サイレント・ニーズ――ありふれた日常に潜む巨大なビジネスチャンスを探る

  • 英治出版
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本棚登録 : 256
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761774

感想・レビュー・書評

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  • かなり面白かった。

    境界線マップみたいなものはノウハウに近いが、
    他の章の多くは、ノウハウとかでなく、リサーチャーとして筆者がどういう視点で見ているか、どのように被調査者を見るかなどがややエッセイ風に書かれている。

    非常に参考になるし、面白い。
    グローバルの話が多いが、国内は身近なものの観察というところでも役立つと感じる。

    一方で調査やリサーチをしていなければ、変換したり学ぶ、観察する土台がないので学びに転化はしづらいとも感じた。

    日常の観察としてもっと色々できるし、日常からヒントを掴むということでは、本当にその通りだなと再確認できる良書だと思う。多分企画系やアイデア創発系の本とかではビジネス書として同様のことも書いているのだけど、実際に調べてリサーチしてという調査系のものではないことが多いのと、あとは調査となるとエスノグラフィーとか人類学とか重くなっていって、読者が耐えられないこともあるので、そういう点ではライトなエッセイ風にしつつ、考えるヒントをくれるという読み物としても、イケてる感じがした。

  • エスのグラフィックにユーザーの行動観察からニーズを発見するヒント、新しい価値観を発見するための視点の提供をしてくれる優れた本。読み物としても面白い。

  • 見ているものを見るということについて。

著者プロフィール

世界的なデザインコンサルティングファームfrog(フロッグ)でグローバル市場調査・分析部門であるGlobal Insightsのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務める。ノキアの主任科学研究員を経て現職。これまで日本、中国、アフガニスタン、ウガンダ、ブラジルなど世界50カ国以上でリサーチを行ってきた。彼の分析はニューヨーク・タイムズ、BBC、エコノミスト、ナショナル・ジオグラフィック、WIRED、日経ビジネスなどで取り上げられた。また、これまで米国のスタンフォードやマサチューセッツ工科大学(MIT)、英国の王立美術大学、インドの国立デザイン研究所などで教鞭をとってきた。2007年にTED登壇、2011年にはファスト・カンパニー誌の「ビジネス界でもっともクリエイティブな100人」に選出された。2014年にデザインブランド「Studio D Radiodurans」を発足。日本に10年間滞在した経験を持ち、現在は日本人の妻とアメリカに住んでいる。

「2014年 『サイレント・ニーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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