- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862761927
感想・レビュー・書評
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連続でない進歩を起こせそうな気を起こさせる書籍。フロッグすごい。
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原著のタイトルDISRUPT(破壊せよ)、どこにもデザインコンサルタントとか書いてない。内容はすっごい好きなのだが、この邦訳のタイトルのダメさでマジげんなりする。最近のビジネス本って、売るために売れそうなタイトルつけてるものが多すぎて本当に嫌になる。原著で読むに限る。
http://nagoemon.blog56.fc2.com/blog-entry-630.html -
イノベーションを起こすには常識を疑い、「もし・・・なら?」を考え続けることが必要。また、製品やサービスの断片、利点をどう混ぜ合わせるかによって破壊的アイデアは生まれる。さらに、そのアイデアにどんな名前を付け、どんなプレゼンをするかによって、イノベーションを起こすことができるかは大きく左右される。
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アイデア出しから仕上げ方からプレゼン術まで、frogのノウハウをまとめた本。キーワードは破壊的なアイデアとソリューション。商品の仕様を変えるといった既存のモデルの焼き回しでは戦えず、淘汰される。イノベーションの議論に近いものだと思うが、全く新しいアイデア、ビジネスモデルをどのようにして生み出すかということを、オリジナルな手法を持って解説している。
まず、確りした世界の潮流、業界の流れや置かれた状況、個別の状況まで理解しているという前提で、破壊的な仮説を立てることから始まる。こんな事あり得ないというアイデアの中で大切な切り口が生まれる。その次に、破壊的なチャンスがあるのかどうか、具体例では3つの不揃いな靴下を売れないか?といった事だ。「実は、そこにチャンスがある」という直感と分析を持つということ。そして、想像もつかないアイデアを形にする。ということは、競合も思いもついていないことでもある。これが競争優位だ。
しかし、こうしたプロセスを阻む3つの要素がある。チームや個人が圧倒され、方向性を見失い、目的に集中できないこと(ブレストしてその量に圧倒されるだけ)。未だに個別の商品・サービス・情報毎に世界を分断していること。ほとんどのアイデアが雑談で明文化されていないことである。
アイデアには、名前を付けて、説明できる(ラベル、ユーザー、利点、方法)ようにする。
あとは、プレゼン。映画「ラスト・リミッツ」の中で、7時58分に集合させられたランナーたちに、コーチは「なぜ7時58分に集合させられたのか不思議に思うだろう。すると全員がその理由が知りたくて7時58分に集まるからだ。」というセリフがある。9分という時間が退屈するまでの限界時間。10秒で掴み、9分以内に終わらせる必要がある。スライドの作りまで解説(そこまではいらないかと思ったけど)。