忘れてます)、保存食とかにはならないでしょうね。。。