揺るがない人のマインド・ビルディング ― 異分野のプロに学ぶ仕事のヒント83
- 英治出版 (2009年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760739
感想・レビュー・書評
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心が解放される夏休みの午後、これも久しぶりに読み返した一冊。
「揺るがない人」に憧れるワタシの知恵袋です。
そもそも、どんなことでも何度も迷うのが趣味みたいな私。あらゆる場面をあれこれ想定してシミュレーションしないと決められないのに、迷っている最中にはひたすらウチにこもるタイプ。結局、周囲からは「即断即決タイプ」とみられることもありますが、本当に「揺るがない」ためには、まだまだ修行が足りません。
この本には、外交官やパイロットなど、色んな分野のプロフェッショナルが、それぞれの現場で行う難しい判断がどのような考え方で行われているかが具体的に紹介されています。うまくやるためのノウハウや技術説明ではなく、「揺らがない自分」に成長するための心構えについてのヒントがいっぱい。
日々の色んな出来事に心がぐらぐらしちゃった時にお勧めの一冊です! -
“揺極限状態においても瞬時の判断が求められるという厳しい環境にいながらも、揺るがない「マインド」を持ち、自らの仕事をまっとうしているプロフェッショナルがいる。彼らから学ぶべきことは多いのではないでしょうか。”
本書は、「超訳 ニーチェの言葉」に似ている気がします。「超訳 ニーチェの言葉」が232個のニーチェの言葉をカテゴリ毎にまとめた名言集であるのと同様に、83人の異分野のプロフェッショナルの言葉とその解説が綴られています。したがって、どちらも順番に読み進める必要はなく、興味を引いたページだけ読むことができます。形式的に類似しているだけでなく、内容も共通しています。それは、マインドをテーマとしていることです。
ビジネススキルやテクニックではなく、ビジネスマインドこそが必要。そのマインドを築けた人こそが揺るがない人 といえます。
83のヒントのうち、お気に入りは、国際線旅客機B747機長の次の言葉です。
“パイロットにとって様々な制約条件をどこまで考えることができるか、その制約条件の中で自分が取りうる最善の策は何かということが重要になります。”
世の中、制約条件があって当たり前なんですよね。