COLD FEVER (新装版) (ビーボーイノベルズ)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 624
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862635501

感想・レビュー・書評

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  • ついに透が目を覚ましたとわかった時悪い意味でのドキドキが止まりませんでした。lightでは甘々な2人をみていたので透の藤島に対する扱いの酷さに何度もやめてー!と叫びそうになりましたが、6年間の記憶を失い、幼い頃に裏切られた人物と...と考えると透の気持ちもわからんでもない(でも切るのはダメ、絶対!) 割とはやめに透が藤島に懐いて行って本当によかったです。このシリーズで1番好きなキャラクターはケーキ屋のオヤジかもしれない...。最後の透がケーキを受け取りに行くシーンで涙がポロポロと流れ落ちました。

  •  COLDシリーズ三部作の完結編。
    作家さんはこの最後の話が書きたかったと後書きに書かれていますが、もう壮絶です。

     1巻2巻の葛藤や優しさ積み上げてきた時間と贖罪が、全て無に帰して再スタートwww
    鬼畜い。すごく楽しかったです。ここまでひどい透再臨が感動的ですらあった。

     でも殴られてる様がとても痛かったです。
    幼い頃の罪悪感と、6年間の幸せな思い出があれば耐えれらるの?
    透は透で変わりないけど6年間の透じゃなくて、同じ人間だけど別の人間だった同じ人間を3回も愛せるし愛し通すって言うのが感動的でした。
    藤島は殺されてもいいって思ってたんですよね。自分の持ってるもの全て捧げるつもりだったんですよね。すごいな。

     透の心境が変化していくのが気になって仕方なかったです。もう一回読みたい。
    幼い頃の透も、6年間の透も、殴る透も、本質は同じだってのは最後で表現されていて素敵だったけど、それを最後まで耐え続けた藤島がすごい。
    どの透好きだけど!!透が捨てられないか心配したよ!!
    捨てる気など毛頭なかった藤島がやっぱすごい。

  • 前の2冊からの素晴らしい裏切り展開。記憶喪失モノ好きですが木原先生が書くとこうなるのか!!最後の同窓会シリーズのCPとのリンクも、もう流石としか言いようが無いwとてもヘビーな過去を背負った二人がこれから幸せであります様にと願ってしまう。私は本来の透の方が好きなんだが、読了後、6年間の透が存在を強制消去された様な印象を受けてなんだか切なくなりました。

  • シリーズ最終巻。これほど号泣しながら読み終えた本は他にありません。
    加減を知らない拳と言葉の暴力の連続。暴力に晒され続ける藤島も、幾度も拳を振り上げる透も、どちらもとても傷ついていて、読んでいて苦しい。

    公園での透の慟哭は、読み手であるこちらにも、身を割かれるような悲痛さをもって響いて来て、涙が止まりませんでした。

    再読する気力は一切湧いて来ませんが、出会えてよかったと心から思える1冊です。

  • 一気に読了
    読んでて辛くてしようがなかったのに止められなかった何かがある

  • 2巻でも大層辛かったけど、ようやく2人の間に秘密が無くなって、これから2人で幸せになるんだよ。って思ってんのに、鬼畜な所業。
    とはいえ、この展開なら最後はやっぱり記憶が戻るんですよね。記憶が戻って、恋人だった時間を忘れる。

    忘れた透を藤島は迎えに行くが、透は藤島を憎悪していた。過去に見捨てられた記憶しかない透にはどうしても藤島が許せない。さらに記憶がない透に藤島がしていたことを知り、精神的にも肉体的にも彼を痛めつけることでどうにか心の均衡を保っていた。
    しかし、6年間の真実を断片的に知っていくうちに、自分の本心とそして藤島と向き合うことになり…

    結局透もメンヘラ…
    てかもうDVが読んでて辛い。2巻であんなに幸せだったのにー。
    結局6年間の透と記憶が戻った透はあんまり交わらなかったけど、どっちの透も藤島が好きだし、どっちの透も藤島は好きなんだな。ということで。
    いや6年間の方が健全だけどね。
    でもやっぱり大きなキズを抱えた透が最後に立ち直ってくれた方が嬉しいし、2巻でハッピーエンドより良かったんだと思う!
    でも3巻読むのは辛い…

  • 聞いていた激痛、まさしくだった。ハサミのシーン、夜中に悲鳴あげてしまう、もはやホラー。恐ろしすぎて脳みそがすでに記憶を消し始めている勢い。またトラウマを作ってくれました木原さん…
    一応、ハッピーエンド、なんだろうねこれ。本当にそれでいいのか…もうやめようよ…と思わずにはいられなかったけど、本人達がいいのなら、幸せだけではなくてもそれでいいのかもしれませんね、うん。

  • 2018年読了
    シリーズ3冊目(完)

  • コールドシリーズの三部作最終巻です。
    とにかく辛くて泣けます。
    透の苦しみも、藤島の辛さもどちらも胸に刺さります。
    前半は辛くて痛くて泣けます。
    それにしても透がヒドイ。でも、苦しんでる様子を見ると、単にクズとも思えない。。
    ただ、最後は、あまり幸せだったといえない二人の人生がやっと穏やかに、幸せに二人で寄り添って生きていく様子が描かれてるので救われます。

    このまま、コールドハートシリーズに進むのですが、透をはるかに凌駕するクズキャラが出てきます。
    そちらでも二人のその後が読めるのがとても嬉しかったです。

  • 完結。
    透の記憶が戻り、藤島との関係がリセットされる。
    収まるところに収まって、よかった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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