魚はどこに消えた?: 崖っぷち、日本の水産業を救う

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  • ウェッジ
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863101135

作品紹介・あらすじ

「えっ!知らなかった」ではすまされない、日本の水産業の大問題!!20年以上世界の水産業の現場を見てきた著者が提示する、日本の水産業復活の処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • もともと漁業資源に恵まれているのに、世界で一人負けを続ける日本。獲れる魚は何でも獲って、回復不能なまでに獲り尽くす。さらに大きくならないうちに獲るから、市場では買い叩かれる。脂の乗りも悪いのにのべつまくなしに獲るから、美味しさを知らない若者ほど食べなくなる。日本にも資源管理制度はあるけど、漁獲制限対象の魚種は少なく、そのくせ割当量は多く、さらに水揚げが漁獲枠に近づくと枠を増やしたりする大甘運用。海外からも「拙い」と揶揄される制度なのに、失敗の原因の「乱獲」を棚に上げて、「環境の変化がなぁ」と言ったりする。

    マスコミも何年ぶりかの大漁に大喜びで囃し立て、その裏で処理が追いつかず、価値の高い魚をわざわざ価格を下げて餌として出してる実態を伝えない。漁業関係者も、行政も、消費者も、マスコミもみんなバカやってしまった。

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著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学商学部卒業、水産会社勤務。90年から北欧を中心とした水産物の買付業務に従事。95~2000年、ロンドンに駐在し、欧州を主体とする世界の漁業事情に精通。また、20年以上毎年ノルウェーをはじめとした北欧諸国に通い、検品・買付交渉を続けてきた。2015年、水産物の持続可能性を議論する国際会議「シーフードサミット」で日本人初の政策提言部門最優秀賞を受賞。著書に『日本の水産業は復活できる!』(日本経済新聞出版社)、『魚はどこに消えた?』(ウエッジ)、『日本の漁業が崩壊する本当の理由』(ウエッジ)がある。

「2019年 『日本の水産資源管理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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