自己革新 [新訳]――成長しつづけるための考え方

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制作 : 矢野 陽一朗 
  • 英治出版 (2012年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761323

自己革新 [新訳]――成長しつづけるための考え方の感想・レビュー・書評

  • 人間の幸福は満足感、気楽さ、心地よさ、気晴らし、目標がすべて達成された状態から成り立つ訳ではない。欲求が完全に満たされた状態という意味での幸福はそもそも望むことができない。真の幸福とは何かを追い求め、目的意識を持って努力すること。自己の能力と才能を最大限に発揮すること。必ずしも達成する必要はない。
    過去の美徳は消え去り、昔の価値観は崩壊し、古き良き時代の厳格さが尊重されなくなったと考えるのは、いつの世も変わらぬ人間の性質である。

  • この本を知ったきっかけは、ジョセフ・ジャウォースキーの本だった。
    シンクロニシティにも源泉にも、たびたび出てきた名前である、
    ジョン・W・ガードナー。その考えが気になって読んだ。

    自己革新という題名は、この本を一言で象徴しているが
    その一言に込められた意味や内容は、非常に深く充実していると思う。
    停滞と衰退が進み、崩壊する社会や個人。
    逆に、そのような事態を防ぎ、発展と創造を果たし続ける、
    革新していく社会と個人もある。両者はどう違うのか?

    社会や組織における革新は、それらを構成する個人に
    かかっている、と著者は説いている。そのため、
    この本の主な内容は、あらゆる個人が果たすべき革新と、
    そのための考え方や姿勢、行動や実践である。

    文章は明快で、すらすらと読み進められる本だったが、
    その内容はかなり多岐に渡っていると思う。
    特に印象的なのは、ひとつの物事に焦点を当て、そこから
    学ぶにあたって、多数の価値観を用いている点だ。
    一を知って十を知る、を実践しており、物事を見知りするのに、
    モレ無く、ダブり無く、ズレ無く、丁寧に把握しようとしている。

    過去の物事を知り、そこでの良し悪しをきっちりと把握すると
    そこでの反省点や改善点や、新たな発見や発明を見出だせる。
    過去を理解するということは、現在や未来に対する革新の
    第一歩である。これが、この本のメッセージのように思う。

    そして、そのための振る舞い方や、仕事や社会への取り組み方も
    述べている。仕事では、専門分野に集中しつつ、なおかつ、
    そこに凝り固まらずに全体を見据えるようにせよ、と述べている。
    人間の仕事が機械に取って代わっていくのは、自然なことであり、
    そこに善と悪や敵と味方もなく、あくまでも取って代わるような
    作業や仕事をしている事自体に目を向けるべきだ、と述べている。

    具体的な仕事論もあれば、悲観主義や楽観主義等の
    社会と個人の主義や性質、さらにはそれらの移り変わりにも述べている。
    話が難解であるようだが、それはあくまでも話や話し方が難解であり
    著者の述べたい事柄自体は、常にシンプルで力強いものだと思う。
    どんなに難解に見える物事や問題でも、うまく解きほぐし、
    丁寧に理解しようとすることが、まずは肝心だと教わったように思う。

    悲観的になれば、元も子もない。
    かといって、内容や実態が伴わない楽観主義に陥っても、
    やはり元も子もない。絶望に至るくらいならば、
    まずは物事に取り組もうという意欲や希望を胸にせよ、
    というメッセージとともに、具体的で現実的なあり方の重要さを感じた。


    この本について、あれこれ言い出すときりがなくなる。
    この本の述べる自己革新の要素は、多岐に渡っているわけだ。
    すらすらと読み進むのは簡単だが、内容を網羅しようとすると
    かなりの時間を要する。さらに、そこからきっちりと理解して
    生活で実践しようとするのは、極めて困難ではないかとさえ思う。

    けれど、最も重要なのは、
    そういった革新に向けての一歩一歩ではないかと思う。
    革新を諦めて、日々の歩みを放棄すると、衰退と崩壊が
    すぐに始まってしまうのではないだろうか。


    一冊の本にしては、情報量が多く、内容も深い本だった。
    人生で何度かは読みたい本になった。
    逆に言えば、経験が無ければ、ピンと来ない点も多いかと思う。
    けれど、読んで絶対に損はしない本だ。

  • 【読みたい】ビジネスブックマラソン

  • 殆ど全章にtakeawayがある。いまのうちに出会ってよかったと思えた一冊

  • 書名からすると単なる啓発本と思いきや、社会、企業のイノベーションについて触れ、それが起こるためには一人ひとりの人間が自己革新せねばならないという思想めいた作品であり、ドラッカーの作品と通ずるところがあった。

    約50年前の作品でありながら、意思決定においては倫理や道徳を基準に置くべきであり、それこそがイノベーションを生むことを語られており、CSRや企業倫理が叫ばられる昨今の到来を予期しているのには驚いた。

    やはり古典の名著は素晴らしい。

    131020再読

    仕事で企画が通らず悔しい思いをしていたとき、直感で手にとった。

    新しいことを行う人は批判にさらされる。しかし、諦めず立ち上がり続ける必要がある。イノベーション起こした人の多くが、少数派。諦めないために必要なのは何か。それは、自己信頼と楽観性。今はダメでも、必ず必要な時は来る。そう信じ続けること。考えたことは、絶対に無駄にはならない。

    ただ、わからない相手が悪いと他責になってはならない。伝えるのも自分の仕事。しかし、それは難しい。だからこそ、第三者的立場に動くことは必要かもしれない。

    今はまだ、本書で言う、自分以外の何か大きいものに献身するには至っていない。世の中の多くの人は、家族なり小さなコミュニティなりがそれに当る程度。自分の小ささを痛感するが、まだそれでいい。誰しもが最初から持たないのが普通のはずだから。今はとにかく勉強の時期。蓄積量が増えれば何か見えてくるものがあるはずなんだ。

  • 1964年書かれた本。少し古い感じもしますが、納得しながら、さらっと読めました。翻訳された矢野陽一朗さんに来週お会いできるので楽しみです。

  • 2012年一番の本かもしれない。これはよくある自己啓発本ではなく哲学書だ。20世紀アメリカ最高の知性と良心とはよく言ったもので、すべてのマネジメント、教育者、若者が読むべき。書評書きます。

  • 自己革新に必要な基本的な考え方、アプローチの仕方が書いてある。が、いかんせん読みづらい。残念なことに「訳者あとがき」がいちばんすんなり頭に入った。訳者が考える「自己革新」を読みたくなった。

  • 副題にもあるように、自己を成長させるために必要な考え方がつまった一冊。
    定期的に読み返すことで、現状に照らし合わせて毎回新しい発見、セルフレビューができそう。何度も読み返す価値あり。

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