未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術

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制作 : 由佐 美加子  東出 顕子 
  • 英治出版 (2010年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760814

未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術の感想・レビュー・書評

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  • 南アフリカの民主化にむけて大きな力となった伝説のワークショップを担当したファシリテーターの新著。

    しばしば、対立概念でとらえられる力と愛であるが、それは補完的なものである。愛のない力、力のない愛では、いずれも社会変革は失敗する。これらは、二者択一の概念ではなく、ディレンマ、つまり両立させるべきであるが、なかなか両立が難しい問題である。で、解決策としては、歩くように、愛→力→愛→力といったぐあいに、交互に進んで行くことが大切というメッセージである。

    言われてみれば、当たり前のことだけど、なかなかこれをストレートに言った人は、すくなくともファシリテーションとかやっている人では、少ないと思う。

    特に、「学習する組織」とか、ホールシステムアプローチとか、やっている人は、基本的には、性善説なので、こうした「力」に言及することは少ない気がする。

    善意に基づくプロセス重視の取り組みをやっても、なんだか、それだけではうまくいかないなー、と思っていたので、とてもスッキリした。

    もちろん、この本は、そういうファシリテーション哲学だけでなくて、さまざまな事例が紹介されているわけで、そこがすごく面白い。

    こういう本では、感動的な成功事例ばかりが紹介されるのだが、カヘンさんのこの本では、ここまで書いていいの?というとこまで、失敗事例を書いている。それも、自分のファシリテーターとしての未熟さがもたらした失敗例もあり、こころを打たれる。

    この誠実さというか、率直さが、本当に素晴らしい。

    そのうち翻訳でるだろうけど、それほど厚い本じゃないし、英語もわりと平易なので、ファシリテーションやっている人は、読んでみる価値があるのではないだろうか。

  • 著者が世界中で携わった濃密なファシリテーション経験から導き出した極めてシンプルな「愛と力」という枠組に、今自分に足りないものをリアルに突きつけられた気がした。組織で問題解決に携わる全ての人が読むべき本。

  • 力と愛の二軸の歩み。
    だけがダメという認識を持つ身として納得する。
    愛だけ、力だけではダメなんだと。
    キング牧師の一節で十分。
    愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。

  • 再読しました。
    改めて読むと、また発見があります。
    ファシリテーターのあり方が書かれています。

  • 原題は「Power and Love」
    力とは「自己実現の衝動」、愛とは「統一の衝動」のこと。

    著者は、南アフリカの民族闘争やグアテマラの内戦など、
    根深い問題の解決を図るプロジェクトのファシリテーターとして活躍。

    これらのプロジェクトで、愛のない力や、力のない愛による挫折を
    たびたび経験し、力と愛の両方を使いこなすことが必要だと痛感。
    力と愛のバランスという観点から、再び自分の経験をふりかえる。

    仕事における些細な変化でも、ついつい強制力に頼ったり、
    逆に協調を重視して全然進まなかったり、そういうことは多い。
    力と愛のどちらが優位になっているかを意識する、というのは
    変化がなかなかうまく行かないときに使えそう。

  • Power and Love:
    A Theory and Practice of Social Change ―
    http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2081

  • 「力」と「愛」について。

    まだピンときていませんが。。
    「自分が!」の「力」と、「みんなで〜」の「愛」が、バランスよく組み合わさった時に、素敵な変化が訪れるのだろうな、ということがわかりました。

    きっと、経験を重ねてから再読したら、また新たな気付きに出会えるのだろうと思います。その日を楽しみにしていよう。

  • 普段あまりこういった自己啓発本は読まないのだけれどラオスの食堂でたまたま置かれていたのを読んで続きが気になり購入。
    仕事やプライベートなど普段の生活でもよく見受けられる力と愛の対立。もっと自分を押し出せばよかった、もっと相手のことを考えて引けばよかったなどの事はどちらかに偏っては駄目でバランスよく使い分けることが必要だと説いている。
    テーマはおもしろかったが若干抽象的な結論でしっかりと自分におちては来なかったような気がする。
    とはいえこういったことは常に意識していなければならないし今よりもまともな人間を目指して前進していこうと思った。

  • 「力」と「愛」、というのが表題に対する著者の解答なのですが、
    著者の問題解決ファシリテーターとしての活動を通じた
    それぞれの二面性に対する考察は胸に迫ります。
    (さわ)

  • 原書のタイトルが『Power and Love』といって、冒頭のキング牧師の引用が、この本のすべてを語ります。

    愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。
    ーキング牧師

    よくこの対決を日常の至る所で目にします。感情論に訴えて具体的な解決策が見いだせなかったり、やったら強引に物事を進めようとして、関係者の気持ちを無視してみたり、さもすると、ナイーブな感情論というくくりの『愛』と、ギラギラした出世欲丸出しの自我としての『力』の対決の構図になりがちですが、本書はまったく新しいコンセプトを提示します。

    愛と力は二者択一する選択肢なのではなく、そのバランスを保つことが重要だと。

    そう考えたのは始めてだったし、必ずどちらかの傾向が強い人同士の闘いという構図を見慣れてきたので、まさかバランスを取ることが重要、それも個人の中でと言われると結構ハッとします。

    その他には、

    ・誰もひとりでは何もできない。あらゆる問題の鍵は、人と人の関係にある。

    ・他者と共感しあうだけでは不十分だ。他者とともに成長しなければならない。

    ・何か問題があるときは、自分自身もその問題の一部である

    ・ものごとを力と愛という枠組みでみると、新しい視野が開けてくる

    そして一番ぐっときたのは

    ・リーダーシップとは未来を創造することである

    そもそも内容自体が抽象的なのと、具体例を示すケーススタディが、かなり高度な政治的な問題が多かったりするので、なかなか親近感が沸かなかったりと、若干本の内容と距離を保つのが難しい内容ですが、飛ばして読み進めても、上記のような力強い言葉が、必ず目に入ってくるので、諦めず最後までページをめくり続ける価値はばっちりあります。

    スキルとしての「マネージメント」にとどまらない、真のリーダーシップとは何ぞやという、かなり骨太な内容です。それを愛というナイーブな文脈で語る切り口は、他には出会ったことがなく、かなりインスピレーションが湧く内容となりました!!

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