セカンド・セレナーデ―full complete version (新装版) (ビーボーイノベルズ)
- リブレ (2010年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862638076
感想・レビュー・書評
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ぬあ~~~ってなりました。
どっちの組み合わせも、それはそれはもだもだぐちゃぐちゃ思い悩んでていいなぁ。 -
恋愛とは自分勝手なものだとつくづく思い知らされます。BLらしいファンタジーな部分と、どろどろした現実的な部分のブレンド具合がクセになり、惹きこまれてしまいます。人としては好きになれないキャラクターばかりですが、それぞれにはそれぞれの見方があり、善悪の判断がある。傍から見たら最低なのかもしれませんが、当たり前だけど彼らだって自分なりにまっとうに生きているのですよね。作中の言葉を借りると「その人の99が嫌いでも1好きになってしまったら仕方がない」は概ねの木原作品における真理だと思っています。
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性格の悪い受けと、歪んだわんこ攻めがかわいかったです♡
続きの芸能界編とかあったら読みたいですー!
掛川大好き! -
最初に読んだのは、すっごく昔のこと。
しかしながら今回読みなおし、過去と印象が違うことに驚く。
年を取った証拠なのか。
年を経て読み返した読後感を一言で言うなら「鬼畜」
性的なものではなく、精神的な鬼畜。
過去にはむしろ好感が持てた流れも、今になってみると「なんとなく気持ちの推移がちょっと判らないかな?」という感じか。読み取れなくなったのかもしれないが。
しかしながら胸に迫る切なさが、BL感ビシビシでなんとなく良かった気はする。 -
攻めの行動に苛々しすぎて苛々通り越したら呆れて逆に落ち着いて読めました。
木原さんなので物語は面白いし全体的な部分では好きだけど、木原さん作品はホントに人として最低だなって思うキャラに割と出会う。
でもそこが読んでて面白いのかもしれない。
表題作、『セカンド・セレナーデ』の橋本さんはBLでついぞ出会わないタイプで読んでてとても新鮮。他のBLに出てれば明らかに脇役の嫌なヤツで終わるタイプなのに敢えてそこに焦点を当てて書いた物語。こういう人でも物語の主人公になれるんだなって思った。
自分だけしかいない状況に追い込んで部屋に閉じ込めておきたい、BLで割と出てくる台詞で実行に移す経済力豊かな攻めさんは割といるけど、どちらかと貧乏学生で精神的に壊れる寸前まで追い込んで自分の元に来るように仕向けた掛川のやり方に脱帽。
その後のラブラブなのか依存なのか分からない関係は大変萌えました。 -
BLといえば、夢とロマンを追求するのが楽しみで、隣の恋愛事情を覗き見したような気持ちになる現実感いっぱいの作品に、入れ込む日が来るとは思いませんでした。
「水のナイフ」は、性格がお世辞にも褒められない主人公というだけでも規格外。包容力もないし、ウソもつくし。けれど、読んでるうちにいつの間にか明智と気持ちがシンクロしていました。もう、砂原がほんとにほんとにいい人で、明智みたいな奴でもどうにかして一緒にしてあげたいと思わずにはいられません。明智はだんだん砂原に心が惹かれているのに、その曲がった性格ゆえに自覚がありません。分かってるのは読んでるこっちだけなのがもどかしくなる。
明智は読み進むうちにだんだん愛しくなるキャラです。後半、砂原を独占したがって、執着するのもかわいく思えます。
「セカンド・セレナーデ」で、明智が砂原を大切にしているのがわかって、安堵しまくりです。
そしてこちらでは、明智以上に性格が難儀なオトコが登場!失恋した掛川が勢いで寝た橋本。かつてないジコチュー、傲慢ぶりに驚愕です。インパクトありすぎじゃないの?
とにかく、やることなすこと、こんなオトコとだけは付き合いたくないの見本みたいな橋本です。掛川も我慢ばかりしてないで相手に分からないような仕返しで、ウサ晴らししていて面白い。
そんな優しくもなく、嫌味ばかり言う橋本に惚れてしまった掛川の気持ちがさっぱりわからなくて、でも、わからないのが恋愛の本質なのかもなーって、身につまされるストーリーです。
橋本が初めて掛川に誠意を見せて、ボロボロの姿になって帰ってくるところは見直しました。そこからは、橋本の毒舌もなんだかもっと聞きたくなるくらい楽しくなりました。
「その後のセカンド・セレナーデ」は、橋本の空気読まない発言と、ガサツな山岡のバトルが見ものです。笑わずには読めません。ハブとマングースと周りに言われてるけど、まさにそのもの。
橋本に対してプンプンしてる山岡に、ベタベタする掛川って図が、身悶えするくらいツボった。
「わがまま」はさらに掛川がメロメロだなーと思わせるエピソードです。で、橋本の毒舌が冴えまくっていて素晴しい。大爆笑。橋本、自分の性格の悪さに自覚あるんだ。
同人誌や書き下ろしのSSが収録されていて、大満足でした。これがデビュー作とは、その才能ぶりにひれ伏したい。 -
「水のナイフ」
明智×砂原は、生徒×教師モノです
砂原先生のなかなか素直になれない所がいじらしかったです
「セカンド・セレナーデ」
掛川×橋本
こちらも年下×年上
橋本は性悪な高飛車受けで、良かったです
どちらも読んでいて、木原さんは性格悪いキャラが上手いよなぁと改めて思いました