インド・ウェイ 飛躍の経営

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制作 : 太田正孝  早稲田大学 アジア・サービス・ビジネス研究所 
  • 英治出版 (2011年12月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761194

インド・ウェイ 飛躍の経営の感想・レビュー・書評

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  • ・「トヨタ・ウェイ」「HPウェイ」のように「インド・ウェイ」を導き出していて面白かったです。(「従業員とのホリスティック・エンゲージメント」「ジュガード(即興力・適応力)の精神」「創造的な価値提案」「高遠な使命と目的」)

    ・「インド・ウェイ」は、株主主義ではなくステークホルダー主義とのことですが、財閥系の企業や現在の企業のトップの社会貢献意識に依存しているのであって、環境が変わっても通用するかどうかわからないなとも思いました。また、要素から学ぶことはあり、適応できることもありますが、トータルとして導入して通用するのはインドと類似した環境でないと難しいのでは?とも思いました。

    ・インドは離職率が高いので企業の従業員の扱いが悪いのだろうと思っていましたが、インドで成功している企業では「人材のマネジメントと開発」や「組織文化のマネジメント」が重要視され、先進国に比べて相対的に人事部門の重要性が高く、CEOが人事部門責任者から出ることも多いと知って驚きました。(P.70~)

    ・インドという不確実性の高い環境で経営していく以上、ジュガードの精神が必要であり、また鍛えられていくというのには納得です。(P.116~)

    ・バーティ・エアテルが下したリバース・アウトソーシングの意思決定がすごいと思いました。将来の顧客数と自社の将来のリソース不足を見据えて、周りの反対を押し切ってコア事業をIBMにアウトソーシングしたとか。(P.173~)コア・コンピタンスの本を書いたのもインド人ならそれに反する意思決定をするのもインド人だなと思いました。

    ・コグニザントの意思決定がすごいなと思いました。インドに本社を置きオフショア開発メインの他社と差別化を図り、本社をアメリカに移して上場して開発をインドという体制にして、10時間以上の時差による意思疎通の遅れを図るために、同じ業務をアメリカ寄りのマネジャーとインド寄りのマネジャーを両方置くことで解消するという解決。(P.181~)

    ・インド式のコーポレートガバナンスの考え方は面白いなと思いました。上場合意書の第49条に定められた独立非執行取締役の設置をむしろ外部の優秀な意見と経営のモニタリングに有効活用すること。ただ、性善説に基づいたガバナンスなので、インドの価値観が変わってきたときに有効に機能しない、一時的なものではないかとも思いました。(P.198~)

  • アメリカの大学のインド人経営学者が欧米の経営哲学とインドの経営哲学を比べてみた本。CSRを重要視するとことか従業員をエンパワーしてボトムアップで会社を動かすとことか日本の経営に似ていると思いました。ただ、ここで紹介されたのはインドの超大企業で、ビジョナリーカンパニーで紹介されていたアメリカの企業も近いことをやっていました。

  • インドと米国の経営を比較している。

    米国が株主から資金を貰い、自分の会社を発展させていくかを考えているとするならば、インドは会社を発展することで、いかに自分たちの社会にその恩恵を還元することが出来るかを根源的に考えているか、という内容。

    企業の存在意義を再定義している。

  • インド流マネジメント及び社員意識の特徴を①従業員との深い繋がり・家族意識、②即興力・適応力、③創造的価値提案、④高遠な使命の4点に整理。秀逸。インド企業勤務の自分を代弁してると感じるぐらい激しく共感。ただ経験無しで理解できるかは微妙なぐらいインド流は難しく誤解されやすいとも思う。米国流株主至上主義との対比・収斂、ガバナンス形態比較も自分の問題意識と一致しておもしろく読めた。日本の高度成長期との類似性も感じたが、まだ爆発的成長前夜の段階でインドウェイと名打って自画自賛するのもインド人らしい。日本と類似点あるので、米国流にばかり翻弄されず、うまくマインド・ミックスすることを考えていくとよいと思った。インドとパートナリングする人には強く推奨。

  • インドウェイで特徴的なのは、大きく二つ。
    1.社会貢献を真剣に目指す
    2.長期的な視点の経営とそれに関連して従業員を大切に育てる

    日本は知らず知らずの内に欧米式を迎合してきたが、9.11やリーマンショック以降潮目は変わりつつある。
    形だけCSRを掲げるのでなく、また決まったように中国に進出するのではなく、日本ももっとインドを研究し、模倣していかなければならないと思う。

  • 米国経営手法との比較により、インド経営の特徴を明文化することで、インド経営の価値を高めたいという著者達の意気込みがひしひしと伝わる力作だ。

    4人のインド系米国ペンシルベニア大学教授が、インドの大手上場企業のエグゼクティブ100人にインタビューを行い取りまとめた、インド独特の経営手法が「インド・ウェイ」。

    インド・ウェイの4原則は、
    1)高遠な使命、
    2)従業員へのホリスティック・エンゲージメント、
    3)即興力と適応力(ジュガードの精神)
    4)創造的な価値提案。

    低価格自動車タタ・ナノの生産・流通モデル、
    ICICI銀行のATM展開、
    バーティ・エアテルの大胆なアウトソーシング、
    ヒンドゥスタン・ユニリーバの農村女性自助グループ活用など、
    興味深い成功例が多数記載されている。

    また、トヨタのリーン・プロダクションなど日本企業の成功にしばしば触れているのを見て、改めて当時の日本企業の成功が米国経済に与えたインパクトが大きかったことを感じた。

  • 日経書評掲載。

    中国は、国有企業主体である一方、インドは民間企業がグローバルに存在感を高めている。これは、国家の企業に対する姿勢、企業家の発想、行動様式にある。その根幹にあるのは、以下の4つ。

    ①従業員とのホリスティックエンゲージメント(有機的な関係)
    ②ジュガード(即興力、適応力)の精神
    ③創造的な価値提案
    ④高遠な使命と目的

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インド・ウェイ 飛躍の経営の作品紹介

新たな経済大国-インド。この急成長を牽引するものはなにか。インド優良企業98社の経営者・マネジャーへのインタビューをもとにペンシルバニア大学ウォートン校教授陣が導き出した「4つの原則」を通して、インド飛躍の核心に迫る。

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