まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント

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著者 : 田坂広志
  • 英治出版 (2010年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760746

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まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメントの感想・レビュー・書評

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  • 企業の経営のあり方を複雑性の概念を用いて説明。
    これからの市場の変化が、単に利便性の増幅ではなく、個人、ユーザーに権限が委譲されていくこと。そしてコアコンピタンスを持つ一つの企業が、アライアンスの潮流の中でマーケットを獲得していくこと。総合的な指標で進める経営や個人の視座ではならないことなど。

  • 複雑系の七つの知とメッセージ

    1. 全体性の知 「複雑化」すると「新しい性質」を獲得する。
    「分析」はできない、全体を「洞察」せよ。(p51)
    2. 創発性の知 emergence knowing
    「個の自発性」が「全体の秩序」を生み出す。
    「設計・管理」をするな、「自己組織化」を促せ。
    3. 共鳴場の知 「共鳴」が「自己組織化」を促す。
    「情報共有」ではない、「情報共鳴」を生み出せ。
    4. 共鳴力の知 「ミクロ」のゆらぎが「マクロ」の大勢を支配する。
    「組織の総合力」ではない、「個人の共鳴力」である。
    5. 共進化の知 「部分と全体」は「共進化」する。
    「トップダウン」でもなく、「ボトムアップ」でもない。
    6. 超進化の知 「進化のプロセス」も「進化」する。
    法則は「変わる」、そして「変えられる」。
    7. 一回性の知 「進化の未来」は「予測」できない。
    未来を「予測」するな、未来を「創造」せよ。
    p46
    マネジメントにおける質問力の本質は、経営者から専門スタッフへの「質問」を通じて、特定の分析手法の限界を把握させ、様々な専門的知見や分析結果を相互に参照させる力量に他ならない。
    p47
    「全体性」を洞察する能力とは、
    「永年の現場体験を通じて獲得される智恵」
    = 「臨床の知」fieldwork knowing
    「言葉によっては語り伝えることができない智恵」=「暗黙の知」tacit knowing
    経営者の洞察力は、この二つの知によって支えられている。

    p64
    「知識資本主義の時代」の最大の経営資源は、「知恵」「知識」。「知恵」と「知識」を生み出していくのは「人間」であり、その人間を活かすのが「企業文化」

    p71
    「自己組織化」の三つの条件
    1) 外部との開放性
    2) 非平衡な状態
    3) ポジティブ・フィードバックの存在

    p84
    イントラネットの三つの本質
    情報共有、フィードバック、共鳴(コヒーレンス、ナレッジ・コミュニケーション[知識(ナレッジ)、知恵(ノウハウ)、共感(シンパシー)])

    p135
    法則は「変わる」、そして「変えられる」。
    p149
    言葉が世界を創る。
    未来を語るということは予測を語ることではない。「意志」を語り、「希望」を語り、「夢」を語ることである。こうして語られた「生命力溢れる言葉」こそが、力強く未来を「創造」していくのである。

  • 複雑系は経営者にこそわかるはずだとの立場から、未来のあり方の方向性を示す、の書。

    ・自分なりの未来観を作る材料に
    ・自分なりの未来観をもつ人が、その吟味・確認に
    使うにはいい書。

    結論は正しそうだが、論が説得的かという点でちょっと物足りない。
    基本的にこの著者の本は好きなのだが、本書は主張したいことに対して裏付けが薄い印象。

    そもそも、それに必要な情報の方が膨大すぎるのかもしれないが。

  • <キーワード>
    ・複雑系は新しい知のパラダイムの名称となりつつある
    ・分解して分析することに意味はない
    ・分解した瞬間にその性質が見失われてしまう
    ・分析ではなく洞察
    ・これまでも天動説から地動説へのパラダイムシフトなど新しい知のパラダイムを切り拓いてきたのは知性という人間が唯一持つ優秀さ、そしてそれだけでなく不屈の精神と不断の情熱を持った研究者
    ・これからは「頭脳の知」だけでなく「身体性の知」
    ・経営こそ最も進化した複雑系
    ・「洞察」という古典的手法が化学や技術と合わさって仮想体験できるようになった。これからはもっと洞察が簡単に可能になる時代
    ・この自発性が全体の秩序を生む
    ・基本プロセスを変える事で自己組織化される
    ・自己組織化は共鳴によって促される
    ・自己組織化≒創発性の知≒卒啄の機(卵が孵化するときに雛だけでなく親鳥も外からつつくことにより生命誕生を促進する)
    ・洞察が全体性の知(=臨床の知、身体性の知、暗黙の知)を促す
    ・全ては「一回性の知」である。法則そのものを見直す必要がある
    ・超進化の知…進化のプロセスも進化する
    ・イントラネットの3つの本質
    ①情報共有(全体に関する情報が全ての個に伝わる)
    ②フィードバック
    ③共鳴(活きた言葉で語られる知識、ノウハウ)
    ・インターネットの三つ子の魂
    ①オープン(=開放性)
    ②ボトムアップ(=平等性)
    ③ボランテイァ(=自立性)
    ・インターネット革命(=イントラネットの本質)
    は、特に「創発性」「自己組織性」を強めていくことにより、
    文化(企業文化)が進化することにある。
    ・自社の商品を勝者にすることを考える場合、
    アクションプログラム、マーケティング戦略、市場戦略、経営ビジョン、マクロ経済  を垂直統合することが必要
    ・今、消費者の共感と共鳴を形成するのに必用なことは、
    PI=プレジデントアイデンティティ である。
    ・企業という複雑系は
    情報の共有(インターネット)→共鳴→ポジティブフィードバック→自己組織化 
    ・これからの企業進化には、「専門能力」と「提携能力」が重要
    ・「提携能力」には共鳴力が影響する
    ・未来を決定するのは「想像力」と「創造力」によって描かれた
    「ビジョン」である
    ・「意味性」「物語性」の強い商品が消費者から選考される傾向が強くなってきている
    ・効率や利益を重視する経営理論から、「価値」の問題を重視する経営理論が創造されつつある。これは企業をひとつの生命体と見たときに、「価値」や社会的存在の「意味」を掲げ、企業で働く人の「こころ」の充足を図っていくことが不可欠となっているからにほかならない
    ・「機械論パラダイム」の時代から「生命論パラダイム」の時代を向かえつつある

  • 複雑系の社会。物事を細分化して取り出しても、根本からの解決にはならない。全体として、常に改善、最適化できるように自己組織化を進めることが必要と思えた。

  • 全体性の知、創発性の知、共鳴場の知、共鳴力の知、共進化の知、超進化の知、一回性の知。
    分析はできない、全体を洞察せよ。
    個の自発性が、全体の秩序を生み出す。
    共鳴が自己組織化を促す。
    ・次にやってくる市場ニーズを深く読み、
    ・これwにこたえる商品とサービスのビジョンを描き、
    ・自社にない強みを持つ他企業を見出し、
    ・それらの企業と戦略的提携を結び、
    ・ベスト オブ エブリシングの仮想企業体を結成し、
    ・次の市場ニーズに肥えた得るパッケージ商品や総合サービスを開発、提供することによって、
    ・新しい事業を創出する。

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