- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784862638823
感想・レビュー・書評
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短いストーリーが何編も。それぞれ心の奥に小さいけれど見逃せない波紋を起こすようないいストーリーだった。
絵柄がちょっと好みでは・・・というか色々あるけれどw -
短編集。どれも良いのだが「僕はあなたの夜になりたい」が特に。
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すっかり大好きな作家さんになったARUKUさん。
この本を読んで、長編より短編の方が好みかも…と思ったほど、どの作品も良かった。
決して説明的ではないのに読後感が明瞭で濁りがなく、短さの中に物語を詰め込むのがとても上手いと思う。
そしてチョコチョコ挟まれてる描きおろしのオマケが、たまらなく可愛かった(*´Д`)
しかしエロい。絵柄が苦手な人もいると思うけど、慣れると本当に癖になる作家さん。 -
ストーカー話にこう言う結末を着けるところが…たまらない。収録の「琥珀の月」。やってる事は明らかに粘着質で病的なんだけど、愛する人の為に見返りを露ほども考えず、自分の身を躊躇いなく放りだせるもんだろうか…。一方的に自分の感情を押しつけるのは決して褒められたもんじゃないし、相手の「幸せを祈るからこそ」と言うお題目を掲げれば何をしてもいい、と言うものでもない。自分の気持ちが受け入れられないと好きな相手に攻撃を向ける低俗なストーカーが大多数な中、例え病的な性質を持っていたとしても、好きになって貰う為に身を捧ぐ、と言う所まで行けば相手に好かれる可能性が生まれるかもしれない、と言うお話。恐らく、そこまでやったとしても相手に気味悪がられてしまうのが実際なんだろうけど、小山田は砂原の幸福を本当に考えていただけで、他に望むものが何もなかった、と言う真実を抱えた男だから、砂原も彼を受け入れたんだろうなぁ。妄執から変質的にストーカーするいわゆる行き過ぎた愛の行為はBLの中でも数々描かれているが、ストーカーの鏡、と言うと語弊しか生まないが、砂原をストーキングする怖い男の小山田は人間界に堕ちた元悪魔と言うか…悪魔の癖に人間が好きになってしまって、その人間に害を及ぼすものには容赦しない、と言うか。正当化されることなど有り得ないストーカーの鏡的な、愛が高じるとは愛する相手に身を捧げて自分の事などどうでもよくなる程の妄執と言う見方が出来るんだ…ARUKUさんすげぇな、って思ったんだよ。簡単に言ってしまうと好かれてもいない相手に対して命も捧げられる様を見て、ほだされて…って話でもあるんだけど、どんなにリア充に見えても、その人間のそこに在る「孤独」を見破ってしまう人間がいて、そこに気付いて貰えると言う事を人間は一番求めているんじゃないかな、と至極納得がいくんだ…
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絵が上手いわけではないけど、味のある話を書くよなー、としみじみ思う。好き嫌いがはっきり分かれそう。
短編集でしたが、小憎い演出があって、この作品は好きでした。
クロネコはかわいいですな。 -
この人上手な絵を描くわけではないし、ネームもすごくいいわけじゃないんだけど、なんか好き。その理由をそのうちじっくり考えてみたい。
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いつものアルクさんワールドでしたね。 主人公がはじけたタイプの人達では無く モノローグも多くて物語が淡々と進んで行くからでしょうか 全体的にアンニュイなんですが、その心の中にある思いは 切なかったり一途だったり、熱かったり、温かかったり、そして強かったりしていて、その心が辛さや痛さと絡み合いながらもちょっとユーモラスだったりして希望が見えるんですね だから結末は言い知れぬ安堵感がある不思議な漫画です。 Hシーンも意外に大胆な作品集でした。
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遥々アルク改めARUKU短篇集。絵は人を選びますが内容が良い。明確な言葉に出来ない“情”とか、人の心の繊細さや脆さを描くのが上手いと思います。一つ一つの話の背景がしっかりしてる。絵で敬遠してる人に読んでもらいたいです。