- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862761194
作品紹介・あらすじ
新たな経済大国-インド。この急成長を牽引するものはなにか。インド優良企業98社の経営者・マネジャーへのインタビューをもとにペンシルバニア大学ウォートン校教授陣が導き出した「4つの原則」を通して、インド飛躍の核心に迫る。
感想・レビュー・書評
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インドは成長していくという簡便な理解ではなく、インドで展開されている経営手法が実は日本的な側面がある点、インドの経済発展の歴史が紐解かれていてためになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/58750 -
第1章 目覚めた巨象
4つの原則
主要なプラクティス
英語で考え、インド流に行動する
第2章 底辺からの跳躍
窮屈な寄生、わずかな資本
生き残るための改革
インドの起業家精神に火が付いた
公のための民間企業
第3章 インド・ウェイ1 従業員とのホリスティック・エンゲージメント
顧客第一主義
分化とコミットメント
従業員中心の功罪
第4章 インドウェイ2 ジュガードの精神――即興力と適応力
即効力と適応力
カンパニー・ビジョン
第5章 インド・ウェイ3 創造的な価値提案
組織アーキテクチャーと分化
開拓者的アプローチ
戦略と組織から競争優位へ
第6章 インド・ウェイ4 高遠な使命
所有とガバナンス
価値に基づくガバナンス
第7章 ビジネスリーダーシップの再定義
米国型モデルとのひた日
インド・ウェイは転用できるか -
アメリカの大学のインド人経営学者が欧米の経営哲学とインドの経営哲学を比べてみた本。CSRを重要視するとことか従業員をエンパワーしてボトムアップで会社を動かすとことか日本の経営に似ていると思いました。ただ、ここで紹介されたのはインドの超大企業で、ビジョナリーカンパニーで紹介されていたアメリカの企業も近いことをやっていました。
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インド流マネジメント及び社員意識の特徴を①従業員との深い繋がり・家族意識、②即興力・適応力、③創造的価値提案、④高遠な使命の4点に整理。秀逸。インド企業勤務の自分を代弁してると感じるぐらい激しく共感。ただ経験無しで理解できるかは微妙なぐらいインド流は難しく誤解されやすいとも思う。米国流株主至上主義との対比・収斂、ガバナンス形態比較も自分の問題意識と一致しておもしろく読めた。日本の高度成長期との類似性も感じたが、まだ爆発的成長前夜の段階でインドウェイと名打って自画自賛するのもインド人らしい。日本と類似点あるので、米国流にばかり翻弄されず、うまくマインド・ミックスすることを考えていくとよいと思った。インドとパートナリングする人には強く推奨。
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インドウェイで特徴的なのは、大きく二つ。
1.社会貢献を真剣に目指す
2.長期的な視点の経営とそれに関連して従業員を大切に育てる
日本は知らず知らずの内に欧米式を迎合してきたが、9.11やリーマンショック以降潮目は変わりつつある。
形だけCSRを掲げるのでなく、また決まったように中国に進出するのではなく、日本ももっとインドを研究し、模倣していかなければならないと思う。 -
日経書評掲載。
中国は、国有企業主体である一方、インドは民間企業がグローバルに存在感を高めている。これは、国家の企業に対する姿勢、企業家の発想、行動様式にある。その根幹にあるのは、以下の4つ。
①従業員とのホリスティックエンゲージメント(有機的な関係)
②ジュガード(即興力、適応力)の精神
③創造的な価値提案
④高遠な使命と目的