誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760364

感想・レビュー・書評

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  • 「誰が世界を変えるのか」その言葉に胸がドキドキした。
    純粋にその答えが知りたくて本を読んでいた。しかし、正解はないのかもしれない。

    本書には、「かもしれない」という不確実なものに対して立ち向かっていく世界中の様々な人たちが描かれている。その人たちは、のちに社会起業家といわれる有名人というより、「この状態を何とかしたい!」という使命感に駆られた勇気ある一般人の姿だ。

    私は、紹介されていた方への敬意と感謝の気持ちでいっぱいになったが、一方で「果たしてソーシャルイノベーションを起こしてきた人自身の人生は幸せであったのか?」という問いを持たずにはいられなかった。その理由は、きっとこの本を最後まで読めば分かってくれると思う。社会起業家と呼ばれる彼らにスポットライトが当てられがちだが、その周りにいる人たちの姿にも目を向けて読んで見て欲しいと思った。

    そして、ソーシャルイノベーションの定義について本書ではこう述べている。
    ”社会起業家は、絶望と可能性、悲鳴と産声、始まりと終わりを同時に経験するかもしれない。はっきりいえば、この経験が、ソーシャルイノベーションの成功の定義なのだ。”
    成功をも障害として、傲慢にならずに淡々と道を切り開いていく。その道筋が見えてくる一冊だった。

    内容があまりにも濃かったので、この本をもう一度読んで、考えを整理したいと思う。

  • 1時間で読了。自己啓発本。

    『なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想』の『ビジョナリー・カンパニー2』への批判がそのまま当てはまると思う。 http://booklog.jp/users/zerobase/archives/4822246663

    「学者」の本ではないなあ。

  • 誰が世界を変えるのか
    変えたいという思いを持ちそれをなんとしても実現させる強さをもったごく普通の人たち

    次はあなたの番だ!的な
    行動するだけ!的な

    たくさんのいい言葉に会えた

  • 2020.31

    改めて読み直し
    ・「Getting to Maybe」というタイトル。直訳なら、かもしれないを目指す。
    その日本語タイトルは、「誰が世界を変えるのか?」というオシャレさ。
    ・発展的評価指標なるものがある

  • 社会
    思索

  • 複雑系を踏まえたリーダーシップのあり方について、つぎつぎと良書を翻訳、出版している英治出版からの1冊。

    「社会変革に取り組む人たちの感動の物語が沢山、入っているのかな。たまには、そういう話も読んで、元気をもらおう」という感じで、読み始めたのだが、書き方は非常に客観的、理論的である。

    そういう意味では予想と違ったのだが、個人的には、これは結構、最近の関心事にぴったりの本だった。

    つまり、「複雑系的な世界のなかで、支援的なリーダーシップによって、創発的な変化が生じる」という本は最近結構多いし、共感するところも多いのだが、「そういうことをいったって、いつもそんなにうまく行く訳でないでしょ。うまく行く可能性をあげるためにはどうするのだろうか。理想主義的なアプローチだけでは、世の中は変えられないので、政治的なものとどう折り合って行くのか。うまくいっても、すぐ悪くなることは多いよね」などなどの疑問もわだかまっていた。

    という疑問にストレートに答えてくれる本である。

    この本の原題は、getting to "maybe"である。つまり、maybeにかけてみるという生き方なのだ。can-beやwill-beではないのだ。それでも、世界の悲惨を見たときに、思わずドアを開けてそこに出てしまう、いや、閉じていると思っていたドアは開いているのだ。その先にまっているのは、奇跡のようなプロセスであったり、絶望であったり。。。。

    そんな苦しい道を何故歩むのか?彼らが英雄だから?

    いや、calling、呼ばれるからなのだ。あなたが使命を見つけるのではなく、使命、いや世界があなたを見出すのだ。

    社会変革は、「あなた」なしにはないと同時に、「あなた」なしでも自然に起こる物である。

    内容的には、★5つなのだが、書き方がもう少し物語風だったら、良かったかな、と思う。

  • 成功した社会起業家の共通点を探る研究。
    社会起業家たちを特殊な生物であるかのように扱って、その生態に法則性を見出そうという姿勢に違和感。複雑系や創発といった概念を持ち出してもっともらしく語ろうとしていたり、他者の詩に描かれていることとの共通点から何かを導こうとしていたり、それぞれ表層的に思える。
    取り上げられている個々の事例は興味深いものばかりなのでもったいない。

  • 勇気と希望。
    前へ進む。

  • オープンセミナーの演出のヒント

    荒馬にまたがったカーボーイより
    荒波にもまれる船乗りのイメージ

    海はあまりにも強大、きまぐれ、運命に翻弄される

    だからこそ、船乗りは勇気を持って天気を読み、状況の変化に機敏に対応する

    今の時代に求められているリーダー像

  • ソーシャルイノベーションを起こした事例がたくさん書いてある。ソーシャルイノベーションが起こるところ、持っている課題なども赤裸々に綴ってあるので、そこの潔さも面白かった。ソーシャルビジネスをして、それがイノベーションになるのか本当に迷ったときにもう一度読みたい。大事なのは信じるこころ。Maybeの領域でもいかに信じきれるか。まぁそんなことが伝えたいところなのかも。

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