いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

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制作 : 渡邊 奈々  東方 雅美 
  • 英治出版 (2009年4月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760500

いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだことの感想・レビュー・書評

  • 教育に関して何かしらの関心がある人は読んでおくべき1冊。日本でも同様の課題は起きている。

    【ウェンディ・コップとは?】
    無茶苦茶な計画を立てる、いつもギリギリで生きながらえているが、常に「いつか全ての子供たちに」という志をもち周囲を動かした。

    【TFAの課題認識】
    低所得層/マイノリティに属す生徒の学業達成率は、白人/中流層/富裕層の生徒に比べて低い。なぜなら、試験で低成績の教師は、低所得層の生徒に割り当てられる傾向にある。

    【TFAの考えた打ち手】
    米国で最も優秀な大学からトップクラスの卒業生を採用し、教育困難地域で2年間教師として任務に着かせる。後にTFAに携わった人間が教育的不平等を是正する根本的な変革をリードしていく。

    キーワード:決して綺麗なサクセスストーリーではない。現場の思考錯誤を実感できる一冊

  • 事業の立ち上げから軌道に乗るまでの道程を描いた書籍だ。
    社会経験がない一大学生が「平等な教育」を目標に掲げ、実現していく。
    飾る部分が殆んどなくなく、資金調達等の苦悩ぶりを生々しく当時の状況を記している。
    目標を達成する為に重要なエッセンスが詰まっている書籍であると思う。

  • アメリカで今一番就活生に評価を得ているNPOの本を読んだ。

    ファンドレイジングの難しさ、理想と想いに出資を多額に積むアメリカの文化、非常に勉強になった。

  • TeachForAmericaの立ち上げから軌道に乗るまでのマネジメント記。Teachの部分に興味があって読んでみたけど,多くは金を集めてくる話だった。お金がなければ立ちゆかないのだから,理念のために泥臭い仕事をし続ける著者の根性はすごい。ずっと誰かから金を集め続ける仕事がこの先続くのかと思うと私ならぞっとする。すぐに事業化して独立してやっていけるようにと思ってしまう。
    日本でも同じようなことをしている人はいるのかな。

  • 現在、社会的企業として名声のあるTeach For Americaの挫折と成功について、詳細に描かれた自伝。社会や国家のために良くすることを行うためには、全力で取り組みすべてを投げ打つ必要があるのだと感じた。

  • アメリカの教育制度や社会的バックグラウンドは日本とは違うけれども、すごく大きくて野心的なビジョンをもった事業だと思う。具体的な成功談は分かったような分からないような伝わりにくい内容だと思ったけれど、自分が卒論で書いたことと実に似通った問題意識に感銘を受けた。TFJのこと調べてみよう。

  • 教育格差のレベルが他国と段違いのアメリカならでは。しかし、凄い情熱だ。彼女の不屈の闘志に私も励まされるような感じがした。

  • Amazonの内容紹介より

    ◆21歳の女子大生のアイディアから始まった教育改革ムーブメント! オバマも、ヒラリーも、ジョブズも応援している「ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)」、波乱万丈の青春ストーリー。

    …ということで、素晴らしい活動。思いつきを形にしたいというときにどう起業していくか、学べる本。翻訳した人のまとめもわかりやすかった。



    ◆大学卒業後の若者が2年間、全国各地の学校で「教師」になったら、世の中はどう変わるだろう?――こんなアイディアを思いついた当時21歳のウェンディが立ち上げた「ティーチ・フォー・アメリカ」は、国じゅうの大学生を巻き込んで、たちまち全国に広がった。世間では「ミー・ジェネレーション(自分のことしか考えない世代)」と言われていた若者たちが、同じ夢を抱いて立ち上がったのだ。それは、「いつか、すべての子供たちに、優れた教育を受ける機会が与えられること」。――貧しい地域の学校にドラマチックな成果をもたらし、大勢の子供たちの人生を変え、今では米国大学生の「理想の就職先」第10位に選ばれるまでになったティーチ・フォー・アメリカの軌跡を創業者がいきいきと描く。『ニューヨーク・タイムズ』『パブリッシャーズ・ウィークリー』など各紙誌で絶賛された話題作、ついに邦訳。

    ◆ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)とは・・・教育の格差と闘うために1990年に創立。志ある大学生を卒業後に2年間、全米各地の貧しい学校に教師として送り込み、教育改革を推進するとともに、教える経験を通じて若者たちを次世代リーダーに育成している。ウェンディ・コップが大学在学中に発案し、全国の大学生や教育界の熱狂的な支持と、大勢の財界人の協力によって実現した。その効果はめざましく、これまでに14,000人の教師を配置。厳しい選考と研修プロセスにより、教育機会格差を解消しうる優れた教育を提供している。いわゆるソーシャルビジネス(社会起業)の代表的な成功例。クリントン・グローバル・イニシアティブなどの支援によって、イギリスやインドなど各国でも同様の事業が広がっている。

  • 桁外れの富を手に入れる今までのアメリカン・ドリームではなく、人々に影響を与える、社会を動かす、社会にインパクトを与えるような仕事が、これからのサクセスストーリになるのであろう

  • 経験がないことは弱点であり、武器にもなる。

  • 卒業した優秀な大学生を地方の学校に職員として派遣する。
    言うのは簡単ですが、その仕組みを作り事業として成立させるのは、並大抵の覚悟と苦労では出来なかったはず。
    その、設立時のエピソードが紹介されてます。読む価値が高い本です。

  • 本書は日本でもその活動が注目を浴び始めたNPO法人「ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)」の創業物語です。当時21歳の女子大生だった筆者のアイディアから始まった教育改革ムーブメントは波乱万丈でした。

    本書を読んだきっかけはWSJでここの日本法人が特集されていたということと、現在はどうか走りませんが、故スティーブ・ジョブズの妻であるローリーン・パウエルと彼の公認伝記を書いた作家のウォルター・アイザックソンが理事を務めているということを知ったからであります。

    本書は『大学卒業後の若者たちが2年間、全国各地の学校で「教師」になったら、世の中はどう変わるだろう?』というアイディアを思いついた当時21歳の筆者が立ち上げた「ティーチ・フォー・アメリカ」の奮闘物語であります。

    彼女のアイディアが国じゅうの大学生を巻き込んで、たちまち全国に広がり、形になるまでが描かれておりますが。ここに書かれていることのほとんどは資金をいかに調達するか?ということでありました。

    世間では「ミー・ジェネレーション(自分のことしか考えない世代)」と言われていた若者たちが、同じ夢を抱いて立ち上がったという高邁な理想だけではなんともしがたい現実があり、彼女はそれを帰るために全米を駆けずり回り、あらゆる人にあっては資金を提供してくれませんかと頭を下げ続けるのです。中には『ウォール街』。さらに続編である『ウォール・ストリート』のゴードン・ゲッコー氏のモデルといわれるマイケル・ミルケン氏との話もあり彼とのやり取りは面白かったです。

    彼女はなぜそこまでがんばれたのか?それは「いつか、すべての子供たちに、優れた教育を受ける機会が与えられること」。その信念が彼女を、そして彼女の理念に共感し、集った学生たちの思いだったのでしょう。やがて、彼女たちの活動は貧しい地域の学校に奇跡的とも、またドラマチックともいえるような成果をもたらし、さらに大勢の子供たちの人生を変え、今や米国大学生の「理想の就職先」では常にトップ10の常連に選ばれるまでになったのです。決して平坦な軌跡ではありませんが、創業者だからこそここまで描くことができたのではなかろうかと思います。

  • 教育格差解決のために、当時21歳の大学生の卒業論文から始まったTeach For America創設者ウエンディ・コップによる、団体設立の流れを細かく書いた本。

    タイトルからは想像もできないほど、団体設立の上っ面の話に終始している。特に、どのような人が設立、そしてその発展に貢献し、その過程でどのように創設者のウエンディ・コップが苦しんだか、を金銭面に重点を置き、述べている。

    確かに、

    「いつか、この国のすべての子供たちに、優れた教育を受ける機会が与えられるように」

    という団体創設の理念は素晴らしい。そして、それを一人の大学生が、使命感を持ち、他者に働きかけ、教育格差問題を解決していく様は本当にすごいと思う。

    ただ、この本もとにかく、上っ面の話に終始している点が評価できない。

    優秀な大学のエリートを派遣し、そのサポートをする

    というのが永遠とこの本だけでなく、様々な関連本で述べられているが、そのエリートたちがどのように子どもたちの学力や人生を変えたのか、その結果だけでなくプロセスを知りたい。

    本書の最後の方で少しは記述があったが、全然足りない。

    そもそもエリート大学生のどういうところが優れてるのか、彼らの授業実践の事例まで述べて欲しい。

    国語なら、数学なら、社会なら・・・

    どのように各教科に問題があり、どのように解決していったのか、その点を知りたいと心から思う。

    日本の教育の発展に、どうにか僕も貢献したいとの思いが強くなった。

  • ティーチ・フォー・アメリカのウェンディ・コップの功績は、使命感をもった優秀な教師を生み出し続ける仕組み(組織)をつくったことだろう。教育改革を実践していった話しなので、もっと具体的な内容があったら良かったけど、幅広く網羅していてそれはそれで面白かった。教育に引きつけられる僕にとって、非常に考えさせられる一冊でした。

  •  「大胆なビジョン・大胆な発想には、大胆な人たちが集まる。」
     僕の心に刻まれている言葉ですが、
     そのことを再び思い起こすことができました。

     TFA(NPO団体:ティーチ・フォー・アメリカ)を立ち上げたとき、
     彼女は大学生。
     そのアイデアを一つに、大胆な人たちが集まってきた。

     彼女が同じ教育というフィ-ルドで活動していることも
     僕の心に深く感動を呼んだのかもしれませんが
     大学生や教育関係者、子を持つすべての保護者様に
     読んでもらいたい一冊です。

     彼女の行動が、教育界を飛び越え、政治・行政・経済・法曹と
     いったあらゆる業界にム-ブメントを起こしていった
     過程は、人の心を大きく突き動かします。

     大胆なビジョンの実現には、幾多の苦難がありますが
     いつも大胆な人たちと一緒にいることがわかります。

     大胆な人たちというのは、
     思い通りにならないことを、楽しむ人たちのことを言うのかな。
     大胆なビジョンの実現には、数多くの苦難があるということを
     心得ている人たちです。

  • 素晴らしいムーブメントを生み出したTeach for Americaの創業記。危機を迎え、それを乗り越える過程で進化を遂げる組織と起業家。 ぬるま湯につかりっぱなしの自分の行く末を思い描けぬ夏の終わり。

  • 「生まれた場所によって受けられる教育の質に差があってはならない」

    そう思いたち、優秀な大学を卒業した学生が、卒業後2年間、貧困地域や学力の低い地域に派遣され、教育改善を行う仕組みを作りました。

    それがティーチフォーアメリカであり、最近では日本でもティーチフォージャパンの取り組みが進められています。

    本書は、その立ち上げから、ムーブメントを起こすまでの10数年間の記録です。

    ベンチャー企業の起業物語としても読めるし、教育やまちづくりなどに携わっている人にも示唆のある内容となっています。

    とにかく読んで勇気のもらえる書籍です。

  • Teach for Americaの活動を知りたくて購入しましたが、ほとんどが資金繰りの話でした。社会起業家もその仕事の多くは資金繰りということか。でも、資金を出してもらうためには実績と志が必要なんですよね。

  • 読み終わった。

    TFAを立ち上げた人の創設から発展までの話し。
    前半は、財政難に陥って大変だったことがつらつらと書いてあって、後半にやっと教育の話とかビジョンの話とかが出てくる。

    新卒の大学生がパッションだけ持って立ち上げてきたことは凄い伝わってくるし、試行錯誤して周囲の支援を得ながら発展してきたことが伝わってくる。どちらかというと、TFAのマネージメント側の話が多かった。

    ただ教育現場の話とか、子供たちがどう変化したかとか、どう授業を進めていたかとかそういう話は出てこないのでちょっと残念だった。

    文章の進め方も、わりと結果が書かれていて、どういう想いがあったかとか、意思決定の場の思考回路とかが読めなかったから残念。色んなことが詰め込まれすぎていて、1つ1つの話しの情景を思い浮かべるのは結構難しかった。

  • 「いつか、この国のすべての子供たちに、優れた教育を受ける機会が与えられるように」
    素晴らしいビジョンだと思う。
    当たり前だが資金繰りやシステム・組織作りがもの凄く大変だったようだ。
    それからやはり目標設定は大事だと感じた。
    落合博満が言ったという「志の低い人間は、それより低い実績しかあげられない」という言葉をふと思い出した。
    世界中の子供たちに、優れた教育を受ける機会が与えられるべき。
    貧困と教育。大きな問題だ。

  • とても壮大な物語。
    出てくる人の横文字の人の数に驚く。
    大学の授業でこの本について討論を重ねているのだが
    とても得られることが多く面白い。
    わらし個人としてコップさんのようなぎらぎらした人が少し苦手で、文章の書き方が(訳の仕方?)好みではなかったため★ふたつ。
    内容は興味深かった。

  • すべてのNPO関係者必読の書。アメリカ式NPO経営、特にファンドレイジングの具体例が満載です。成功だけでなく失敗の経験もちゃんと書いている点が評価できます。具体的で共感を呼びやすいミッション、ビジョン、Theory of Changeをたずさえていれば、NPOはここまで影響力を発揮できる、素晴らしいお手本です。

  • 結論、サクセスストーリーなのだが、私が生まれる以前に設立されていた事実やアメリカの財団の多さ(日本は相続税が高いので財団の数が少ない気がする)、日本と同じで国に期待はできないこと(行政のお仕事は遅いし、論点がずれる)、アメリカに最終的に優秀な人材が集まる(高校までの平均学力はたいしたことないのに大学のレベルが非常に高い。つまり学力格差は激しく大学進学で淘汰されたり外国からの入学者が多いことに起因している)理由が良くわかる本だと感じました。

    何よりも、情熱を飛び火させて根拠のない自信で物事を勧めて、時には立ち止まって仕組み化していくことがこの本から読み取れます。使命感に燃えることほど人として魅力的なことは無いのかなと感じます。

    全体として、TFA設立に至るところから2000年くらいまでのお話です。非営利団体の財政問題、組織の難しさ、計画性や人のエネルギー、人を頼る重要さがよく伝わってくる内容だと思います。

    チェック
    ・参加していたほとんどの学生が「もし可能なら自分が公立校で教えたい」
    ・教師という仕事が持つ「ソフト」で社会的地位の低いようなイメージを覆す必要があった。
    ・あるアイディアが実現しようとするときは、宇宙の法則が止まって、そのための道が作られるというのだ。
    ・スピーチより
     「十分に思いやり、十分に信じることができたとき、人は変化を起こせる」という信念です。
    ・尊敬される経験豊かなリーダーに味方になってもらう必要がある。
    ・つながりは時間をかけて信用を増すことによってのみ、得られる物だ。

  • なんだかとても読みづらかった;
    一つのミッションに対して諦めないその姿勢、すごい
    先進国とはいえど完璧な社会なんてない
    足りてない歪んでる部分に気付いてそれを改革しようとするのが社会起業家

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