世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

制作 : 小田理一郎 
  • 英治出版
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761804

作品紹介・あらすじ

『世界がもし100人の村だったら』を生んだドネラ・メドウズに学ぶ「氷山の全体」を見る技術。株価の暴落、資源枯渇、エスカレートする価格競争…さまざまな出来事の裏側では何が起きているのか?

感想・レビュー・書評

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  • 例えば、「この世界をより良くしたい」と考えた時に、どんな基本思考を生きる人すべてにインストールすれば良いのか?と思えば、名著「7つの習慣」とかは間違いなく入るのだけど、10冊選んで良ければ、この本はその内の1冊に入って良いと思う。

    どうしても、短期的な感情で、人に対して良し悪しを評価したり、争ったり、目先の利益を追求したりとなりがちだけど、それらは、システムの中の小さな挙動の1つでしかない。

    モノゴトを、長期的、論理的、システム的な捉え方をして、その結果が生まれるだけの理由がどこにあるのか?を建設的に議論ができるようになるには、多くの人がこの概念を持たなければならないなと。

    本文中にもあるが、「システムのレバレッジ・ポイントは直感では理解できないことが多い」とあり、この構造は、専門家や天才は正しいことを提言していたとしても、多くの人から理解されなかったり、信じられなかったりすると、実現できなくなり、結局のところ、誰も得しない状態になってしまう。

    戦争や貧困、環境問題やエネルギー問題、ワクチン等医療の問題など様々あるけど、解決するためには、全員がシステムを構築できるような天才でなくても良いけど、システムの基礎を理解していて、最低限、ポジティブな意思決定、票を投じるような状態になるのが重要だと思わされる。

    シンプルにいえば、

    「〇〇さんが悪い」×
    「〇〇さんにそうさせた環境を改善しよう」◎

    多数の人がこの思考になれば、それで充分。

    本の内容について、勉強になるところを抜粋すると、かなりのボリュームになってしまうから、ここではやめておく。

    分厚くて難しい本に見えてしまうかもしれないけど、抽象と具体の行き来が多いから、イメージもつきやすく、ざっくり理解できればOKくらいの感じで多くの人に読まれてほしい。

  • 【感想】
    システム思考について知識ゼロの状態から読み始めたが、初学者には正直厳しかった。
    前半の「システムとは何か」の部分に関しては、貯水タンク、人口増減、乱獲など、実例を示しながら説明しているため直感的に理解しやすいが、後半の「システムを活用するために」の部分については、理論がかなり抽象的になっていることもあり、スッと頭に入れるのは難儀すると思う。
    「システム思考を身に着ける」ことよりも、「システムとは何か?」という説明に注力した専門書のようである。これを読んで「実践的な場で活用しよう」とはできないため、読み始める際には注意が必要だ。
    システム思考を習得するためには、よりハウツーに寄った他書を参考にするとよいかもしれない。


    【本書のまとめ】
    1 システムとは
    本書における「システム」の定義.:
    何かを達成するように一貫性を持って組織されている、相互に繋がった一連の構成要素。サッカーチーム、体の器官、太陽系、といったように、生物無生物関係なく自己組織化された集団を指す。

    「システム」と言われたときに真っ先に目につくのは、システムの「構成要素」である。例えば木を構成している要素には、根、幹、枝、葉…と多種多様なものが含まれる。そのため、問題を解決する際、あるシステムの要素を列挙し始めたら、作業に終わりがなくなってしまう。
    システム思考とは、こうした「要素の分解」をやめて「つながり」という関係性の面に目を向ける思考方法のことである。

    システムの中で最も目につかない部分である「機能」または「目的」は、多くの場合、そのシステムの挙動を決する上で最も重要な要素だ。機能や目的を変えれば、システムの挙動がガラッと変わるほど根幹にかかわっている。


    2 ストック、インフロー、アウトフロー
    アウトフローとインフローの合計が等しくなるとき=「動的平衡」状態になる。
    ストックへのインフローやアウトフローが急激に変化したとしても、ストックが変化するには長い時間がかかる。このタイムラグのおかげで、インフローとアウトフローを切り離すことができる。それぞれが独立して、一時的に両者間のバランスを崩すことが可能となる。

    バランス型フィードバック・ループ:
    ストックが一定水準以下/以上になると、フローがストックの水準を安定するためにバランスを取るシステム。例えば、増えすぎた草食動物の数を抑制するために肉食動物が増加することが挙げられる。フローは再びストックに入れ込まれ、また水準を超えたり切ったりしたときにフローが働く、というループを繰り返す。

    自己強化型フィードバック・ループ:
    人口の増加や利子の福利計算のように、時間の経過とともにフローが幾何級数的に変動するシステム。

    フィードバック・ループが伝える情報が影響を及ぼせるのは、「将来の挙動」だけである。現在の挙動に影響を与えることができないのは、例えば価格の変化と需要の増減にラグがあるように、「反応にはつねに時間的な遅れがある」からだ。

    (ex.)在庫を管理する企業の遅れの原因には主に3つの時間的遅れがある。
    1認知の遅れ 2反応の遅れ 3納品の遅れ
    時間的遅れはシステムの至るところにあり、システムの挙動を左右する強力な原因だ。時間的遅れに対処しようと反応の長さや頻度を変えると、システムの挙動が大きく変わり、より不安定になる場合がある。(もちろん安定する場合もある)

    自己強化型フィードバック・ループを有するシステムの中には、必ずバランス型・フィードバックループが存在している。永久に成長し続けるシステムは存在しないからだ。
    (ex.)幾何級数的に増える人口を、食料生産の限界が制限する。

    このシステムの挙動を「再生可能資源を利用するシステム」で見てみよう。鉱物資源の開発と違って、再生可能資源を利用するシステムは、再生産された資源がフローとしてストックに流れ込む。
    そして多くの場合、「行き過ぎてから、持続可能な平衡状態へと調整される」ことになる。

    (ex.)魚の漁獲
    漁獲量が増える→資源が希少になる→儲けが少なくなり、開発コストがかさむ→再生産と開発スピードが平衡状態に落ち着く

    …というプロセスが漁業業界に対して起こる。これは「漁獲量が減るにつれ、利益が減る」というバランス型フィードバックが制約を生んでいるからだ。
    しかし、
    ①単位資本あたりの漁獲量を少し取りすぎる
    ②業界が漁船の効率を改善する技術を取り入れる
    という条件を与えると、魚の数が減っていっても、利益が生まれ市場が経済的に成り立つ。
    そのため、乱獲が進み続け、魚も漁業業界もほぼ完全に消滅する。
    バランス型フィードバック・ループが少し弱くなるだけで、結果は大きく異なってくるのだ。


    3 よく機能しているシステムにはなにがあるか?
    よく機能しているシステムには次の要素がある。
    ①レジリエンス(弾性力、自己修復能力)
    ②自己組織化(自らを組織化し、学び、複雑化する能力)
    ③ヒエラルキー(人→家族→地域→県→国→世界のような、システムとサブシステムの配置)

    サブシステムの目的が支配的で、システム全体の目的を犠牲にしているとき(例:個人の利益を追求するために汚染物質を垂れ流し、社会全体の善を損なっている)、その結果としての行動は「部分最適化」と呼ばれる。高度に機能的なシステムであるためには、ヒエラルキーは、サブシステムとシステム全体の快適さ、自由、責任のバランスを取らないといけない。


    4 システムの落とし穴とチャンス
    限定合理性:合理的であろうと意図するけれども、認識能力の限界によって、限られた合理性しか経済主体が持ち得ないこと。

    限定合理性の有名な例は、共有地の悲劇である。
    共有の資源があるとき、どの利用者も利益を得るが、過剰に利用した場合であっても、コストは全員と分かち合うことになる(自分単独でコストを被ることはない)。結果、誰もが「他人に使われる前に自分が使おう」という考えになり、資源が過剰に利用され、あとには何も残らなくなる。
    これへの解決策は、利用者への教育や勧告、共有地を私有化する、利用者全員の資源へのアクセスを規制する、などが挙げられる。


    5 レバレッジ・ポイント――システムの中で介入すべき場所
    問題が起こった時、表面的な部分の修正に注力していては、根本的な解決には至らない。状況を取り巻くシステムに手を入れることが必要だ。
    そうしたシステムの中で介入すべき場所――「レバレッジ・ポイント」は、以下の通りだ。(数字が低いほど有効が増す)
    12 数字
    11 バッファー
    10 ストックとフローの構造
    9 時間的遅れ
    8 バランス型・フィードバック・ループ
    7 自己強化型フィードバック・ループ
    6 情報の流れ
    5 ルール
    4 自己組織化
    3 目標
    2 パラダイム
    1 パラダイムを超越する

    • shakujiさん
      後半のレバレッジ・ポイントあたりが少しおもしろい。最後のまとめだけ読めば充分かもしれない。
      後半のレバレッジ・ポイントあたりが少しおもしろい。最後のまとめだけ読めば充分かもしれない。
      2022/12/04
  • 工場を取り壊しても、工場を作り出した理屈がそのまま残っているなら、その理屈が別の工場を作り出すだけ。革命が起きて政府を倒したとしても、その政府を作り出した組織的な思考様式がそのまま残っているなら、その思考様式は同じ事を繰り返す。

    政治リーダーが不況や好況を起こすのではない。景気の上下の動きは市場経済の構造に元々内在している。

    複雑なシステム内ではフィードバックに遅れが生じるため、問題が明らかになった時には、その解決策は不必要に難しくなっている。

    世の中のあらゆる問題は、システムの問題。私たちは非難をどこかに向けるのをやめ、システムをそれ自体の源であると見て、そのシステムを再構築する勇気を知恵を見出す事。

    システム思考とは、
    1.部分を理解する力を鍛える。
    2.相互のつながりを見る。
    3.将来的に可能性のある挙動について「もし〜ならどうなるか?」を問う。
    4.創造的に勇敢にシステムを再設計する。

    システムを構成する3つのもの
    「要素、相互の繋がり、目的」

    その方向に行き過ぎてしまう前に、要素分解をやめて、要素をつなげている関係性を探す事。

    AがBを引き起こしていれば、BもAを引き起こしている。

    新しい事を学ぶよいやり方は、抽象概念や一般論よりも具体例を通して学ぶ事。

    新しい構造を作り出し、複雑さを増していくプロセスの中で、自己組織的なシステムによって生み出される事が多いのが「ヒエラルキー」。宇宙もヒエラルキーに組織されている。

    シンプルなシステムから進化して複雑なシステムが生まれるのは、安定した中間的な形態がある時だけ。結果として生まれる複雑な形態は、必然的にヒエラルキーのあるものになる。

    部分最適と同じくらい害がある問題は、過度に中央でコントロールする事。

    ヒエラルキーのあるシステムは、下位から上位へと発展する。ヒエラルキーの高次層の目的は低次層の目的に役立つ事。

    私たちの知識は驚くべきものだが、私たちの無知もそれ以上に驚くべきもの。

    成長によって制約要因が変わっていく事を知る事。

    建設や処理の時間的遅れをモデル化する時、そのシステムの中にいる全ての人に、その時間的遅れはどれくらいの長さと思うかを尋ねて、もっとも妥当だと思われる数字を考え、それを3倍する事。

    限定合理性、、、人は自分の持っている情報に基づいて極めて合理的な意思決定を行う。

    「わかったよ、みんなでちょっとの間、一歩下がろうよ」と言う為には、多大な相互信頼が必要。

    施策への抵抗に対処する上で最も効果的なやり方は、全ての主体者が各自の限定合理性から脱出する事ができるような包括的な目標を提示し、サブシステム(低次層)の様々な目標の整合性を取る方法を見つける事。

    共有地の悲劇の回避方法は、規制する事。相互の合意による相互強制を図る。

    自己強化フィードバックループの一種である「エスカレート」を回避する方法は一方的な武装解除。意図的に自分自身のシステム状態を縮小して
    、相手側の状態の縮小を誘導する事。

    自己強化フィードバックループの「成功者がさらに成功する」原型から抜け出す方法は、定期的に条件を公平にする事。

    システムを統治するルールは、「ルールに従っている」「目標を達成している」という見かけを与えながらシステムを歪める「ルールのすり抜け」に繋がる可能性があるが、この回避方法は、ルールの目的を達成する方向に創造性を解き放つよう再設計する。

    GDPが測っているものに、人生を価値あるものにしているものは何一つない。

    自己組織化とは、まったく新しい構造や行動を作り出す事によって、自らを完全に変えてしまう、下位にあるシステムのどんな側面をも変える事。

    システムの中の人を変える事は、その人が同じ古いシステムに属している限り、あまり機能しない。唯一例外はその人がトップの場合だけ。

    パラダイムを変えるには古いパラダイムの異常や失敗を指し続ける事。自信を持って新しいパラダイムに基づいて話し、行動し続ける事。新しいパラダイムを持った人々をみんなに見え、権力のある場所におく事。反動主義者に関わって時間を無駄にしない事。能動的な変化の担い手や、偏見のない中立的な多くの人々と共に活動する事。

    システムのモデルを構築する為には、システムの外側に出て行き、システム全体を見る事。

    パラダイムを変えるよりさらに高次のレバレッジポイントは、柔軟で在り続ける事。「真実であるパラダイムなど存在しない」事を知り、膨大で驚異的な宇宙について、ほんの僅かしか理解していない事を知る事。

    システムをいじろうとする前に、そのシステムのビートを理解する事。「何が悪いのか」だけでなく、「どうしてこうなったのか?」「どのような挙動モードが可能なのか?」「方向性を変えなければ最後はどこに辿り着くのか?」を考える事。

    情報は力。可視化するだけで大きな影響がある。

    可能な限り正しく言葉を使う事。

    測りやすいかに関わらず、成長、安定性、多様性、レジリエンス、持続可能性と言った、システム全体の特性を高めよう。

    システム全体を見るために従来の専門分野の境界線を越えて学際的に取り組む事。各々が学問的に正しくあろうとするのではなく、無知を認め、問題解決に全力を尽くす事。これが起こるととても胸が躍る。

    時間軸と思考の範囲を広げるだけでなく、思いやりの範囲を広げる事。実際のシステムは地球の生態系と繋がっている。道徳的なルールと実用的なルールは相互に繋がっている。

    よりよい未来を築く為の5つのポイント。
    1.ビジョンを描く
    2.仲間を創る
    3.真実を語る
    4.学習する
    5.慈しむ

    システム思考の活用法
    1.何が起こっているのかをありのままに見つめる
    因果だけでなく、フィードバックループまでみる
    2.なぜ起こっているのかを説明できる物事のつながりを見出す
    3.レバレッジポイントと呼ばれる効果的な介入ポイントを特定する
    4.その実施や移行の為の戦略を築く
    5.リソースを動員する人達の合意を得る

    「誰かが問題を起こしている」と見るのではなく、「いかなる構造がそこにいる人に問題に繋がる行動をとらせるのか」と見る。

  • 世界を理解するためのバイブルと言っていい。
    その意味で、J.E.ラブロック のガイア論と
    並んで、私のおススメ図書の5本の指に入る。

    ガイア論は地球の恒常性を示したもので、
    提示的、啓発的だが、
    本書は自然に加え、社会やその設計を志向する点で
    より工学的、実践的。


    世界は、単純な要素が繋がって、
    複雑な挙動を示す。

    システム思考家は、世界を
    フローの操作によってその水準を調整するメカニズムが付いているストックの集合体
    と見ている。

    そうですね!私もシステム思考家に
    なっていきますとも、ええ。

    これまで私が無意識、経験的に見つけて会社や家庭で作ってきたいくつかのうまくいく仕組み、
    つまり、持続可能でシステムを自律的に改善、維持する仕組みと、その維持方法が、
    この本で体系的に整理されている。


    著者のドネラ・メドウズの、人類がよりよい未来を築くためのポイント
    ・ビジョンを描く
    ・仲間をつくる
    ・真実を語る
    ・学習する
    ・慈しむ
    これも自分のモットーに加えよう。

  • 「システム思考」の解説書。
    ビジネス書的な問題解決を扱ってるはずなのですが、書きぶりからアプローチから、非常にユニークな本、という印象を受けました。「システムとダンスを踊る」って表現は面白いです。

    そこまで難しい言葉では書かれていないはずなのですが、どういう訳か読みきるまで時間がかかりました。身につくにも少し時間がかかりそう。

    入り口の入門書、キッカケとして良い本ではないかと。

  • システム思考という言葉は初めて触れるものであったが、物事の見方の一つとして勉強になった。
    森羅万象の振る舞いは意図的かそうでないかに関わらず、フィードバックループであったり、支配のシフトによって決定されている。そして、例えばシステムの中の人を別の人に置き換えても、そのシステムの構造が変わらなければ同じ振る舞いをする。我々はシステムの一部しか見ておらず、本来の姿は正しく見えていない。(また、見ようとしていない。)
    このような点は、納得のいくものであった。鋭い洞察であると感じる。
    巻末には付録として、書籍で述べられていることがまとめられており、後からの参照性も高い。
    システムを形作る要素とシステムをあぶり出すための視点やパターンがまとめられており、物事の見方の知識が欲しい人にオススメしたい。

  • 物事をインプットとアウトプットのフローと、その差が生み出すストックの変化で考えようとするのが、システム思考。

    システムには、自分を安定化させる作用や、暴走させる作用をもつものがある。

    つながりと、時間軸の変化を追うことが大事

  • 世界はシステムでつながっていることを筆者の目線で論じている本だが、意見に偏りがないため、理解しやすく腹に落ちやすい。訳が読みやすいのもその理由かと思う。

    以下、覚えておきたい二文。
    ・目的とは、美辞麗句や掲げられた目標からではなく、行動から推測されるものです。
    ・システム思考が私に教えてくれたのは、自分の直感を信じること、理解するための自分の合理性を信じるのは控えめにすること、できるだけその両方に頼ること、しかしそれでもなお、びっくりさせられることに備えることでした。

  • 図書館で借りた。
    いわゆるシステム論とか呼ばれる分野。工学系の大学なら似たような内容はどこかで学ぶと思われるが、どうしても「システム」という漠然とした単語であるので、理解されにくい分野だ。Webで「システム論」を検索しても「○○システム論」と、○○の方に重点を置いたものばかりがHitしてしまい、本質がつかみにくいと思われる。
    そんなシステム論について、大学レベルの講義を学べる本だ。「システムって何?」「システムが分かると、何が良いの?」といった疑問に対するアンサーブックにはなっている。個人的には、非常にオススメ本。

    本書は洋書の翻訳本であるため、内容も洋書によくある講義録ベースな形式だ。それを読みやすいと思うかは人それぞれだが、私はお硬い教科書のようにまとめたノートを欲しくなった。

  • 長いこと積読してた本。積読してる間に他の本でシステム思考については読んできたけどやはりこの本は外せないかなと。訳文も非常に読みやすいしシステム思考について最初に学ぶならやはりこの本が良い。物事を眺める視座を一段高めて考える方法として一度は学んでおきたい。

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著者プロフィール

1941年~2001年。化学と生物物理学(ハーバード大学で博士号を取得)を修め、その後マサチューセッツ工科大学(MIT)の特別研究員。1972年、『成長の限界』(ダイヤモンド社)の主執筆者として、限りある地球の人口と経済成長のダイナミクスを一般の人々に向けて解説。1991年、ピュー財団の保全・環境分野の研究者として認められ、1994年にはマッカーサーフェロー賞を受賞。1996年、サステナビリティ・インスティテュートを設立し、システム思考や組織学習を用いて、経済、環境、社会分野の課題に取り組む

「2015年 『世界はシステムで動く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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