「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由

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著者 : 出口治明
  • 英治出版 (2010年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760838

「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由の感想・レビュー・書評

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  • 直感→ストックしてある知識,情報の量が多い→精度が上がる。
    人生は99.9%思うようにならない。
    0.1%にかけなければ,何かをなしとげることはできない。

    風が吹いたときに凧を揚げる→そのための準備をしておく。

    ココ・シャネル「世界は毎日単純になっていく」
    →学べば,ひとつ謎が消える。

    自分が立っているところを中心に,同心円をえがくように世界が広がっている?→閉じた世界の居心地の良さに甘んじている。

    自分の軸を持つことで,閉じた世界から外に出ることが恐怖でなくなる。
    →実はワクワク楽しいこと

    常に公を考える人間でありたい。
    林則徐「漢訳しておけばいつかは誰かの役に立つだろう」

    優秀なビジネスパーソン→ただし,「会社の中で」→パーツ

    軸→思考する際の前提条件
    すべてのものはトレードオフ→いいとこどりはできない

    新卒,ネクタイで名刺交換→いつからか違和感なし

    タテ,ヨコ思考
    タテ→歴史 過去との比較
    ヨコ→他国との比較 財政赤字 女性の社会進出 →日本の劣点

    インプットの絶対量不足
    →あるところを境にアウトプットができるようになる。

    小さな危険にぶつかる経験を積み重ねることで,大きな危険を直感で判断し,避けることができる。

    免許申請時に書類をチェックするのは第一線のスタッフ
    →正攻法は正規の手順
    「美学のような非合理的なものを仕事にもちこむのは嫌いだ。法治国家なので,必要な条件を整理して,端からクリアしていけばよい」

    英国の幼稚園→顔が違う,考えが違う→「自分の意見をはっきり,わかりやすく伝えなければなりません」

    冷戦の終結→日本の経済的凋落→外的要因が大きかった証拠
    80年代英国大使館の友人「ソ連を敵国としているなら,ロシア語を勉強する学生を増やす政策をしているはずだ」
    →今の韓国,中国の取り扱いは?ライバル?妬みだけ?
    →日本人の危機感はその程度のもの

    新聞記事 信頼 日本72% 英国12%

  • ■所感
    出口さんの考えを学んでいると、天才の閃きやカリスマ性のような物ではない凄みを感じる。それは恐らく天才ではなかった出口さんが真摯に、愚直に積み重ねてきた経験、知識から導き出した公式を本気で読者の為になるように伝えてくれているからだと思う。

    出口さんの言葉にはこのような本である「本当に?」や「言いすぎじゃない?」といった感情は一切湧いてこず、ただただ食い入るように素直に学ばせていただくことが出来る。

    本書でもその出口さんの「思考軸」が冒頭から巻末まで一切ぶれずに記されており、読み手としてもノンストップで一気に読み上げる事が出来た。

    事業として20代、30代に向けてのサービスを展開しているだけあり、今27歳の私にとってはこれからの人生を考える上で非常に大きな刺激をいただいた一冊となった。




    ■概要

    ▼軸=思考する際の前提条件
    1.人間は動物である
    人間は決して万物の霊長ではない。「異性と仲良くする事」、「おいしものを食べる事」、「安心してぐっすり眠る事」など人間がやっている事は他の動物と対して変わらない。

    2.人間はそれほど賢くない
    賢い人も愚かな人も人間全体でみればそんなに大した差はない。

    3.人生は「イエス・ノーゲーム」
    遠い先にゴールを定め、そこに最短距離でたどり着きたいと思ってもたいていの場合うまくいかない。一度の選択違いで大きくずれる事になる。

    4.すべてのものは「トレードオフ」
    何かをとれば何かを失う。「いいとこ取り」はできない。

    5.「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない
    一時的に間違えたとしても長期的にみれば必ず正しい方向に向かう。

    ▼インパクトは「仕事量×スピード」
    一つ行動を起こせばそれに対して反応が起きる、そうしたらそこでまたベストだと思われる行動をとる、その繰り返しでよい方向に動いていく。
    決めた事は新鮮なうちに一気にやりきってしまう、課題にも「鮮度」があってもっとも集中できるのは取り組み始めた新鮮な時である。
    スピードはその人の生産性を決定づける重要な要因。「力=質量×加速度」というニュートン力学の公式は「インパクト=仕事量×スピード」と似ている。

    ▼答えは「タテ」と「ヨコ」にある
    ・「タテ」=歴史から見る事タテ思考
    ・「ヨコ」=他の国や地域から見る事ヨコ思考

    ▼読書を血肉にするために
    読書というのは食事と似ている。何を食べたか忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されている。読書で得たインプットは詳細を覚えていなくとも確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形作る。

    ▼毎日違う人と会食
    30歳からライフネット設立までの三十年間家で夕食を食べたのは一回。
    限られた時間で多様なインプットをしたい。
    ・「会いたいと思った人にはすぐ会いに行く」
    ・「食事やお酒に誘われたら誰であろうと断らない」
    ・「呼ばれたらどこにでも行く」

    ▼リーダーに必要な3つのこと
    ・「やりたいことをもっている」
    ・「仲間を集められる」
    ・「チームをまとめ引っ張っていく」

    ▼組織作りの要諦
    いかに異質な人間を集められるか
    同質な人間ばかりの組織では変化に対応できない。

    同じ性質を持った人間で構成
    ⇒すぐに結果は出る
    ⇒市場や顧客ニーズが変わると対応できない

    ▼正攻法は美学ではない
    正攻法というと「美学をお持ちなんですね」と言われるが美学や品格という言葉は好きではない。最短ルートを考えた上で正規の手順で淡々と物事を進めていく、それが正攻法。

    ▼道場破りの理論
    「私は日本からきた出口治明というものだ。この分野では日本一を自負している。私と勝負をしたいならいつでもかかってきなさい。」そこで集まってきた猛者に勝てればいいし、負けても「どうすればあなたのようになれますか」と頼めばいい。

    ▼「小さな丸」より「大きな三角」
    人間には皆個性がある。尖っているからといってそれを削ってしまっては小さくなってしまう。長所と短所は表裏一体なので無理に直そうとせずに長所を伸ばしてもらったほうがいい。

  • 出口さんの人生観がよくわかった。

  • 60歳をすぎても、老人ではなく、中年おじさんなのだと思う。
    老人という言葉が当てはまらない。
    その中年おじさんの知的暴走族というかんじなのかな。
    その中年おじさんが もっと本を読め。もっと人とつきあえ、
    もっと世界を見て回れ。食べたことがないものは 食べてみろ。
    そして、挙げ句の果てには 『思考軸をもて』という
    タテ思考が 歴史から見ること。ヨコ思考が 世界から見ること。
    という まじめな 説教をしているのだ。

    団塊世代の弊害は こんなところに 現れるのかもしれない。
    いわゆる 団塊世代の『口害』 なのだ。
    こんなのに クチグルマ に載らないように。
    保険の勧誘に過ぎないのだから。

    ただし、『悔いなし。遺産なし』は すばらしい。
    西郷隆盛はいう『子孫に美田を残さず』
    出口治朗は 美田を残そうとしているのではないだろうか?

  • やはり勉強しようという本だった。同じジャンルの本が複数あったら厚い本から読めはいいアドバイスをもらったと思っている。

  • 今更ながらインプット量を増やそう。
    眼前の壁を乗り越えないと。

  • 少し古い本になるが、基本的なところは最近書かれたものと変わらない。今でも通用する考え方が随所にちりばめられている。

    特に、「すべてのものはトレードオフ」「『おおぜいの人』を『長い間』だますことはできない」という考え方は、改めて言語化されたときに目から鱗が落ちたようだった。

  • 出口治明氏は60歳のときに、新しい生命保険会社「ライフネット生命」を立ち上げて東証マザーズに上場させています。

    そんなことがどうしてできたのか?

    その秘密が本には書かれています。

    それはひとことでいうと、自分だけの「思考軸」をつくり、それを磨いていくことだ、ということになるようです。

    そもそも、「ライフネット生命」を起業するというのも、長年そのために準備してきたというのではなく、たまたま初対面の人に会って1時間も話をしないうちに「直感で」決めた、と言います。

    どうしてそんなことができたのか?

    それは出口氏にとって直感がもっとも信頼できる意思決定の指針であり、自分の直感に絶対的な信頼を置いているからだということです。

    なぜなら、直感というのは「ストックしてある知識や情報=インプット」を脳がフル回転して得たアウトプットであり、そのインプットの量が多いほどその精度が上がるものだからであり、出口氏はその精度にも自信があったからそのような決断を一瞬にしてできたということでしょう。

    人生とは99、9%思い通りにならないものであり、何か成し遂げたいことがあっても、その残された0、1%の可能性を信じて挑戦しつづけなければならない、というのが氏の基本的な人生観です。

    そのチャンスがあるときの一瞬を掴むにはその「直感」を磨き、「思考軸」をつくることであり、この本では、そのための方法が具体的に書かれてあります。

    続きはこちら。
    http://ameblo.jp/livingthelifeyoulove/entry-12063684152.html

  • 出口さんとお話ししてもとてもわかりやすく、まさに広い視野で歴史から学ぶタテヨコ思考が絶妙だと思います。その思考のいろはが書かれており、仕事人としてとても役立ちます

  • ●直観=脳をフル回転させて得たアウトプット。ストックしてある知識や情報(=インプット)の量が多ければ多いほどその精度は上がります。

    ●直観の精度はその人のインプットの集積で決まります。だからこそ、日頃から読書をしたり、さまざまなジャンルの人に会ったりして経験の幅を広げ、インプットの量を増やしておくことが大切。特に直観の精度が求められるのはリーダーになったとき。極論すれば、リーダーというのは「わからないことを決められる人」。

    ●読書は食事に似ている。何を食べたかは忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されてその人の骨やエネルギー源になっている。これと同じように、読書で得たインプットはたとえその詳細を覚えていなかろうが、確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形づくるのです。

    ●「小さな危険」にぶつかる経験を積み重ねることで「大きな危険」を直感で判断し、避けることができるようになる。

    ●ホームとアウェイでは、どちらがよりたくさんのインプットが得られるかといったら、それは間違いなく後者。通常の価値観から大きく離れたところを自分とつながる世界として捉え直す、いわば自分のなかに「辺境」をつくり、「辺境」に出よ。

    ●人から何かの相談事をされたとき、私のアドバイスはいつも同じ。
    「いまの時代、一つのところでじっとしているくらい危険な生き方はない。その場所のルールにしたがっていれば安心と安全が未来永劫保証されるというのは幻想に過ぎない。常に広い世界に出て変化にチャレンジし続けなくてはならない。踏み出した先はきれいに舗装された街並みからは遠く離れた辺境の地。そこには標識もなく足元は石ころだらけ。迷ったり転んだりして怪我をすることもあれば、はじめて会う人たちと言葉が通じず孤独にさいなまれることもあるだろう。でもだからこそ一刻も早く、そこに足を踏み出すべきだと思う。辺境での対処の仕方は、辺境に身を置き、そこで失敗を繰り返すことからしか学べない。そしてそうやっていったん知識やスキルを獲得してしまえば、もはや辺境は恐るべき未知のフィールドから、勝手知ったる自分のホームになってしまう。

    ●リーダーに必要な3つの要素
    1)やりたいことをもっていること(=ビジョン)
    2)旅の仲間を集められること(=共感力)
    3)旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていくこと(=統率力)

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「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由の作品紹介

「インプット」を「結果」につなげる人の違いとは?60歳での起業は、1時間で決めました。前例なしの生保立ち上げに成功し、業界に戦いを挑む。静謐かつ情熱的なベンチャー社長が実践する「ものの見方」の鍛え方。

「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由はこんな本です

「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由のKindle版

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