一〇〇年前の世界一周

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制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2009年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863130852

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一〇〇年前の世界一周の感想・レビュー・書評

  • 2009年発表。

    1905年、ひとりのドイツ人青年が
    世界周遊の旅(グランドツアー)に出た。

    彼はアメリカ、日本、朝鮮、中国、インドネシア、インド、スリランカなどを
    船で1年半かけて旅をし、
    特に日露戦争直後に滞在することになった
    日本の文化に魅了され、
    多くの貴重な着色写真を残した。


    江戸の名残まだ濃い
    明治初期の日本が鮮やかによみがえる写真を含む、
    117点を収録した
    歴史的価値ある写真集。



    第一次世界大戦で
    すっかり変わってしまう前の日本が、
    なんとカラー写真で収録されてるということに
    飛びつきました(^O^)

    今までは教科書の白黒の写真や浮世絵でしか見たことのない、
    昔の日本の姿に
    ページをめくる手が震えたし、

    愛国心など
    今まで意識したことのない自分にもかかわらず、
    この国を作り
    命を繋いできた先祖の姿に
    熱いものがこみ上げてきました(>_<)


    着色の技術は高く、写真であって写真でないような
    なんとも不思議な味わい。

    特に浮世絵そのままの富士山や
    当時の美しい日本の姿には
    本当に感動したし驚きでした。


    それと日本と同時期に
    他の国はどういう状況だったのかも、
    写真で比較して分かる点も
    かなり興味深かったです。
    (100年前のニューヨークに、もうすでにビルが建ち並んでたのにはびっくり!)


    しかし、いつも思うけど、
    昔の人たちは
    ホントいい顔してる。

    年をとるということは
    崩れるということで、
    人間的な深みがシワに表れるし、
    褪せた肌の色だって
    生きてきた証。

    それに比べて今の自分たちは、
    洗練されることを求めるあまり、
    人間的な部分、
    人間臭い部分を
    ふるい落としてきたのかもしれないな。


    時代時代で人が求めるものは違うかもしれないけど、
    命は旅をしている。

    自分たちの体は、
    たまたま命が宿をとった
    借り暮らしの場所でしかなくて、

    100年前の
    日本人たちの意志や思いは、
    今を生きる誰もの胸に
    ちゃんと息づいているんですよね。


    自分一人では
    自分のことは何ひとつ分からない。

    自分の欲望を知るには、
    人と出会う旅に出なくちゃ。

    もっともっと貪欲に
    知らないことを
    知っていかなくちゃ。

    この写真集を見て、
    改めて
    自分の目で
    世界を見てみたいって思いました(^_^)

  • WW2以前の船旅での世界一周を主に写真で。
    ドイツ出身の戦後はスイス国籍になった人。
    解説は後年に別の人が、この人の思想が透けて見えてしまうので、基本的に写真だけを楽しみたい人は別にした方が。
    本来はモノクロで着色は別でするらしい。
    主にアメリカ、日本、韓国や中国、シンガポール、インド、ジャワ、セイロンなど。

  • ドイツの裕福な家庭に生まれたワルデマールは、青年期に、念願であった世界一周旅行に出かけた。
    趣味にしていた写真機を片手に、アメリカ東海岸から始まり、太平洋を横断、日本、アジア諸国を訪れた。

    100年前の各国の写真は、興味をそそられる。

  • 百年前のドイツの官僚が1年の休暇を取って西廻りで世界一周…実際には1年8ヶ月掛かっていた~法律家の次男として生まれ,写真を学び,法律家になって,公務員として働き始めたが,兄の影響で世界を旅したくなって,1905年に大西洋を渡る。アメリカを旅し,一月ハワイに留まるが,横浜に上陸してナカイというガイドと親友になり,別府の芸者・舞子と仲良くなる。日本では礼儀正しく,控えめで,偉大な文化をしめす人々に出会った。中国とインドでは質素で,貧しさの中であっても多くを要求することなく暮らす人々を知った。ジャワでは息苦しいような熱帯の植物ととけ合って,花のように存在する人々がいた。それに比べ,このヨーロッパ人たちの姿のなんと不自然なことだろう~掲載されているワルデマール・アベグが撮影したオリジナルのガラス板(9×13cm)は帰国後,ベルリンにあった小規模の会社で着色された…とさ!

  • ドイツ人富裕層による1905年から1年以上掛けての世界一周紀行。写真が構図も良くてとにかく綺麗。着色処理されているものはタイムスリップしてその場に居るかのようなくらい引き込まれる。一歩引いた視点から旅行者の足跡と変化を記述する文章も、写真とよく調和しており、ナショナルジオグラフィックの作品の質の高さが分かる。

  • 008 100年前の世界一周

    バックパッカーの成長記録

    ドイツ人の青年ワルデマールの世界一周旅行記。
    ナショナルジオグラフィック監修なだけあって
    見た事もない1900年初頭の写真が贅沢に載っていて
    もう写真を眺めているだけで好きな人には堪らない。

    でも僕はこの本の本質はそこじゃないと思います。
    写真が綺麗だけで終わらせてしまうのは非常に勿体ない。

    この本の本質は「世界一周を通じた成長」だと思うんです。

    出発前の彼は内気でシャイで人付き合いが苦手で
    「ヨーロッパこそ世界の標準」と考えていて
    異文化対して決して寛容な正確では無かった。

    しかし、アメリカを旅し、日本文化に触れ
    混沌とした東南アジアを旅するうちに
    彼の価値観がどんどん変化していきます。
    それが彼の行動を少しずつ変えていく様子は
    読んでいてとても微笑ましい。

    大学ではよく自分探しの名の下に海外に行く人が居て
    僕は彼らをあまり肯定的に見ていなかったのですが
    こういう手記を見てしまうと
    違う文化との出会いは人に大きな影響を与えるということを
    まじまじと感じますね。

  • 「100年前の世界一周」タイトルにひかれますよね。
    文章も多いですが、各国の写真がとにかく素敵です。
    こんな旅がしたい!と思う人も多いのではないでしょうか。もちろん私も、その一人です。
    この本を読んで、今はなき風景を旅した気分を味わいます。

  • Prussia人のWaldemar Abeggが青年時代に見た世界の様子を写真で垣間見れます。
    彼は公務員として真面目に働いていましたが、休暇で世界を周りました。

    日本には興味がないのでこの国以外の写真を眺めました。
    中でも印象的だったのが朝鮮の様子です。母国なので惹かれました。
    日本に侵略されて生気を失った町や国民。
    Waldemar氏が時間が止まったかの様だと感じた事も頷けます。
    そう思うと昨今の発展ぶりに凄いと感じます。この100年でSeoulの雰囲気がガラっと変わったのですから。

    USも日本同様興味がないのですが、写真を見る限り子の頃のUSは「自由の国」と欧州人が捉える程希望に満ち満ちていると感じました。

    100年前の様子を知り得ない私達に取っては良書となります。
    読んで損はしない1冊です。

  • 1905年ドイツの公務員が仕事の一環だ!!
    と、色々言い訳して憧れの世界旅行へ…。

    今、2013年だから108年前のアメリカや日本、アジアの風景がいまここに!!
    見て面白い?って思う人がいるかと思うけど、
    今では見ることの出来ない失われた風景。
    それがこうして写真に残ってる
    残っていて今現在見れるって事が素晴らしい。

    まるで映画の一場面のよう…。
    古写真好きには堪らない((´I ‘*))♪

  • 2013年4月25日

    <Chronique d'un monde disparu 1905‐1906>
      
    デザイン/渡邉民人、新沼寛子(TYPEFACE)

  • 文は基本的に読んでいない。当時の様子を覗いしれる写真らがとても印象深い。パノラマは特に壮観。

    ドイツの公務員の青年、当時32歳の旅の回想録。20世紀初頭。

  • 自分もこういうことをしたかったんだ

  • 写真集かなと思って購入したらテキストが意外に多くて驚いた。
    しかし読み終わってみると旅の経過とともに著者の考え方が寛容になっていくことにすがすがしさを覚えた。

    この時代の日本文化についてヨーロッパの人々が高い評価をしてくれていることはとても誇れることであるけれど、今の日本の文化は世界に誇れるものかなとどうしても考えてしまう。

    写真も素晴らしい。こんなに昔のカラー写真を初めてみた。
    100年前、まだアジアが近代化する前の魅力が詰まった旅の記録。

  • 1905年、ひとりのドイツ人青年が世界を知る旅に出た。アメリカ、日本、朝鮮、中国、インドネシア、インド、スリランカなどを1年半かけて周遊、多くの写真を撮影した。とくに日露戦争直後に滞在した日本では、まったく異なる文化に感銘を受け、すっかり日本に魅了される。まだ世界が広かった時代、豊かな地域性を残した社会を旅した貴重な記録。大戦前の世界がいきいきとよみがる。写真117点収録。

  • タイトルに惹かれて購入。
    面白かったけど国による分量に偏りがあったような。

  • この時代によくぞ!むしろこの時代だからこその世界一周かな?

    その土地土地での文化の触れ合いや、驚きが色あせることなく伝わってくるからおもしろい。
    写真ってすごい力なんだね。
    その一枚で、色んなことを思い出せる。

    ぐいぐい引き込まれていっきに読んだよ。

  • 20世紀初頭、世界が戦争という悲劇を迎える前の束の間の平和な時代にあるドイツ人青年が世界一周をした。

    日本に関するくだりや写真は、驚きと感動にあふれている。

    さまざまな人たちに出合い、さまざまな考え方、価値観、生き方に出合い、それまでそれが当たり前のようであった西欧中心主義の考え方を彼自身が改めていく。

    旅というのは、気楽なようでいて、やっぱり大変ででも楽しくて、でもそんな中で自分というものをとてつもなく、変えてしまうこともあるものだなと思った。

    私もいつか、世界一周をしたい。

  • ドイツ人の主人公ワルデマールの旅に我が心は完全にシンクロした。
    100年以上も経っているというのに。
    この本は世界を旅させてくれるだけでなく、タイムマシンにも乗せてくれる。
    明治末期の古き良き日本の一時も感じることができる素晴しい本だ。

  • 100年前の世界の様子。
    日本が日本じゃないみたい。

    時間の流れってすごい!
    おもしろい切り口だ

  • 昔々の上流社会の人の世界一周記。

  • 若きドイツ人青年が見て感じた100年前の世界。
    自分が過ごしてきた国の文化の中に閉じこもることなく(=排他的になることなく)、
    開かれた素直な目でさまざまな国の人々や文化を見つめているところに、とても好感がもてます。
    「欧米が進歩していて、アジア諸国は遅れている」という認識が主流であったと思われる当時にあって、興味本位で異文化をおもしろがるのではなく、その土地その土地に暮らす人々の精神文化にまで思いを致すことができたワルデマール。

    そんなワルデマールの写真と文章は、「古き良き日本」の人たちの善良さや礼儀正しさなどを敬意をもって表現していて、なんだか現代に生きるわたしまで、うれしくなってしまいます。

  • ワルデマール凄ぇよ。
    尊敬する。
    時代の変遷を感じられる。

  • 今から100年前、ドイツの公務員が一年半の休暇を取って出た世界一周の回想録と写真。著者はライターであり、実際に世界一周をしたのが写真を趣味とするドイツ人、ワルデマール・アベグという人物である。


    100年前と言うと、戦前も戦前で、ヨーロッパでさえも戦争を繰り返していた時期である。ちょうどフランスとドイツが戦争をしていた時期に重なる。そんな時、2台のカメラを持って、ドイツからアメリカにわたり、西回りで世界一周をした。


    行った国はアメリカ、日本、朝鮮、中国、東南アジア、インド、スリランカなど。とにかく写真を眺めているだけでも胸が熱くなる。やっぱり特筆すべきは日本であろう。当のワルデマール氏も日本の虜になったそうだ。


    サンフランシスコからハワイを経由して横浜に着くや否や、ガイドと一緒に人力車に乗る。100年前の風景が目の前にある。誰もが「和服」を着こなし、低層の木造建築の建ち並ぶ商店街。看板の横文字も右から左である。


    ワルデマール氏が通された宿は当然ながら見事な和室。実はこれは今とさほど変わってない。襖と畳で布団が敷いてある。変わってないことを知るのもまた感動だ。食事は質素なちゃぶ台。三味線に太鼓。おいらん。相撲。富士山。浮世絵の世界がここにある。


    ワルデマール氏にとっても、その旅で最高だった国が日本だったと言う。


    次に進んだのが朝鮮。滞在が短かったそうだが、日本と比べて見るべきものがなかったとも言う。中国の属国から日本に併合される直前の朝鮮。次に中国に向かったのだが、朝鮮と中国に比べて、当時から日本は相当な先進国であったことが、これらの写真からもうかがえる。


    その後は列車で香港に行き、そこから船でシンガポール。インドネシアを簡単に周遊した後、再びシンガポールから北上してインドに向かう。当時は旅客機も飛んでおらず、列車と船が国際線となっていたが、アジアの船はまた劣悪だったようだ。


    ワルデマール氏はその時、すでに一年間の休暇を過ぎており、一方的に延長の願いを出して南アジアを旅に回った。カルカッタからダージリン、そしてバラナシ。そこでは今も昔も、ガートで沐浴する人々の姿があった。この写真を見て胸が熱くなる。なぜなら私が2年前に行ったガンジス川と何ら変わることがないからである。


    ワルデマール氏は旅の最後にマラリアにかかって苦しんだそうだが、それでも祖国には帰りたくなったと述懐する。なぜなら「退屈」であるからと。根っからの旅人だったのだろう。


    交通も通信手段も未発達な100年前、とにもかくにも西回りに世界一周した人物が降り、しかも美しい写真まで残している。資料的価値以前に、今の私たちにある種のロマンを残してくれたようだ。

  • 日本のへんてこ度がすごい。まるでおとぎの国。

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一〇〇年前の世界一周の作品紹介

一九〇五年(明治三八年)、ドイツ人青年が旅に出た。アメリカ、カナダ、日本、朝鮮、中国、インドネシア、インド、スリランカなどを周遊。まだ世界が広かった時代、豊かな地域性を残した社会を旅した貴重な記録。

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