未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦

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制作 : 野村 恭彦  豊島 瑞穂 
  • 英治出版 (2015年6月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761866

未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦の感想・レビュー・書評

  • 著者が日本という文化を通して、震災を通して、見えてきたもの、見ているものを語ってくれます。
    ハウツー本ではありませんが、そこらのハウツー本よりも、よほど実践的で、理解も進み、なるほどと納得する点も多く、とても参考になります。
    なによりも、著者のあり方にも、とても感銘を受けます。旧パラダイムから新パラダイムへの返還が、今まさに求められていることでしょう。
    一回では深く読み込めない本です。再読が必要です。それほど深く、内容の濃い本です。

  • ばづくーるラボメンバーS.U. さんオススメ

  • 1)問いかける力。問いをつくる力。
    セッションの開始時「今日一日が終わってこの部屋を出るとき、あなたはどんな
    自分になっていたいですか?」
    「何をまなびたいですか?」という問いとは次元が違っている。

    2)社会変革が起きるのは、私たちが自分たちの持っているものに気づいたとき
    である。

    3)フューチャーセッションとは
    最適解の無い複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクター
    の壁、組織内の部署の壁、専門分野の壁など立場の違いを超えた
    対話により強調アクションを生み出す場

    4)コミュニティがコミュニティをつくる。人の集まるところに社会が形成される。

    5)レジリエント・コミュニティはソーシャルキャピタルをうまく使っている。
    ※レジリエントとは、ストレス耐性、底力、何が起こってもしなやかに立ち直れ
    る創造的な力のこと。
    →レジリエンスとは自分の心に従って、行動すること。先代の知恵と現在の状況
    を読んで自分のなすべきことを考え、行動することだ。

    6)旧い平常へ戻ろうとするのではなく、新しい平常(ニューノーマル)をつく
    ること。
    これまでの「善い」とされてきた価値観へ逆流上昇するのではなく、新しい時代
    の「善い」をつくってそっちへ昇っていくイメージ。

    7)変革のアイディアや理論は、その地に根差し、そこの人々によって所有され
    るまでほとんど意味をもたない。その地に根差すまで変化は起こらないのだ。

    8)プロセス・スキルとは
    課題解決のための志向の技術。科学的な思考に基づく探求の過程におけるスキル
    を指すが、ファシリテーションの世界では、「一人ひとりの立場や性格パターン
    に合わせてコミュニケーションをとる能力」を意味する。

    9)パワフルな質問はこんな感じ
    ・シンプルで明快
    ・考えを刺激する
    ・エネルギーを生み出す
    ・問いに焦点がある
    ・前提を問い直す
    ・新しい可能性を拓く
    ・さらなる問いを喚起する

    10)トランスローカルとは
    違う場所・地域で同様の仕事をする人同士がつながっていくこと
    「すべての変化はローカルである」

    11)AI=アプリシエイティブ・インクワイアリー
    当事者自身がうまくいっている事柄を見出し、それを増幅することでシステム内
    の変化を創出するための手法。
    問題点から改善点に導くアプローチとは逆。
    ・まずうまくいっている事柄を「発見」する
    ・次にその善い事柄を増幅することで生まれる夢を描く
    ・さらに、その夢から起きうることを構想する
    ・そして、そのなりゆき、運命に沿っていく
    Q:いま、うまくいっていることは何だろう?
    Q:いま、可能なことは何だろう?
    Q:どこに「イエス!」の導火線があるんだろう?(同意者や共感者がいるんだ
    ろう?)

    12)今ここで何が本当に起きているのか?
    踏み込んだ問いかけを恐れない。

  • 本にも出てくる東北の復興に取り組む知り合いたちからBobさんのことはたびたび話に聞いていて、どんな方なんだろう?どんなことを一緒にしているんだろう?と思っていた。なので、震災後、Bobさんがなぜ日本での仕事にかかわることになったのか?みんなが混乱する中で、
    みんなでほしい未来を、どうやってつくりだそうと
    してきたのか、などなど、じっくり読むことができて嬉しい。本の中では、とくに「自分の混乱とちゃんと向き合うこと」というあたりの文章が気になった。私もちゃんと覚悟を決めて向き合ってみたら、New Normalを生み出していくところに貢献できるかも。

  • 2015年55冊目。

    対話を通じてコミュニティの開発・再生を行う社会変革ファシリテーターのボブ・スティルガー氏の著書。
    彼は3.11以降頻繁に日本を訪れ、東北で同様の活動を行ってきた。
    そこで出会った多くの「普通の人たち」の再生のストーリーと、ボブ氏の深い内省による気づきが綴られている。
    「ないものを与える支援」ではなく「あるものを引き出す」という一貫した哲学に非常に強いものを感じる。
    悲しみや混沌に対して、急いで答えを出そうするのではなく、あるがままに受容し、そこから生まれて来るものに耳を澄ませるU理論的な姿勢もとても参考になる。

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