問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761712

感想・レビュー・書評

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  • 自分がしゃべり過ぎない。
    相手に興味を持つ。
    相手に話をしてもらう。

  • 組織で良好な人間関係を築くための「謙虚に問いかける」スキルの解説書。特にリーダーや管理職としての地位にある人、組織の心理的安全性を高めたい人には、是非とも読んでもらいたい一冊。

    以下項目は今後の自分自身の振舞いを見直すチェックリストとしたい。

    □ 一方的に話したり即座に行動したりする前に、まずは事実を確認するために、謙虚に問いかける。

    □ 立場の違いを超えて物事を調整する際は、目標を共有すること、互いの仕事を理解し合うこと、互いを尊重することを心がける。

    □ 信頼と心を開きやすい雰囲気をつくるには、尋ねる・話す・認めるを繰り返す。

  • 読了日 2022/09/27

    たしか、『スゴ本』で紹介があって、図書館で借りた本。
    「謙虚に問いかける」をテーマに社会での振る舞いを検討する本。

    目次
    監訳者による序文
    はじめに 良好な人間関係と強い組織を築くために
    本書について

    第1章 謙虚に問いかける
     質問することで、どのように人間関係が築かれるのか
     謙虚さには三種類ある
     問いかけるとはどういうことか

    第2章 実例に学ぶ「謙虚に問いかける」の実践
     1 妻のメアリーをお茶に誘う
     2 勤務先の大学で通話料金を削減する
     3 厳しい質問をするCEO
     4 タスク・フォースを創設する
     5 道案内をする
     6 文化の変革を起こす
     7 仕事の中身をはっきりさせようとして浮上した問題
     8 相手の立場になって考えるがん専門医
     まとめ

    第3章 ほかの問いかけと「謙虚に問いかける」はどう違うのか
     四種類の問いかけ方
      謙虚な問いかけ
      診断的な問いかけ
      対決的な問いかけ
      プロセス指向のといかけ
     まとめ

    第4章 自分が動き、自分が話す文化
     最大の問題――人間関係の構築よりも、課題の遂行に価値を置く文化
     第二の問題――自分が話す文化
     なぜ今これが重要なのか これからの仕事では求められるものが変わる
     リーダーにとっての特別な挑戦課題
     まとめ

    第5章 地位、肩書、役割 人々に行動をためらわせる「境界」の存在
     地位や肩書
     組織、職種、国に特有の文化
     信頼と社会的経済学
     まとめ

    第6章 「謙虚に問いかける」を邪魔するカ
     「ジョハリの窓」社会心理学の観点から語る四つの側面
     知覚と判断における心理的なバイアスまとめ(ORJー)
     まとめ

    第7章 謙虚に問いかける態度を育てる
     学んだことを捨て、学び直す――二種類の不安
     結び

    謝辞
    著者について――著者自身の言葉で
    原注
    解説
    用語解説

  • [出典]
    「恐れのない組織」エイミー・C・エドモンドソン
    第7章 18

  • キャリア・アンカーで知られるシャインの書籍。
    著者の支援学の研究における集大成と言える書籍とのこと。

    謙虚に問いかけることの力が、どのような話の展開を生むのか。それ以外の問いかけとの比較含めて整理されている。

  • 文化について議論が深い。アメリカの問題だと述べるけど、現代社会ではなかなか共通していると思う。
    問いかけるはテクニックだけでなく、謙遜的な姿勢は偽りだけではすぐバレる。
    本当にいいか悪いか判断せず、相手のことについて興味を持って聞くこと。結果的に人間関係の構築と課題解決に役に立つ。特に仕事やプロジェクトがグローバル化に進むところや、高度な協力が必要なチームワーク。つまり飲み会で個人的な話までうまくできたらいいってことか。

  • 問いかける。をさらに分類して説明しており、ただ、問いかけさえすればよい。という自らの勘違いを認識させられる『謙虚な問いかけ』の意義を丁寧に説明してくれる。

  • 読み終わって、いかに仕事で自分が課題ベースのコミュニケーションに偏っていたかに気づかされた。スピードばかりを重視すると、課題推進ばかりに目が行き、人間関係の構築や維持がなおざりになる。スピード重視の現代社会にこそ必要な考え方やスキルと考えた。

  • タイトルの通り、問いかけることについて深く掘り下げた一冊。
    問いかける(質問する)ことが相手よりも下の立場に降りることになる、だから多くの人は自分が話をする方にまわろうとする…という価値観がベースになっているのだけど、そこはあまり共感できなかった。けれども、確かに質問をしているふりをして自分の考えを主張しようとしたり、相手の間違いを指摘しようとしたりしていることは、確かにあるなと思った。
    謙虚に問いかけること、純粋に相手に興味を持ち、相手との関係性や相手自身の学び・気づきを促すために行うことはかなり難しく訓練が必要。そのために今、ここに意識を向ける、というマインドフルネスや、問いかけることで生まれる心理的安全性など、この本が出版された2014年当時にはあまり言われていなかった要素が含まれていて流石はシャイン先生、と思った。

  • 今、流行の聞く力ではなく、問いかける技術。
    アサーションにも繋がる考え。読んで楽しくなる本です。

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著者プロフィール

エドガー・ヘンリー・シャイン Edgar Henry Schein
アメリカの心理学者。 MITスローン経営学大学院名誉教授。陸軍の研究所で洗脳研究を行った後マサチューセッツ工科大学(MIT)に移り、組織開発、キャリア開発、組織文化の分野の発展に貢献した。著名な著書に『組織文化とリーダーシップ』『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』『キャリア・マネジメント』(すべて白桃書房)などがある。

「2022年 『エドガー・H・シャイン「マイ・ラーニング・ジャーニー ズ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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