死生天命: 佐久間艦長の遺書

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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863100923

感想・レビュー・書評

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  • 潜水艇の訓練中に事故で沈没した第六潜水艇。佐久間艇長以下14名の乗員は絶命した。艇長が最後の最後に残した遺言は、息が苦しくなる様も書きつつ冷静な思考に沿ったものだった。部下を思い、後世のために事故原因を記したもの。部下も最後まで自らの役割を全うし、各々の作業場所で絶命をしてる。
    明治43年(1910年)4月15日、広島湾での出来事。

    福井県出身だったので、佐久間さんの銅像が小浜市にあるそうだ。
    広島県には、第6潜水艇遭難者記念碑、山口県には、第六潜水艇殉難者記念碑がある。
    各県に行く機会があれば立ち寄りたいと考えている。

  • うーん、ただただ感服するほかない。
    確実な死に向かう中でこれほど自分を保ち、共に死にゆく者を称え、残される家族らへの配慮を求め、自らの職への忠誠を示し、後世の発展に少しでも有益な情報を残そうと行動する。
    しかし後世に利用されたのは単純化された精神主義だったとするなら残念でならない。

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著者プロフィール

1948年鳥取県境港市生まれ。早稲田大学政経学部中退。在学中にアメリカや北欧の旅に。70年秋からは約2年間、世界各地を見て回る。沢木耕太郎、吉岡忍らとともに「漂流世代」を代表するノンフィクション作家。

「2021年 『イワナ棲む山里 奥只見物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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