奇蹟のPhotoshop "ハイクオリティな写真"をつくるプロのレタッチ術

  • ワークスコーポレーション
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862670823

感想・レビュー・書評

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  • 騙された!
    なんで日本の広告がいかに下らないかよく分かる本。

    2010年3月に発売された最新のフォトレタッチ参考書。
    広告写真のレタッチ業界で活躍するフォートンが監修。
    DTPWORLDなどの連載を一冊に纏めた、B5W176頁3200円。

    なんというかね。センスがないのよ、どれもこれも。
    所詮、レタッチってのは、出来の悪い写真を、
    底上げしてるだけかよってね。そんな感じ。
    別に、レタッチ自体が悪いって言ってるんじゃない。
    合成や捏造なんかどんどんやってるデジタルアートも全然良い。
    ただね。本書でそれをやってる連中、レタッチゃーが、
    自分は、ハイクオリティな写真を作ってると考えてるなら、
    もう一度、世界の名立たる広告写真家を見て勉強すべきだと思う。

    「イメージ在りき」でなく、「手法在りき」が透けて見える。
    自分の可能性を限定した上で仕事に取り掛かってる気がする。
    確かに、掲載された、広告はどれも完成度が高く安定感がある。
    しかし、おもしろくないし、おどろかないし、目も引かない。
    作る人間や、金をだす人間の自己満足にしかならない広告に見える。
    なぜ、見る人のことを考えないのか。その目線が欠けている。
    PHOTOSHOPなら何でも出来るという驕りが、
    PHOTOSHOPの限界に自らの表現も縛り付ける結果を招いてる。

    ここまでしか出来ないんだ、というなら分かる。
    コストを掛けられないから限界だというのなら分かる。
    ただ、大手クライアントの仕事をPHOTOSHOPで作り込んで、
    クライアントを満足させましたっていう事例。
    残念ながら凄いとも思わないし、僕はあまり尊敬出来なかった。

    最近やっと、レタッチャーがデザイナーと写真家と共に、
    クレジットされるようになったそうだ。おこがましいだろう。
    クリエイティブな仕事が出来るレタッチャーのスーパースターが、
    本当に表れることを切に願うばかりだ。
    たぶん、3DCGクリエイターあたりから出そうな気がするが。

    写真は、誰も見たことの無いイメージを求め、
    絵は、省略と強調、昇華によって新たなイメージを生み出す。
    3DCGは、限りなく写真リアリティに近づき、写真の不可能を可能にする。
    では、クリエイティブなレタッチャーは何を求めるのか?

    あ。ちなみにPHOTOSHOPの操作解説に関しては、
    分かりやすそうで参考にはなりそう。

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