- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760319
作品紹介・あらすじ
面白いモノを見つける『良い目』と『考え抜く力』を共に育てよう。ヒマと貧乏+限界突破と驚きが子どもたちの「発想力」を伸ばす。BCG9年、アクセンチュア10年、そして教育の世界へ。気鋭の経営戦略コンサルタントが問う。親は子どもたちと、どう「共に育つ」のか。子どもたちの幸せのために、発想力のために。
感想・レビュー・書評
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「コンサル」+「学校関係」の題名に惹かれた。
PTAよりと思った内容とは、ちがい、
『親や大人が自ら発想力を鍛え、子どもの発想力を伸ばす』(著書より)
という趣向で書かれており、「親向けの子育て指南本(人生指南?)」
といった内容でとても興味深かった。
「自分の限界をやぶるための試作として、3回、3倍やる」
「発想力を高めるために、習い事は1人1回として遊ぶ時間を設けること」
など、発見につながるヒントや事例が良かったです。
〜巻末の著者推薦本で気になった本〜
・マンガ
風の谷のナウシカ 全7巻
・先輩からの紹介
『本命』 (ハヤカワ・ミステリ文庫 競馬シリーズ)
・日本ファンタジーノベル大賞
『楽園』 鈴木 光司
・コンサルとして
『戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ』三枝 匡 (著)
・教えない、学び取るの体得について学べる本
『木のいのち木のこころ』 (宮大工) 西岡 常一詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私自身がPTAを務めているから、別の本で本書が引用されていた時、本書が気になったので読んでみたのだが、結論から述べるとお薦めしない。
本書のタイトルである「発想力」や「共に育む」という主題よりも、どちらかというと、著者の脱線した経験談のほうが多い。ゲームを否定しているのにファイナルファンタジーの説明にページを費やしたり、自身の大型二輪免許の取得にページを費やしたり、著者自身に興味がなければ、まったく興味がわかない。
タイトルに「トップコンサルタント」とつけてしまっているがために、トップコンサルタントの品位を下げることにならないだろうか?
教育の本だと思っていたが、教育論として述べているのは、子どもには「暇(時間的自由)と貧乏(手段の制限)と仲間(インタラクション)」を与えよという点ぐらいで、どちらかというと、本人の自伝ではないか? -
恥ずかしいタイトル大賞!
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トップコンサルタントがPTA会長をやってみた—発想力の共育法
2007/12/6 著:三谷 宏治
著者は、87年から96年までボストンコンサルティンググループ勤務。96年から06年までアクセンチュアにて同グループの200名超の成長に貢献。経営戦略、マーケティング戦略、CRMを教える。現在、金沢工業大学大学院客員教授等を務める。
アクセンチュアを辞め、「教育」の世界へ。
トップコンサルタントとして長年活躍してきた世界から、小学校PTAの会長としての15か月間について本書は綴られている。
この本は「親」にとっての本である。
社会人として「発想力」の大切さを実感しはじめるのは30代。自分には、発想のジャンプが足りない。そしてちょうどそのころ、ヒトは子供が出来、「親」になる。
親や大人が自ら発想力を鍛え、子供の発想力をのばすそんなメッセージを伝えるべく以下の3パートから本書は構成されている。
①子どもたちから奪っているもの・与えるべきもの
②子どもの前に、まず親が変わる
③子どもたちへの接し方、伝え方
子供の将来を決めるのは親次第。
もちろん子供の能力や努力等によるものは大きいものの、助けるも妨げるも親の関わり合いや環境の提供により大きく異なる。
良かれと思ってやることも客観的に見ればマイナスな点も多い。もちろん教育や子育てには正解はないものの、どうしても親というのは盲目的に子供を愛するがゆえに突っ走ってしまうことも多い。そして振り返ってみれば自分もそうなのかもしれない。
時折立ち止って考えて接するようにしているつもりではあるがまだまだ足りない。本書でも取り上げられていたように子供を育てるのではない。子供と共に成長していく気持ちが大切なのである。
そのためにはしっかり将来を見据えることと変化を受け入れていくこと。
この2点を軸に自分の子育てにも本書のメソッドを取り入れていこうと思う。 -
Facebookにかいたので割愛
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タイトルから「もしドラ」のような本かと勘違いしていたが、そうではなく子供への教育方法について説く内容。子供への話し方など示唆に富む内容もあるが、読み終わってみるとあまり残るものはない。
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B09044
この本を読むのは2回目。
教育=共育という考え方に強く同意。
これからは、子供が育つためには親が育つ必要がある。
教育を行う際にも子供だけに対する施策、コンテンツではなく、
対親という観点が欠かせなくなると思っている。
限られた時間の中で何を子供に与え、何を与えないのか。
テレビやゲーム、パソコン(ネット含め)、ケータイだけではなく、
塾なども子供にとって本当に必要なのか、改めて考えてみたい。
考えてもらいたい。
三谷さんは真に与えるべきものは「自立」と「なぜだろう」と書いている。
なぜだろう?と思う心が発想力が生む。
その際に常識にとらわれないことが必要。
そのためにも、"おかしな"常識が身につく前に始めたい。
<1回目のレビュー>
教育ビジネスを考えている自分にとって、参考になる部分がとても多かった一冊。
子供がヒマ(時間)があって貧乏(お金がない)だと、何か新しい遊びを発想するのは、自分自身の子供時代を思い起こせばそうだなと思う。
毎日の様にさっさと宿題を終わらせて、習い事がない日は日が暮れるまで、習い事がある日もその合間を縫って外で遊びまくってた。
友達も自分もそれほどゲームをしなかったから新しい遊びをどんどん開発してた気がする。
古い遊び(缶けり)とかもいろいろ住環境の制限がありながらもそれに合わせたルールを作りながらしたっけ。
今の子供たちは遊べる場所がないことがかわいそうだと言う話をよく耳にする。
それもそうだなと思う反面、そうなのだろうかと思うこともある。
限られた場所でできる遊びを子供たちは発想できるのではないかと思うのだが。
でも、発想の機会ごと奪われていたとしたら、それも出てこないのだろうか。
「なぜだろう」と思う心。
それを探求しようとする心。
とても大切にしたい心。
しかしながら、最近は宿題をネットで調べて答えてしまう子供たちがいるとか。
ネットで見つけられると言うのを最初に発想した子は創意工夫の結晶なのだから褒めてあげてもいいのかなと思う。
一方で、それに便乗するだけの子供たちにはもっと工夫したり考えたりして欲しいし、調べたら答えが出てくる問題を出す教師側のほうにも問題があると思うんだが。
自分が教育に携わるのであれば、ぜひ「答えのない」教育をしてみたい。
限界突破。
いいコトバだと思う。
限界なんてのは、自分が考えてるよりもずっと先にあるのよ。
自分で勝手に線を引いてるだけ。
誰かが言ってたな。 -
バリバリのコンサルタントがPTA会長をやってみたら!
まず、アホなモンスターペアレントなどは、彼らの主張の矛盾点を論理的にばっさばっさと斬りまくった!!!という武勇伝を期待したのですが・・。
残念ながら期待した内容ではなく、いかに子供たちに朝礼などのスピーチ等を通じて「すばらしい」教育機会を与えたというお話。
ちょっと自慢話が入っているように感じて、食傷気味でした。
本当に気になるのは、なぜ仕事を離れてPTA会長をやったのかということだったのですが、詳細は語られずじまい。きっと大人の事情だったのでしょうw。 -
今のこどもたちから奪われているものは暇と貧乏。時間的な余裕とお金がないことで手段を考える自由&工夫を奪っているというのだ。娘たちの通う小学校でユニークなお話をするPTA会長は実は企業向けコンサルタント。国際的なビジネスには「発想力」が重要。その芽を作るのは教育だと看破する。発想力を身につけるには「自立」の心となぜだろうと疑問に思う「好奇心」だ。子どもの教育は大事だ。でもその前にオトナをどうするのか?今の親たちには教育力というより当たり前のしつけすらできてない人が多い。子どもたちが本来持っている力を発揮できるようにするにはどうしたらいいのだろう。「共育」を多くの人たちが実践することを願います。
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とても人生を楽しんでいる様子が伺える。
ストレスフリーな生き様を感じた。
学校教育の本ってとても楽しく、興味深く読める。