働きながら、社会を変える。――ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑む

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著者 : 慎泰俊
  • 英治出版 (2011年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760913

働きながら、社会を変える。――ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑むの感想・レビュー・書評

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  • どんな内容なのか知らずに手に取りましたが、児童養護施設という名前しか聞いたことのない子供たちの実状でした。
    貧困というと海外を思い浮かべることが多々ですが、日本の中でも子供は平等でない現実があるのだと思うと心がとてもつらくなりました。有名になるために、稼げるために(言葉がちょっと違うかもしれませんが。。)という気持ちではなくただ純粋に助けたい、何か出来ないかという思いが本の文章の中からひしひしと伝わってきました。子どもが幸せにそしてみんなが幸せにと願うそんな本でした。

  • こういう本を読んで、よし俺も!と思ってもなかなかまねできるもんじゃない。別に真似しなくてもいいし。
    作者の「社会を変えたい」という視線の先が弱者に向いているところに、非常に共感を覚えるし、若い人がそういうことに真剣に取り組んでいることがとても素晴らしいと思う。
    つまり、24時間死ぬまで働け、とかグローバルに勝つためには年収100万でも我慢しろ、とか、そういう世の中を是としてほしくない、と思って具体的なアクションを起こしてくれたら、それは素晴らしいことだ。

  • 個人的にはもう少し、この本で「働きながら」「社会を変える」ことそのものを知りたかったのですが、
    どちらかと言えばこの本は、「社会を変える」ことが目的だと思います。

    この本の趣旨は「児童養護施設の現状について」です。
    「社会起業家」って何?
    「NPO」って何?
    ということを知りたくて、タイトル買いした私としては、若干目的と違いました。

    ただ、すごく学ぶことが多かったです。
    こんなに日本が貧困なんだとか、千葉の恩寵園事件とか、すごく自分が知らないひどい世界があること。
    自分が子供の頃に受けた教育や育った環境は、知らずうちに身についてしまっていること。
    なぜかNPOの人の多くはExcelが得意だということ。
    (ちなみにこの本を見て、Excelを勉強し始めました。笑)

    そして何より、
    情熱×スキルで道は拓けるということです。
    果たして今の仕事をしていてどんなスキルが付くかは分かりませんが、人に関わる仕事という経験を生かせるようになるまで、仕事に打ち込みたいなあと思います。

  • ビジネスパーソンが書いた本は、スマートで分かりやすく、余計な主観を挟まずに真っすぐ心に届く。そんな印象を受けた。

    読み始めて10ページもしないうちに、この本は面白いと思った。
    まず書いている人の頭が良いし、恣意的に人の心情を揺さぶるような感情表現が無いし、事実を事実として真っすぐぶつけ、それでも心が動かされる現実があることを教えてくれる。
    非常に僕の好みのタイプの本と言える。

    カタリバ大学で児童養護施設の話は少し聞いていたが、これも非常に大きな教育問題の一つであるのだろう。
    3keysやBridge for Smileなど、数ある有名な団体の存在が僕の耳に届いているのもその証左の一つだ。

    間違いなく「機会」を奪われた子どもたちが、そこにはいる。
    カタリバで初めて定時制高校へ授業しに行った時も似た感覚を得たが、きっとそれよりも深刻なのだろう。

    幸い、彼らの問題へコミットすべく誰にでもできることの一つとして、筆者はお金を稼いでしっかり税金を納めることを挙げていた。
    そしてできることなら、収入の2.4%を寄付すれば、先進国の人間の最低限の額は貢献できたことになる。

    タイガーマスク運動が騒がれた時期もあったけど、実はあれもまだ密かに続いているらしい。
    一過性に終わらず、もっともっと広がってくれたらいい。
    俺なら、2.4%とは1ヶ月に500円程度。
    どこかに寄付契約してもいいかなあ、と思えた。そいえば確か、カタリバも一ヶ月一口1,000円だった気がする。

  • 著者の行動力に感心する。養護施設のリアルな様子が伝わってくる本だった。

  • 社会貢献をしたくても、仕事があるからできない、定年後にはいつか…と思い、社会問題から目を背けていた身にはわりと衝撃的。働きながらでもできることはある。本気でやりたければ、その方法を考えよ、と。

  • 慎さんの本は「15歳からのファイナンス理論入門」始め何冊か読んでいます。

    たまたま子供の貧困問題に興味を持っていたところ、慎さんがパートタイムでのNPO活動を通じてこの問題に取り組んでいるということを知りました。

    慎さんが本文で述べているように、まずは関心を持ち、小さいことから始めようと思います。

  • 投資の仕事をしていて経済に強いビジネスマンが、自分のプロフェッショナルを生かして児童養護施設へ貢献する実話。

    内容がぼかしすぎず、活動していく過程や筆者の心の動きがクリアに書かれている。落ち着いた、でも情熱が伝わる文章だ。普段の仕事ぶりが伝わってくる。

    自分のプロフェッショナル、さてどう生かすか。どうせやるなら自分の職業を生かしたい。

    彼の話を読みながら、自分のこれからのことに考えが移り、また本に戻るといった感じで読んでいる。

  • パートタイムでの組織の作り方での「言い出したら一人でも続ける」は池間さんと同じコミットメント!
    自分のためにやっていることをまな
    自己肯定感や、周りの環境の大切さを学び、感謝の気持ちを強めましたo(^▽^)o

    現場のことは現場の人しかわからない!
    わかった気にならず、フットワーク軽く!
    五体満足な自分を含めた人たちこそがさらなる研磨をできるような環境や力をつけていくために努力します!

  • カテゴリの分類に少し迷った。というのも本書には二つのテーマがあって、一つはタイトルにある通り「働きながら」パートタイムで社会を変えることの可能性、もう一つは彼らの活動の具体的な内容。その内容が児童福祉に関するものなので、福祉にカテゴライズしたけれども、社会学的側面があるのは本書の特徴だと思う。

    まず、児童養護施設の現状が私が認識していたものとかけ離れていて驚いた。もっと余裕があるものだと思っていたが、経済的、物理的人員などが足りないのが現状のようだ。
    また、子供たちに関わる場合、その継続性がとても重要だ。確かに信頼関係を考えるとそれは子供でなくとも、大人でも一定の時間継続的に関わることがなければ、その確立は難しい。
    著者は、実際に施設に住み込みをして、職員と同じような体験をした。体力的、精神的にとてもきついものだという。
    素人には簡単に務まらない仕事である。当初は子供のメンタルケアなど、直接的な支援を考えていたようだが、職員の一朝一夕にはできないという言葉に、専門的な知識を持った人でなければできない仕事だということに気付き、別の方向からの支援を模索した。
    その結果、たどり着いたのは経済的支援である。
    施設を新しくする費用が集められれば、職員の数を増やすことができ、なおかつ職員の人件費を国が負担してくれるという制度がある。それを具体的な数字で計算すると、一万二千円の寄付が十万円のインパクトをもたらすのだそう。さすがは金融のプロである。
    自分の得意分野を活かしながら社会を変えられたらそれはとても素晴らしいことだと思う。
    なお、彼らの団体Living in Peaceは、フルタイムで仕事を持つ人たちで形成されている。本業をおろそかにしないことを条件に、パートタイムで団体の活動を行っている。著者が、目標にしていることの一つは、パートタイムでも立派に社会貢献ができるというロールモデルになることだ。本業で賃金を稼ぐことにより、パートタイムで経済的観念に縛られることなく活動できるのは重要なことのように思う。
    社会のために何かしたいという思いがあったが、本書を読んでまずはできることから始めてみたいと思った。

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