世界とつながるビジネス――BOP市場を開拓する5つの方法

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制作 : 吉田 秀美 
  • 英治出版 (2010年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760951

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世界とつながるビジネス――BOP市場を開拓する5つの方法の感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ際に登録していなかったようだ。再読したので登録。大学院の書き物のために再読したため、以下必要と思われるところの抜粋。

    Creating value for all
    • UNDP Growing inclusive markets initiative (GIM) http://www.growinginclusivemarkets.org/
    • Unleashing entrepreneurship: making business work for the poor

    P18. Inclusive businessが実践されていない制的要因
    ① 市場情報の不足
    ② 規制環境の不備
    ③ 物的インフラの未整備
    ④ 知識とスキルの不足
    ⑤ 金融サービスの不足
    P37 Creating values for allに記載されている事例が寄与する方向性
    ① 貧困層の基本的なニーズへの対応-食料、医療、水、トイレ、住居等の提供
    ② 生産性の向上-生産機材、金融サービス、情報通信技術、規制/インフラの改善等
    ③ 収入の増大-生産性向上による収入の増加、新たな経済活動、周辺の乗数的経済効果
    ④ エンパワーメント-希望や自尊心を与えることで自身で貧困から脱出させる力を持つ
    P68 貧困層を巻き込んだビジネスへのキー
    ① 製品やビジネスプロセスをニーズや環境に合わせて適応
    ⁻地上回線不足を無線技術で克服
    ② 市場の制約を取り除くための投資
    ⁻市場調査の実施、貧困層への訓練・情報提供、製品/サービスと金融の融合等
    ③ 貧困層の強みを生かす
    ₋貧困層の居住地域で製品の輸送・販売のために雇用、貧困層と共同開発、貧困層の社会的ネットワークを活用し、非公式な契約履行システムの形成等
    ④ 他のアクターの能力や資源を組み合わせる
    ₋政府の普及組織の活用、NGOと協働して啓蒙、銀行と共同で格付け機関の設立
    ⑤ 政府と政策対話を行う
    ₋制約要因を明らかにし、対処するために制作立案者と対話する

    p28-29 モノやサービスの需要はあるのに、サービスが提供されていないため、支払い能力があっても払いようがない。またスラムの住人は水道がないため、同じ市内の高所得地域住民の5-10倍の金額を水の購入費用に充てている(UNDP 2006)

    p36 バングラNGO:BRACは伝統的なマイクロファイナンス手法の極貧層に対する限界に気づいており、一定期間の食料支援と技術向上研修を行い、参加者の3/4はマイクロファイナンスの顧客となった。(Jensen 2007)

    p50 Unleashing entrepreneurshipでは以下のように指摘している。“健全な民間部門の育成のために、グローバルなマクロ経済環境、国内のマクロ経済環境、物的インフラ、社会的インフラ、法の支配などの土台が必要である。そして金融を利用できる事、スキル・知識を習得できる機会があること、事業環境が一定の水準にある事などが起業家精神を発揮させる柱となる”Creating value for allでもこの指摘が再確認され、市場を昨日させる条件が欠けているとき、起業家精神の発揮は大きく妨げられる。

    P57 途上国の大部分において経済政策や商業法は主に大企業向けに作られており、大多数を占める貧しい事業主を想定したものではない。したがって貧しい事業主が公的な法制度の恩恵を得られることはめったにない。(UNDP 2008) しかしインフォーマルな事業形態のままでは、実際のビジネス取引の際に問題が生じる。法規制に則って事業を行っているフォーマルな企業にとっては、拘束力のある契約なしにインフォーマルな企業と取引をすることは困難である。

    P63 UNCTADによると途上国・先進国両方においても、中小企業の生き残りを決定づける最大の要因が金融だと指摘している。(Ruffing 2006) 途上国でのクレジット利用率は低く、民間の信用貸付額がGDPに占める割合は、高所得国では85%に対し、上位中所得国では30%、定位中所得国では25%、低諸国国では12%に過ぎない。保険の浸透率は更に低く、保険料総額の対GDP比はアメリカで9%を超えるのに対し、フィリピン、ナイジェリア、中国では3%以下である。保険業は他の産業を支援し、損失リスクをコントロールできる事から長期的な投資をしやすくする。

    P76 市場で不足しているものを企業が補うことは、莫大なコストと時間がかかりビジネスとして成り立たないことが多々ある(インフラ整備等)そういった制約を回避するために製品やビジネスプロセスを適応させることが唯一の選択肢であることが多い。ただし貧困層の知識・スキル不足が制約の場合、トレーニングが功を奏す事が多い。

    P94 グループに提供する。
    コミュニティの一人が購入し、他の人がお金を払って利用する
    利用者が使用した分のみ請求(透明性の高い効率的な会計・精算方法が不可欠)

    P99 ラクダ乳の件 ティヴィスキ・デイリー社@モーリタニア

    P130 貧しい人が何かを決める時、個人的な経験や人間関係が大きな決定要素となる。

    P136 貧困層と共同でイノベーションを生む
    • 先進的利用者を活用する方法(Lead user)既存の製品を別の目的に使ったり改造したりするユーザーのアイディアを新製品に生かす
    • Immersion - 観察者ではなく、参加者として貧困層に長期滞在し、関係構築・ネットワークを利用してビジネスモデルを作り上げる。(コーネル大学ジョンソン校スチュワートハート)
    • イノベーションワークショップ – 計画的にワークショップを開くと顧客と企業の間に相互交流が生まれ、消費者が製品や関連商品の使い方を教えてくれる。これらの知識を新たな開発に生かす。

    P142 リスクシェアリングの規模の拡大 コミュニティの行動での貯蓄や助け合う習慣は個別のリスク(家族の病気等)への対応は可能。天候不順といったコミュニティ全体へのリスクへは対応できない。

    P164 コロンビアケース Noguera 2008

    P185 世界経済フォーラムによれば政府の政策に影響を与えるための企業による政府との対話は、汚職などの危険をはらむデリケートな性質を持つため、単独ではなく集団で行う事が望ましい。また国連社会経済委員会と国連開発基金によれば、共通の利害をもって一緒に問題に取り組もうとする機関が一定数に達したとき、政策変更がもっとも起こりやすい。

  • 請求番号:338.92/Uni

  • BOPビジネスの手引書。ケースはあまり読んでいない。
    貧困層に焦点を当て、制約やそれを乗り越えるための戦略は多いに参考になった。

    ①BOPビジネスは、貧困層にとって、選択肢を増やすチャンスである。
    アマルティア・セン「貧困は多面的だが、その核心は機会の不足だ。」

    ②BOPビジネスの制約は、(1)市場情報の不足、(2)規制環境の不備、(3)物的インフラの未整備、(4)知識とスキルの不足、(5)金融サービスの不足の5つ。

    ③上記の制約を克服する戦略として、(1)製品やビジネスプロセスを適応させる、(2)市場の制約を取り除くために投資、(3)貧困層の強みを活かす、(4)他のアクターの能力や資源を組み合わせ、(5)政府と政策対話を行うの5つ。

  • 改めて読みなおす。勉強になります。

  • なにか足りないところには、ニーズがあり、ニーズはビジネスになる。なら、途上国、特に貧困層を対象にしたビジネスには無限の可能性がある。途上国といえば"援助"とか"支援"という言葉が思いつくがそうではなく"ビジネス"として社会を変えていく。途上国に必要なのは援助や支援ではなく、ともに問題を解決していくこと、貧困問題解決に貧困層の人たちに協力してもらうこと。それにより、知識、技術、お金を人々に提供できる。貧困とは、機会と能力の圧倒的な欠如。ならば、機会と知識、技術を貧困層に提供できれば、彼らの可能性は飛躍的に広がる。本書では、バングラデシュで有名なマイクロファイナンスであったり、途上国での携帯電話ビジネスなどが紹介されている。マイクロファイナンスは1970年代からバングラデシュのグラミン銀行が運営を開始していた。マイクロファイナンスにより貧困層の特に女性たちに資金を融資して、ビジネスを展開する。そのことにより、機会を提供して、国内に広く広まった多くのネットワークをいかし融資を受けた人たち知識や技術支援などをしている。この世界で圧倒的な人々の多くは途上国に暮らし、そのなかには安全な水さえも得られない人たちがいる。もし、そのような人たちに機会を提供しともに問題解決へのビジネスに取り組めたら、この世界はいまよりさらに豊かで幸せになるかもしれない。

  • これまでの発展途上国においてのビジネスをこれまでの事例を交えながら、それをやる価値と可能性についてわかりやすく書かれていました。

    日本の当り前はそういった国では当り前ではないでしょうし。

    ただ1日所得2ドル以下の人は世界の2/3いて、
    それを全部足すと日本の経済規模にも発展する。

    そういったところでやることでこれからの可能性も見える。
    その中でかなりのやりがいを感じれるのではと読んでいて感じました。

    一回読んでてもいいかも。

  • 【出会い】
    事例が豊富であり、インフラサービスのような話もあるようなので、参考に。

    【概要】
    Inclusive Businessの概要と制約要因・戦略、事例の概説。

    【感想】
    多くの事例をベースにしているので、ある程度具体性があり飲み込みやすい。
    大まかなモデルタイプ化はできるようだ。
    水や電気というインフラサービスを担っているものもあることに注目。

  • 20110320日経 13面読書 今よ読み解くBOPビジネスに熱い視線

    途上国と企業双方にとってのメリットが享受される

    市場情報の不足や、物的インフラの未整備、金融サービスの不足などが制約要因となって市場原理に基づく経済活動が遂行されにくい。

    官民連携が必要も場合も数多くある

    自社のコア・コンピタンス(独自能力)に合致するBPOビジネスモデルが必要

    言語の壁

    企業存続投資


    『サスティナビリティー』
    『プロフィット』

  • 2011年13冊目。

    社会・国際貢献を視野にいれる就活生や企業に読んで欲しい1冊。
    豊富な事例を用いながら、BOPビジネスの5つの問題点と5つの解決策をマトリックスを用いて分かりやすく説明している。

    もはや企業は、援助機関に資金を送るのみならず、
    本業を通じて対象地域の開発の1プレイヤーとなったと感じる。
    これは、大半が一般企業に勤める学生も知っておくべきことだと思う。

  • BOP市場をターゲットとした、
    民間セクターのビジネスを研究した
    UNDPによる報告書。

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世界とつながるビジネス――BOP市場を開拓する5つの方法の作品紹介

革新的なアイデア×人と人のつながり×新たな市場への挑戦、こんな仕事をしてみたい!みんなにとって嬉しいこと。世の中を変えるようなこと。世界40億人の「切実な願い」=「本物のニーズ」に目を向けて、頭とハートで闘うビジネス!-いろんな事例満載の実践ガイド。

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