ID-POSマーケティング――顧客ID付き購買データで商品・ブランド・売り場を伸ばす
- 英治出版 (2015年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862762016
作品紹介・あらすじ
ポイントカードの普及で日々蓄積する顧客ID付き購買データ=ID‐POS。スーパー、コンビニ、ドラッグストア…売り場改善のヒントが次々見つかる分析手法を基礎から解説。
感想・レビュー・書評
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具体的な例を用いて「こう言うことを見ないとダメですよね」を教えてくれる本。
マーケの前提(STP→4P)にも触れつつ、IDposで見れることを基礎から順番に説明があり、あーこれ良いなーというじわじわ実感できる感じ。
使われる分析技術は難しいものじゃないと思うが、実際にやれている企業は本当に少ないと思うこのテーマ。理由の一つに、仮説を持ってデータを見に行ける人がいないことと、出た小さな施策アイディアをすぐに実行に移せる人がいないこと、の2つがありそうだ。
棚の位置やpopを工夫する、みたいな案は、本当に小さな施策で、いざやるかと言われると、、とも思う。ただこうした点までちゃんと実行に移せる人(会社)が、売上をつくるんだろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学びたい内容がなかった。
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既にID-POSで十分なデータがとれていて、さて、これをどう分析しようか?というフェーズにあれば、具体的な分析手法が記されているので役立つと思う。興味があるレベルの人にとっては、具体的すぎて遠い話になってしまいそう。あと、事例がドラッグストアに特化しているので、そこは業務領域によって参考になるかはまちまちだろう。気になったのは、小売店がID-POSでデータがとれるのは想像つくけど、メーカーって、あんなに競合他社のデータ含めて小売からデータ吸い上げられるものなのか?という点。
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人口減少の日本で、様々な企業が似たような商品を作る中で、売上を伸ばしていくには、①新規顧客の獲得②既存顧客のリピート率を上げることが必要。
今まで小売業界では、主に思い当たるのがコンビニだが、POSシステムにより、適正在庫を管理することで、販売機会の喪失を防ごうとしてきた。
A商品が土曜日にたくさん売れるって情報から、土曜日の仕入を多くするとかのイメージ。
また、コンビニでは、店員の主観による年齢層も登録されるので、ここから商圏の情報も集められる。
さらに一歩進んだ仕組みが、ID-POSと呼ばれる、「いつ、どこで、何を、いくつ、いくら」+「誰が」の情報を活かした販促。
有名どころの話である、「おむつを買う人はビールも一緒に買う」といった購買分析を、ポイントカードの情報から行うって流れ。
ポイントカード自体が、フリクエンシ―・ショッパー・プログラムと呼ばれる、長期顧客を獲得するための手法であるが、ポイントカードを持ったお客様に、適切なPOPを出すことで、リピート率を向上させる。
リピート率向上が一番の目的。
で、主観だけど、ポイントカードって、無料で配られているものが多いため、個人情報があまり手に入らない。(年齢、住所(地域)、性別とか)
ポイントカードのIDで、前に購入したものは何だったかとか、リピート率というものはわかるかもしれないけど、もう一歩踏み込むと、個人情報も必要。
であれば、ECサイトを持っている会社が発行しているポイントカード、真っ先に思うのは楽天カードなんだけど、これを取り入れればより高い精度の販促ができるのではないか?
だって、ECサイトで買った商品を届けるためには、名前や住所をポイントカード情報として登録するもんね。
一般消費の裏側で、いろいろデータ使われているんだろうなあっと想像。