- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862632456
感想・レビュー・書評
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好みの分かれそうな内容だけど、苦しい人生を歩んできた主人公に感情移入して読むと、後半はぐっとくるものがありました。エピローグがもっと欲しいなと思うくらい楽しめました。
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インディオに養われた人って、想像つかない・・・。
意思の疎通が難しくても、好き。愛されているような気がする。そんな風に思えて、山村、良かったね。
山村の素性を知った弁護士の手を平を返したような冷たさが、これが世間一般の見る目でしかたがないと思いつつも、憐れだった。しかし、これをきっかけに山村が立ち直ったのは、良かったのかな。 -
受けが可愛い!かっこいい!
言葉が通じないって設定は美味しいです。
読後感はちょっと落ち込む(笑) -
展開読めなさすぎて後半手に汗握ってしまった…
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山村は、親にも捨てられたような自分を、遺産を分捕って捨ててやろうと思っている自分を救おうと暴力に真正面から立ち向かう宏国の姿を見て、自分たちと同じ価値観の世界の住人ではない宏国が、自分と言う人間の為に損得なしで動いている様を見て、自分よりも誰かを想い、自分の身を犠牲にしても守りたいものと言うものがこの世に存在していたんだ、と言うことを思い出す。知らなくて気付いたのではなく、母親に捨てられてからずっとないものと思い込んでいたものを呼び起した。悪人ではない自分、ではなく、人間らしく他者に寄せる感情を持ってしまう自分がある、と言うのを、宏国の戦う姿に呼び戻された言うか。
『無罪世界』は木原さん作品の中でも、私にとってはかなりエロいんだが、再読なう、でやっぱエロい…。なんだろうなー、そんなにぐちぐち描写してないのに、粘膜が擦り切れてる感じが凄いするんだよなぁ、出血する一歩手前でただれてる感が…山村が自分の性欲処理的に使った宏国との濡れ場が非常に…エロい。木原さんの作品の濡れ場は粘膜が擦れてる感じが凄くするんだよね…快楽がある・なしに関わらず。局部の状態とかをこと細かく書かれている訳ではないんだが…エロい。あたかも女子の器官がそこにあるように描く事で*が性器であるように感じる描写ではないんだけど、木原さんの書き方は排泄口でしかないのに性器の生々しさがある、と言う感じか。刺激に鈍感になって「これくらい痛くないと分からない」と言う耐性ではなくて、登場人物が感じている嫌悪感はきちんと描写されてるんだが、読者の生理的嫌悪感を殊更に煽る書き方をしてないから木原作品はある意味冷静に読める、と言うか。 -
面白かったです。
ろくでなし×インディオ(子どもの頃拉致された日本人)なんて設定もすごいけど書けちゃうのもすごいなぁって思います。
恋愛って言われるとクエスションマークがつくけど純粋な好意があってそれさえあれば素敵じゃないかと思います。
ハードだけど最後はきっと幸せに暮らしているんだろうな、と思えたしラストが良かったです。