- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863100596
作品紹介・あらすじ
アメリカは日本・中国・韓国・北朝鮮に何を求めるのか。気鋭の執筆陣がオバマ政権のアジア戦略を分析する。
感想・レビュー・書評
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Sun, 13 Dec 2009
オバマ政権のアジア戦略
今年初頭に誕生したオバマ政権.
誕生から約一年経って見えてきたアジア戦略を読み解く.
各章 分担執筆となっており
総論
対 日本戦略,中国戦略,韓国戦略,北朝鮮戦略 と
北東アジアとの関わりがどう進んできて,今後どう進むのかを語る.
アジアとアメリカの関係の現代史を振り返る面でもいいかもしれない.
しかし,分担執筆という事もあり,
また,分析の内容が
政権で「誰がその任についているか?」という所から
その人のパーソナリティレベルから分析する論点も多くあり,この本の賞味期限は一年程度では無いかと思われる.
# その人が,任とかれたら意味なくなるしなぁ~
対日,対韓ではいいのだが,
盤石な長期政権にある社会主義国家を相手にしたときに
政権交代をくりかえすアメリカが,いかに社会主義国家との間で翻弄されてきたかもわかるだろう.
また,対中国では経済的融合(特に国債を一杯買ってもらってる)
が結果として,人権を始めとする経済以外の重要分野でのアメリカの
対中発言力を低下させてしまっている.
オバマの代には,顕著になり,対中弱腰が 共和党からも民主党からも
非難されているというのは,アメリカ市場主義のイタイタしさかもしれん.
個人的に面白かった内容は
六カ国協議の現実,的なところで.
実は六カ国協議の意義って,六カ国で集まって,
散発的に二カ国で,飯食いながらや廊下で相談する
二カ国協議の乱打にあったんだ,そうだ.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オバマは一環してイラク戦争に反対していた。ヒラリーは賛成していた。クリントンも多極世界(マルチポーラー)よりも多角的パートナーを目指すのが新しい思考と語っている。
世界最強のパワーを誇るアメリカと世界最大の人口を擁して台頭続ける中国の関係は世界全体に及ぶ。
今までに日本とアメリカが蜜月だったのは、ロンヤスのレーガン政権と小泉ブッシュの共和党時代だったから、民主党になってどうなるか今後注目していくべき。