お手がみください

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著者 : 高森美由紀
  • 産業編集センター (2016年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863111356

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お手がみくださいの感想・レビュー・書評

  • 主人公・眞子・三十一歳。失業中。
    眞子が小学二年生のときに亡くなって以来、
    そのままにされていた祖母の部屋の片づけをすることに───

    仕事が忙しくあまり面倒をみてくれない両親。
    でも、かずおばあちゃんがいてくれたから、さみしくはなかった。

    明治生まれのかずは、貧しくて学校に通えず、
    読み書きができない。
    一緒におそばを作ったり、鉛筆を削ったり、
    宿題の音読を聞いてもらったり、
    テレビの番組で「あいうえお」を勉強したり、
    かずおばあちゃんと過ごしたかけがえのない日々。
    「ヤな思い出も、いい思い出も同じだけあるさ」
    ふと語るかずの言葉が、しみじみ心に響く。

    ある日、眞子はおばあちゃんにお手紙を書いた。
    おばあちゃん、おへんじください。
    でも、おばあちゃんは、なぜかお返事をくれない…

    そして二十年以上たった今、片づけの途中に見つけた古い千代紙。
    胸に熱いものがこみ上げた。


    どんなときでも優しかった祖母を思い出した一冊。

  • 主人公は小学2年生の女の子・眞子。
    日々仕事に追われる両親からは放ったらかされがち。
    そんな彼女が心を通わせるのは、同居している曾祖母。
    ある時眞子は、ひいおばあちゃんとの手紙交換を思いつくが……。

    冒頭だけ読んでから寝ようと思ったのに、もうちょっとあとちょっと、と手が止まらなくて、結局残り15ページという所まで一気読み。
    帯で煽っていたほど「ひいばあちゃんの秘密」に意外性は感じなかったのですが、すれ違う家族たちのもどかしさや小学生特有の残酷さの放って置けなさに突き動かされて、ぐんぐん読み進めてしまいました。

    ちなみに私が生まれた時、曾祖母はどちらも既に他界していたんですけど、今年2歳になった私の娘にはいるんですよね、ひいおばあちゃん(私の祖母)。
    おばあちゃんとはまた違った距離感を持つひいおばあちゃん、長生きして娘の思い出にしっかりと残って欲しいなあ。
    なんて事も考えながら読んだ一冊でした。

    相手の「何が出来ないか」よりも、「何が出来るか」に目を向けたいものです。

  • しっかりしたいい話でした
    強くて
    優しくて
    残ります

  • 最後、泣かされちゃいました。
    『西の魔女が死んだ』を思い出しながら…

  • かずおばあちゃん大好きです。
    一所懸命に生きてきた強さと、優しさを感じました。
    年を重ねても自分の知る世界は米粒くらいのも。
    相手の立場や事象の背景を知らないまま判断することの
    怖さを忘れてはいけない。

  • 手紙の返事は20年後に分かった。

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お手がみくださいの作品紹介

眞子(8歳)とかず(86歳)はひ孫と曾祖母で大の仲良しだった。
ひいばあちゃんと手紙交換をしたい眞子は手紙を書くが、何日待っても返事はこなくて。
手紙交換によって明らかにされるひいばあちゃんの秘密とは……。

優しさと純粋さに心打たれる傑作長編小説。

お手がみくださいはこんな本です

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