通勤大学 図解PMコース2 プロジェクトマネジメント 実践編 第2版 (通勤大学文庫)

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  • 総合法令出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862803757

感想・レビュー・書評

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  • プロジェクトマネジメントに関して、やるべきことが簡単に網羅?されている本。

    PMの全体像は分かるが、深くはない。
    また、それぞれの行為や成果物の関連性についての言及は薄く、それほど実践的ではないと感じた。

    ただ、文庫本として手軽にPMの全体像を知るには良い本かと。

  • ■書名

    書名:通勤大学 図解PMコース2 プロジェクトマネジメント 実践編 第2版
    著者:中 憲治、中嶋 秀隆

    ■概要

    プロジェクトマネジメントについて、解説した通勤大学シリーズ。

    ■感想

    何冊目かわかりませんが、PMについての解説書です。
    これ、コンパクトの本ですが、なかなか良くできていると思います。
    かゆい所に手が届くという感じです。

    内容は、PMに特化しており、要件定義、基本設計などの上流工程
    や詳細設計、構築、テストなどの下流工程については触れられて
    いません。

    あくまで、PMとしての準備や調整の業務内容や、そのやり方につ
    いて、広く記載されています。

    読みやすく参考になりました。

    ■気になった点

    ■PM

    ・プロジェクトがうまくいかかない6つの理由。
      ・属人的手法え標準化されていない
      ・目標が不明確なままスタートする
      ・必要な作業がスケジュールに表されていない
      ・作業の依存関係が不明確で資源の手配が遅れる。
      ・リスクを無視し、予防措置を打たない
      ・事後の振り返りをしない

    ・標準の10のステップ。
     1.目標を明確にする(プロジェクト目標文書)
     2.作業を分解し、ワークパッケージを洗い出す(WBS)
     3.役割分担し、所要時間を見積もる(役割分担表、見積もり
      作業工数、見積もり所要時間)
     4.ネットワーク図を作り、クリティカルパスを見つける
      (ネットワーク図、クリティカルパス分析)
     5.スケジュールを作る(ガントチャート)
     6.負荷を調整する(要員負荷ヒストグラム)
     7.予算を作る(予算表、予算グラフ)
     8.リスクに備える(リスクマネジメント計画書、リスク管理台帳)
     9.進捗をコントロールする(現状報告書、アクションプラン)
     10.事後の振り返りをする(プロジェクトのまとめ文書)

    ・目標を明確にする手順
     1.真のニーズを把握する
     2.最終成果物を決める
     3.4つの要素(QCDS)の優先順位を決める
     4.プロジェクトの目標を文書化する
     5.変更管理の手順を決める
     6.プロジェクトの基本ルールを決める
     7.プロジェクトファイルにまとめる

    ・プロジェクト目標の文書化に盛り込むもの
     ・目標
     ・誰が
     ・何を
     ・なぜ
     ・最終成果物
     ・いつ
     ・プロジェクトの完了基準
     ・プロジェクトの予算

    ・ステークホルダーマネージメントのポイントは、プロジェクトの
     立ち上げプロセスにおいてステークホルダーを特定する事です。

    ・キックオフミーティングの目的は、メンバー間でプロジェクトの
     目標を共有すること

    ・WBSのレベル1の切り口はいくつかあります。
     ・成果物、製品の項目/構成、機能、組織単位、地域、経費項目
      時期、作業など
     
    ・ワークパッケージの大きさの原則は「作業がそれ以上分解できない
     所まで分解し、漏れなく取り込むこと」ですが、ポイントがいくつ
     かあります。

     1.作業工数を見積もり出来る大きさまで分解する。
     2.作業分解のレベルはまちまちでもいい
      ⇒作業工数が見積もれればいいので、十分に実績のある作業は
       細かくなくてもよいですし、初めての作業は細かくする必要
       があります。
     3.1つのワークパッケージの工数は40時間(8時間×5日)
     4.作業を「○○(成果物)をXX(完了判断基準)する」を表す

    ・WBS一覧には、作業番号、ワークパッケージ、責任者、成果物を
     記入します。

    ・ばらつきが出ないよう、ワークパッケージ毎に、作業完了基準を
     明確にしておくことが重要です。

    ・役割分担の手順は以下です。
     1.必要なスキルをリストアップする
     2.チームメンバのスキル、経験の組み合わせからメンバーを選ぶ
     3.チームメンバーを相談の上、役割と責任を決める
     4.チームメンバーと関係部門から同意をとる
     5.役割と責任を役割分担表にまとめる

    ・ワークパッケージの完了基準が明確でないと、作業工数は見積もり
     できません。

    ・実績のない時間見積もりの時は、3点見積もりという方法があります。
     ・予測値=(楽観値+現実値+悲観値)/3

    ・ネットワーク図を作る手順は以下となります。
     1.ワークパッケージをポストイットなどのカードに1枚ずつ書き込む
     2.最初に取り掛かる作業を決め、それを模造紙、ホワイトボード
      などの左端にはる。
     3.この作業の次に行う皇族作業を選び、以下の質問をしてみる
       ・この作業に先行する作業は何か
       ・並行して出来る作業は何か
       ・この作業の成果物を必要とする作業はどれか
     4.先行作業と後続作業を矢印で結び、依存関係を表す
     5.ネットワーク図をエクセルなどの図表ソフトに保存する

    ・ネットワーク図を作成後、WBSの抜け漏れ、誤りを探します。
     1.ネットワーク図の最後で、プロジェクトの完了基準を満たしている
      かを確認します。
     2.この作業に必要な成果物は何と何か?を自問し、最後から遡って
      いきます。
     3.依存関係の誤り(ループ、ハンガー、重複)を見つけます。
       ループ⇒循環してしまっている箇所です。
       ハンガー⇒宙ぶらりんとなっている作業です。
            必ず最後以外の全ての作業には後続作業があります。
       重複⇒依存関係が直前の作業以外となっているものです。
          依存関係は、通常直前の作業のみとなります。
     
    ・クリティカルパスは、プロジェクトの開始から終了までの最長の経路
     その時間です。 

    ・プロジェクトの所要時間の短縮を図るときは、クリティカルパスを短縮
     すればいいのです。その方法は、以下があります。
     1.作業の依存関係にずれがあれば作業を並行して行う
     2.依存関係を組み直し、実施の順番を変える
     3.作業をさらに細かく分解し、作業を並行して実施する
     4.他の経路から要員をクリティカルパスに移す
     5.時間外出勤、休日出勤、要員の増加、外注への発注
     6.障害を取り除く
     7.スコープを削除する。

    ・リスクに備える手順は以下の通りです。
     1.チームメンバーでプロジェクトの計画を検討し、リスクを洗い出す。
     2.リスク事象を評価する。
     3.発生確率の高い大きなリスク事象については、その原因を考える。
     4.予防対策、発生時対策、トリガーポイントを考える。
     5.リスクマネジメント表にまとめる。


    ・リスクはQCDSごとに洗い出します。

    ・リスク事象の評価には、定性的マトリックスで対応します。
     マトリックスは、事象の発生確率と発生時の影響度で
     記載します。

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