働きながら、社会を変える。――ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑む
- 英治出版 (2011年11月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760913
感想・レビュー・書評
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慎さんの本は「15歳からのファイナンス理論入門」始め何冊か読んでいます。
たまたま子供の貧困問題に興味を持っていたところ、慎さんがパートタイムでのNPO活動を通じてこの問題に取り組んでいるということを知りました。
慎さんが本文で述べているように、まずは関心を持ち、小さいことから始めようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕自身がボランティアで参加しているNPOの代表の著書です。活動を通して知った事は、世の中にとって良いと自分が思った事を発信し続ける事で、そのアイデアが的を得たものであれば、共感の輪が少しずつ広がっていくという物です。
社会養護に興味がある人にはもちろん、日本をとりまく貧困の問題や、広く社会問題に取り組みたいと思っている方まで、是非手にって貰いたい本です。 -
2018.10読了。
久しぶりにグッとくる本に出会った。 -
著者が子どもの貧困について関心をもち、実際にアクションを起こして世の中を変えていこうとする話。
子どもの貧困に関する事実などについてはすでに知っていることが多かったが、専門家ではないのに分かりやすくまとめられていた。
そして児童養護施設を訪問し、住み込みまでしてしまう行動力はすごい。真の問題を探るために、現場を知るというのは重要だが、なかなかできることではない。外からではあるけれども、他人事と済ませるのではなく、きちんと向き合おうとしている。自分も寄付だけでなくもっと行動できることがあるのではないか。
今後心にとめておきたいこと。
「自己肯定感は日ごろのちょっとしたことの積み重ね」
「社会の一つの役割は、人の運命が紙の偶然に翻弄されることを防ぐことにある」
折しも、「児童養護施設で暮らせる期間 22歳まで延長へ」というニュースが入ってきた。喜ばしいニュース。
購入してそのままになっていた「貧困の終焉」を読んでみたい。世の中を変えるのは2.4%の力でいいという。よく言われる「一人ひとりが」という文言を数字で表すとこういうことだろうか。 -
慎さんの本であり、まさに表題の内容を実践している素晴らしい一冊だと思った。
PEファンドに勤めながらこのような取り組みをしていると言うだけでも敬服するのだが、加えて一冊の書籍にまとめてしまうと言うところが本当に優秀な人なんだと改めて思った。
具体的な書籍の内容についても、今日現在においてもデータの内容以外は陳腐化することなく参考になるものだと思った。児童養護という言葉は知っていたが、実際自分の近くにそのような施設があるのか、またなんらかのサポートが出来るののかを知りたくなった -
面白かった。そもそも、誰かを助けるって人は、助ける余裕がないとね、っと、最近、「助けてもらう方が良いのでは?」と思われる支援系の人に多く出会った後で、読んで、すっきり感。でも、「今の仕事だけ」というよりも「今の仕事に」満足しない理由って何?
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投資の仕事をしていて経済に強いビジネスマンが、自分のプロフェッショナルを生かして児童養護施設へ貢献する実話。
内容がぼかしすぎず、活動していく過程や筆者の心の動きがクリアに書かれている。落ち着いた、でも情熱が伝わる文章だ。普段の仕事ぶりが伝わってくる。
自分のプロフェッショナル、さてどう生かすか。どうせやるなら自分の職業を生かしたい。
彼の話を読みながら、自分のこれからのことに考えが移り、また本に戻るといった感じで読んでいる。 -
すごくいい本。熱量は高いが、冷静な筆致。
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(2013/1/19読了)「パートタイムの社会貢献」についての書。ボランティアするなら生活の全てを投げ打たないと=フルタイムでないと参加できない、というのは結局できる人が限られてしまう。パートタイムでも出来る、というところがポイント。