視覚デザイン (デザインサポートシリーズ)

著者 :
  • ワークスコーポレーション
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862670748

作品紹介・あらすじ

あなたは"基礎"で成長し、壁を超える。本質を知らなければ上辺のことしかできない。これまでになかったデザインの本質の書である。小手先のことから解放され、本物のデザインを目指そう。「100の悩みに100のデザイン」(光文社)の著者が送る本質のデザインサポート書。

感想・レビュー・書評

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  • 敬愛する南雲先生の書籍。
    本は真面目だけれど、ご本人はユーモアも情熱もあるお人柄だ。
    買って間違えが、あるはずがない。
    向上心に真摯に向き合う、デザインの本です。

  • 何事も基礎や背景を押さえておくことが大切だということに気づかされます。

  • 「視覚デザインとはいかに、見やすくメッセージ効果の高いものにするかということである」

    優れたパソコンソフトがある現在となっては、誰でもある程度のものを制作でき、デザイナーにもなれる。だが、それだけでは必ず壁にぶちあたり、乗り越えるには絶対基礎が必須なのだという。

    「絶対基礎とは、時代に関係なくデザインを行ううえで必要不可欠なベーシックな基礎。例えば、『画面におけるバランスのとり方』は、『バランス』という言葉を知っていても、『とり方』という手法を知らなければ、自分のデザインワークに生かすことはできないものである」

    このような立場から、デザインを1から説明する。文書は簡潔で、文字やグラフ、代表作などを掲載。本書自体がデザインの原点を思わせるような、見ているだけでも楽しめる、読者への心配りの行き届いた構成となっている。目の構造からはじまり(第1章 視覚の原理)、視覚デザインの歴史(第2章)、点や線、面などデザインを構成する各要素の基本(第3章 視覚構成)、画面の使い方(第4章 視覚心理)、有効にメッセージを伝えるための技法(第5章 デザイン基礎技法)について詳細に述べている(見せている)。

    「『デザインとは思いやり』だと説明してきた。
     私たちが行わなければならないのは、『視る人を笑顔にする』ことである。そこからすべては始まる」

    普段目にするポスターやチラシ、CMなど特定のメッセージを伝える媒体と、毎日のように出会う。そしてときに、心動かされる経験をする。その原点には、細部にこだわった「思いやり」があるのだろう、と納得させられる。

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著者プロフィール

デジタルハリウッド大学名誉教授・大学院教授。先端色彩研究室室長。
金沢美術工芸大学産業美術学科卒業。 1968年よりデザイン教育に携わる一方でグラフィックデザイナーとして活躍。
研究テーマはデザイン理論と表現技術。
長年にわたる研究と「カラーイメージチャート」によって、実戦向きのデジタル色彩システムを実用化させた。
国内10万人以上が「カラーイメージチャート」による配色を行っており、デジタル色彩システムは高い評価を得ている。
特に中国での普及は目覚ましいものがある。中国の大学でも教鞭を執り、デザイン教育に力を注いでいる。
中国メディア大学・上海音楽学院教授。
日本カラーイメージ協会・国際カラーイメージ協会理事長。色彩関連著書多数。

「2020年 『日本の美しいことばと配色』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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