フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た

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制作 : 松本 裕 
  • 英治出版 (2013年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761590

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フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出たの感想・レビュー・書評

  • 2016・6・9読了。

    フェアトレードの裏側というか、構造に迫る1冊。
    この本を読んで、普段いかに自分たちが聞こえのよい(納得しゃすい)単語・フレーズによって思考を停止させてしまっているかがわかる。フェアトレードという単語は、もう何年も前から普及しているが、その仕組みを本当に理解することもなく、また、熟考することも、疑うこともせず鵜呑みにしていた。フェアトレードについて書かれた本であるが、自分自身を振り返る機会になる1冊だった。

  • 知らないことばかりで、頭がクラクラした。また読みたい。

  •  電子化して読了。
     内容的には面白いところもあったけれど、イマイチ、フェアトレードに絞っているわけではなく、事例も少ないし、エッセイのような内容だった。

  • レインフォレスト・アライアンスとフェアトレード財団。
    違いは最低価格の保証があるか。
    チョコレートのグリーンアンドブラックスが先駆者。
    費用のうち半分は管理費、残りは宣伝費。農家には行かない。

    中国は、個人主義的文化の中の共産主義。アップルの下請け労働者の悲惨は労働環境について。
    ディンバーランドかパタゴニアが実績を残している。

    ラオスのボーデンは中国に買い上げられた。
    アヘンの次は、ゴム農場。
    中国の個人投資と政府投資。倫理的配慮がない投資活動=ラオスのゴム、西アフリカ、中南米の漁業権、ペルーとアフガニスタンの銅採掘。
    大手企業も共犯。

    コンガの内戦。FDLR(ルワンダ開放民主軍)による危険。
    スズ鉱石の劣悪な採掘環境。だれも投資しない。
    国連が倫理的でないという理由で購入を禁止すると、闇市場で売られるだけ。採掘しなければ生活できない。
    FDLR兵士にお金を配れば、戦争は終わる、という意見がある。

    アフガニスタンのケシ栽培。
    ケシはタリバンの資金源。アフガニスタンは世界のコカインの90%を生産。
    ケシなら業者がとりに来る。麦は売りに行かないといけないが、それが危険。農民の選択。
    トルコは、ケシ栽培を合法化。医薬品の原料に。

    タンザニアのコーヒー。
    デイビットとイアンの例。認証の罠。
    隙間産業からの出発。

    コートジボワールの綿。
    オラムのサプライチェーン。
    アメリカの供給体制と対照的。大規模機械化ではなく手作業中心。
    紛争状態では、すでに大手国際企業は手を引いている。

    責任を持つ前に、無責任でいることをやめる。
    したから初めて上へ向かう。
    てっといばやい解決方法はない。
    チャイナファクター
    生産を外部委託しても責任を外部委託していいわけではない。

  • なかなか読み応えあり。久しぶりに時間をかけて読んだ。この本から何を得るかはそれぞれだけど、同じ事をしても同じ対価が得られない仕組みが厳然とある事実。世の中の社会貢献と呼ばれる権威の周りをうろつくだけでは、本当の貢献はできないんですね。

  • フェアトレード。。これが全くフェアではない実態が見えてきます。そのマークを掲げることで消費者はいいことをやった気持ちになってしまう。。そのマークを付けるだけで売上が伸びる。。間違ったブランド化であり展開だと思います。そんな中でも真摯に考えている世界中の方々の取り組みについても書かれていますので、是非読んでほしい1冊です。

  • 豊かな国に生きてるってことは、会ったこともない誰かの犠牲の上に繁栄を手に入れてるってこと。

  • 「だがレインフォレスト・アライアンスは最低価格を保証していないため、世界のコーヒー市場が急落してもマクドナルドは損をするわけではない。」

    フェアトレードの実態に迫った本。これこそ不都合な真実だ。確かに、フェアトレードの考え方は普及したと思う。しかし、それが実践されているかは別の話だ。

    企業はクリーンなイメージとしてフェアトレードを使い、貧困を宣伝材料にする。そして、貧困の解決はフェアトレード財団等に任せ、そこから先は知ろうとしない。知らなければ責任を負わないからだ。

    これは消費者も同じだ。貧困の撲滅を自分から働きかけるのは難しい。お金を払うだけで、貧困撲滅に貢献できるなら、簡単に気持ちよくなれる。本当に大切なのは、消費者がもっと貧困について学び、企業が表面的に行動しているだけではないかと疑う点にある。

    この本を読んで、特にカエルちゃんマークに対する意識が変わった。あのカエルマークがなくとも、貧困撲滅に望んでいる企業はたくさんあるのだと分かった。


    「おまえはいい仕事をやったなとだれかに言ってもらって、それに対して代金を支払い、よそのロゴを当社のブランドの上にくっつけたいなんて、どうして私が思うんです?」

  • 年末年始休みももう終わり。
    2015年もよき本と出会えますように。

    店頭で販売されている商品に、フェアトレードが謳われているものを見かけたことはないだろうか。
    アフリカや南米の貧しい国のコーヒーやカカオ豆を、適正な価格で購入しているかどうかを商品を選ぶ基準として見ている消費者が増えている証拠だ。
    だが、手に取ったそのフェアトレード商品は、本当に生産者にとってよいものなのだろうか。
    著者が実際に大企業と取引を実施している生産者に会いに行き、話をして分かったフェアトレードの現状を読者に提示する。

    きれいごとではない世界の貿易の現状が、臨場感のある文体で語られています。
    特に印象的だったのが、アフガニスタンのケシ栽培とコンゴのスズ石採掘です。
    前者は厳密に言えばフェアトレードの話ではありませんが、世界的にアヘン撲滅を目指して活動している様々な組織の政策がほとんど意味を成していない現実をまざまざと見せつけられた気がします。
    後者のスズ石は先進国のIT機器に欠かせない錫を生み出す鉱石ですが、採掘現場や周辺の村の人々の進退窮まった物言いがぐっと胸にきます。
    筆者なりの考察を述べる章も非常に現実的で、読んでいてなるほどと思える素晴らしい本でした。

  • フェアトレードという言葉が聞こえるようになってから10年くらい経っていると思うのだが、個人的にはなぜかそのお洒落なうさんくささが鼻につくようで肯定的になれない。
    原料の生産者から加工して消費者の手に届くまで距離と時間がかかりすぎるもの。カカオ、コーヒー、錫の採掘。(スズ・携帯電話の原材料)。
    可愛らしいパッケージにラッピングされたフェアトレードのチョコレートも最近はあんまりお目にかかっていない。残念ながら先進国の人々は、安くて美味しいものを食べたいのだ。
    しかし消費者が誰から買うのか、どういう選択をするべきなのかという意識があることによって人はブランドやその企業を信頼することに繋がるのである。
    特にコートジボワールは『チョコレートの真実』でも辛い現状が暴かれていたこともあるし、知れば知るほど気持ちが沈む。それでもわたしたちはチョコレートを食べ、コーヒーを飲み、携帯電話を機種変更しつづける…。

  • 巨大企業の美麗な謳い文句の現場での実態。認証機関にかかるコスト。善意で「フェアトレード」という名の免罪符を買う人が目をそむけ、見ないようにしている事実。
    これだけの厳しい事実を実際に見てなお、この取り組みにより前進している部分を評価できる、筆者の懐はかなり深い。

  • ぅーん。フェアトレードをタイトルに付けた割には、ある意味フェアトレードを広義で捉えすぎな感があって、ちょっと興味対象とは違った感もなくはないのだが。
    それでも、興味深い事例はいくつか紹介されていた。
    特に…
    ①あるサプライチェーン内に倫理的な問題があること と そのサプライチェーン内(末端)の小売り企業がCSRその他で倫理的な活動をしていること(環境保護活動など) は違うのであって、問題のすり替えに騙されてはならないこと(例:ロブスター産業)
    ②欧米企業が倫理的な問題が起こりやすいとして二の足を踏んで取引から遠ざかっている間に、新興国などの取引が間に入り、結果として、地元の人にとってもはよりひどい状況になっていることがあり得ること(例:コンゴなど紛争国の資源)
    ③フェアトレードの認証系の割増料金は、コミュニティーの支援に使われるはずの物であるが、結局は認証団体の維持費にかなりの額が支出されるためあまりよい結果にはなりえないこと。(彼らを通じず直接コミュニティーとやり取りをして品質を高めていこうとする小規模企業の方が結果コミュニティーのためになっていること多々。)
    ④フェアトレードは、ある一定価格で作物を買うことが約束されているので、非常にいいことであるように思えるが、実は多くの場合はその最低価格よりも市場価格の方が高いのであって、それら追加支払いは生じないことの方が多く、企業は結局、認証団体にごく少ない割増料金を払って広告効果を得ているに過ぎないとも言えるということ(例:コーヒー、チョコレート) ※ただし、別に、それが悪いと言ってる訳ではない

    フェアトレード的代表団体
    フェアトレード財団
    rain forest alliance
    forest stewardship council
    UTZ certified

  • チョコレートやコーヒーのラベルによく見られる「フェアトレード」のマーク。少し高めの商品がほとんどですが、これを購入することで農家が潤うならば・・・・と買う人も多いのでは?

    しかし、その実態はどうなのだろう?ということを追求することから旅は始まります。

    少し前に問題となった産地偽装。「〇〇産」などの表示があればどこか他とは違う、生産者と直接つながっているような気がする・・という気持ちが湧き上がって「美味しい、やっぱり他とは違う」と思っていたら実はなんてことない、普通の材料だった・・・という話。これに似ているのですが、私たちは認証マークをみると、それに対するよいイメージから、何かいいことしたという気分になります。

    ではその裏側はというとそのイメージが大きく崩れる事実を本書はあぶり出しています。実際に取材をすることで、現地で起こっている、そして我々には分かりにくい現実が見えます。

    フェアトレードマークを付けていいと認められることによって農家にそのまま売上がいっているかといえば、仲介の組合の懐に売り上げが入ったり、宣伝費に使われたりで結局直接売った方がもうかるのではないかという驚きの事実。もちろん直接売るには個人の力ではなかなか大変なので、全否定はできないのですが、考えさせられる内容です。

    また、ニカラグアのロブスターの例が取り上げられていますが、高級ホテルや百貨店ではこぞって産地を上げて差別化がアピールされています。それをみてちょっと高いけど、差別化の誘惑に負けてついつい買ってしまう。

    他より高く売れるものだから、ニカラグアの人は何の知識もないまま潜水してロブスターを獲って生計を立てている。彼らには減圧停止などの知識が与えられていない。毎年50人も潜水病などで命を落としているという事実。これを聞くと美味しい美味しいと食べてられない。

    究極のフェアトレードとは、マークがついているから買うのではなく、直接生産者から買うことだと改めて思いました。安易にコマーシャルに騙されないことです。

  • なんか読みづらくて入り込めなかった。。

  • 1 死ぬほど獲りたい
    2 エコに熱心
    3 陶器ショップに迷い込んだ暴れ牛
    4 ゴム印を押されて
    5 虚報の鉱山
    6 おかしなケシ
    7 DIY 自分でやる
    8 綿と折り合う

  • 商流の一番末端の姿は一般消費者にとっては見えない。原料はフェアトレードで仕入れています、と書いたところでそれを消費者として証明してもらう事を求めてもいない。だからというわけではないが、企業も実態を見てみぬふりをする。

    結局、偽りのフェアネスを示す企業側と、暗にそれを悟りながらも自己満足として受け入れる消費者。この関係がこの本でいう所の「おかしなフェアトレード」を成り立たせている。

    この本では実際の末端の現場まで取材しに行った結果をまとめているが、これを見れば今の流れでは結局主に途上国で行われている過酷な労働は残ってしまう。それはダメなんだ、という意識付けにはなる。

    でも、どうしたら良いのか、という悩みを持つことにもなる。
    この本がその答えまで提示しなくてはいけない、そこまで求めるのは酷だと思うし、現地レポートを創った時点で「よくやった!」と言える内容である。

    強いて言えば、本当の調和に成功したと思われる事例も中には紹介されているので、これを目指せ、というのがまずは行き着くところになるのだろう。

  • 途中で挫折。私に読解力がないせいか、ちょこちょこ意味がわかりにくい文章があって、それがストレスで読むのやめました。あと内容も読んでてしんどくて…

  • 翻訳家の才能がないと思う。

  • 最近あまりにも 急にフェアトレード商品があふれかえっていたから ちょっと疑問に思っていたんだけど・・ やっぱりというか 悔しい思いがしました。
    外国産に限らず 国内の物においてもそうだし・・・
    悔しいし もっときちんと知らなくてはいけないし 求めても行かないといけないと自戒もこめて感じました。

  •  新聞の書評欄で紹介されていたので読んでみました。
     従来のジャンルでは「南北問題」にカテゴライズされる問題意識にもとづく内容を、企業の社会的責任(CSR:corporate social responsibility)や地球環境環境・貧困等の観点で論じています。
     “フェアトレード”等、昨今流行の認証ラベルの実態も明らかにしつつ、世界各地の人々の生活環境・労働環境等の現実を掘り下げている姿勢が新鮮です。

  • 300323003  678.2-ウツ

  • 買う側にいる限り、サプライチェーンを全て把握するのは不可能。フェアトレードのラベルがついが商品を買っても、生産者の所得向上に貢献できない場合もある。突き詰めれば、作る側に回るしかないかな。と思わせる本。

  • 引用した部分にある、認証のある商品を買っていれば、それが正しい行為と考えている消費者という部分については考えさせられた。
    終盤にもあったが、自分で考えて、たとえ認証がなくても正しい商品を買っていくという消費者自身の行動を積み重ねていくしかないのだろう。

  • フェアトレードに関する一冊。
    フェアトレードに疑問を持つ人はもちろん、
    フェアトレード活動をやっている人達に読んでもらいたい1冊。

    普段使っているものがどう作られているのか、
    「社会に良いもの」と言ってるものが本当はどんな仕組みで、
    成り立っているのか、筆者の経験を元に記載されている。

    大事なことは、
    単なる批判書ではなく、未来に向けた提案も
    書かれている店。

    どこかの大きな組織が「フェアトレード!」と音頭をとって、
    やるでのはなくて、どんな小さな組織でも、
    そこにあるものを最大限活用して、ボトムアップで、
    解決策を模索していけば、答えは出てくる。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:678.2//W86

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フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出たはこんな本です

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