「学習する組織」入門――自分・チーム・会社が変わる 持続的成長の技術と実践

著者 :
  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762108

感想・レビュー・書評

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  • いいことはたくさん言っている気がしつつ、正直読みづらかった…入門書でこれだと原書はもっときついんだろうなと思った笑。自分なりにまとめると、大事なことは3つ。

    ひとつは、自分を理解すること。何のために生きているのか、そこに向かって正しく進めているのか、を問い続ける。

    ひとつは、複雑なことを複雑なまま理解すること。局所最適に陥ることを避け、全体最適を目指す。

    ひとつは、他者と協力すること。他者に対して自分がどんな偏見を持っているのかを認識し、それを脇に置く。加えて、共通のビジョンを持つ。

    ビジョンについて補足すると、ビジョンとは、道路の真ん中に自分の子どもが立っているとして、それを助けに行くときの衝動と同程度のものを喚起するもの。組織における共有されたビジョンとは、合言葉のようなものであって、それを合図に各自が自分の言葉で自分の役割を語れるもの。

  • ・『学習する組織』は正直読んでも分かりにくい。まずは『学習する組織』に目を通し、それなりに格闘したうえでよく分からないと思ったときに本書を読むと原書が言わんとしていることが良くわかる。

    ・原書をわかろうとするのではなく、概念としての「学習する組織」を理解するには本著を読むのが良い。5つのディシプリンとはどういうことなのかが本書のおかげでようやく分かってきた。

    ・事例が豊富で各ディシプリンの要点まとめが更に理解を助ける。

  • 広く浅くフォローされており、入門書として、有益。早速、ワークショップしないと。

  • 今日の事業環境において、ますます激しく変動し、不確実性が増している。その中で変化への適応力をもち、常に進化し続けるために、「学習能力」を身につける必要がある。
    本書は「学習する組織」を、ストーリーと演習を織り交ぜてわかりやすく解説している。

  • システム思考を勉強しとこうと思って読みました。システム思考を包含する(または一つの応用としての)学習する組織の手法について書かれています。

    「5つのディシプリン」と呼んでいる
    ・自己マスタリー
    ・システム思考
    ・メンタルモデル
    ・チーム学習
    ・共有ビジョン
    の実践を通じて、組織と個人の成長の場を実現する、というのが大枠の狙い。昨今の働き方改革やオープンコラボレーションなどの潮流をひっくるめて体系立てて理解できると思いました。

    中盤ぐらいまで、5つのディシプリンを一つ一つ解説して、後半で実例を元にした実践上のポイントを解説していくような流れです。

    システム思考の原型における、「自己強化ループ」と「バランスループ」の捉え方は特に参考になります。

    中盤までのディシプリン個別説明の部分は、重要な解説と単なる例示が入り乱れてて、個人的には読み辛さがありましたが。。

著者プロフィール

チェンジ・エージェント代表取締役。オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、経営者・リーダー研修、組織開発、CSR 経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL)ジャパン理事長、グローバルSoL 理事などを務め、「学習する組織」、システム思考、ダイアログなどの普及推進を図っている。著書に『「学習する組織」入門』(英治出版)、『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』(東洋経済新報社)など。訳書、解説書にアダム・カヘン著『敵とのコラボレーション』『社会変革のシナリオ・プランニング』、ドネラ・H・メドウズ著『世界はシステムで動く』、ピーター・M・センゲ著『学習する組織』、ビル・トルバート著『行動探求』(以上、英治出版)など。

「2023年 『それでも、対話をはじめよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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