企業内学習入門――戦略なき人材育成を超えて

  • 英治出版
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本棚登録 : 122
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761743

作品紹介・あらすじ

過去10年間、企業の人材育成は満足な成果を上げていない-?人材開発の重要性がますます叫ばれていながら、自社のラーニング部門の実績に満足しているビジネスリーダーはわずか20%程度。大半の企業では、確たる成果が見られないまま、従来型の研修プログラムが続けられているのではないか。いま必要なのは、人材開発の目的を根本から問い直し、自社の戦略と整合した企業内学習の形を見出すことだ。知識の獲得だけでなく行動の変容を、個人の能力向上だけでなく組織の業績向上をもたらす企業内学習(コーポレート・ラーニング)の要諦を、世界トップクラスのビジネススクールIMDの教授が解説。

感想・レビュー・書評

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  • 学習する組織というコンセプトがなぜ失敗してしまったのか、どこに問題が潜んでいたのか、それは未来永劫にわたり回避できないのかーー本書は、組織における学習部門 (社内研修も含まれるだろう) の地位向上と、そのための戦略について述べた本である。
    組織科学的なジャンルの本を読んだことがこれまでになかった分、読むのに苦労してしまったが、代わりに得られたものは多い。

    学習部門が一般にどう見られているか、その地位を高めるために必要な学習ソリューションや提供方法、リソース、果ては学習価値の実証やブランド戦略まで取り扱っている。
    企業内学習は多岐にわたり課題の残される分野なのだろうか、本書だけでは企業内学習の全てを理解し、実践することは難しいだろう。
    ただし、まず理解すべきは問題意識、企業内学習に立ちはだかる壁の正体を見極めるためには本書はとても学びがあった。

  • 大事なのは、どうやって
    ・行動を変えるか
    ・それを維持させるか
    に尽きるということ。

    人材教育で前者だけを促しても
    その場かぎり、ないしは三日坊主で終わり
    持続的な成果には結びつかない。

    教育以外の仕組み、例えば人事考課の設計などが
    後者に寄与するように作られる必要がある。

    つまるところ、教育部門は他の部署と連携して始めて
    職責を果たせることになる。

  • ようやく読破。企業のラーニング部門の課題、ソリューション、展望が非常に綺麗にまとまっていた。

  • 大崎Lib

  • ナレッジマネジメントの次へ。
    危機と希望を示す終章がすべて。
    理論から行動へと感じるがあまり個人的には響かず。

  • 部内トレーニングをどうするって文脈で読みたかったのですが、タイトル通り、企業内トレーニングが対象だったので、ちょっと違いました。
    ただ、
    eラーニングから、mラーニング
    行動の変化がないと効果があったとは言えない
    など、気になるフレーズもあったので、良かったかなと。
    LMS以前調べて挫折したんですが、また興味出てきました。

  • 企業の教育に携わる者を叱咤激励する本

  • 自分がどんなビジネスに身を置いているのは、はっきり自覚しているか?
    ラーニングソリューションの開発や展開は年を追うごとに難しくなってきている。企業は学習への投資に対してますます多くの見返りを期待するようになっている。

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著者プロフィール

スイスのビジネススクール・IMD教授。専門はリーダーシップ、タレント・マネジメント、企業内学習。イスラエルと米国の国籍を持つ。ダイムラー・クライスラー・サービス社の最高学習責任者(CLO)、BPグループのリーダーシップ開発と学習部門ヴァイス・プレジデントを務めるなど、企業エグゼクティブとして20年の経験を持つ。IMDでは、世界の有力企業のCLOを集めた円卓会議「CLO Roundtable」の議長、企業内学習や人材育成のリーダーを対象とした5日間の教育プログラム「Organizational Learning in Action (OLA)」のディレクターを務めるほか、企業幹部養成のための公開短期プログラム「Breakthrough Program for Senior Executives (BPSE)」、「Advanced Strategic Management (ASM)」などでリーダーシップ教育を担当している。フンボルト大学で心理学の博士号を取得。バル・イラン大学で産業・組織心理学の修士号、心理学と政治学の学位を取得。

「2014年 『企業内学習入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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