海底美術館

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制作 : ナショナル ジオグラフィック  内山 卓則  尾澤 和幸 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2013年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863132160

海底美術館の感想・レビュー・書評

  • 荘厳で圧倒的。美しいがこわい。
    じーっと見ていると鼻の奥がじーんと痛くなった。

    「人工物を侵食する自然の力」
    人工物が夜の海でサンゴや藻に絡まれて叫び声をあげているように見えた。

    人間がこの世界を我が物顔で好きなようにしているけど、いつ自然の力に反撃されてもおかしくないんだと、改めて突きつけられた。


    人って亡くなると星にもなるのだろうけど
    こうやって海に沈んで集まっているような気もしてくる。

    そう想うと震災や津波でまだ見つかっていない行方不明者も癒されるのか…。
    そうであってほしいと願う。願いつつもうまく整理できない複雑な想いもある。でもね救いだとも想った。

    心打たれる。子供も何かを感じるらしく真剣に見てました。

  • 2014年インパクト本。
    かなりの苦労をして海底に彫刻を設置、賛否両論あるかもしれませんが、まずはページをめくり最後まで著者の思いを読んで頂きたいです。
    環境的な配慮もさることながら、自然保護対策としての新たな戦略だと、唸らされました。
    海中生物の営みを美しいと感じるか、グロテスクだと感じるかは人それぞれ。ただ、人型を模した彫刻に深海の時間が重なると、想像を絶する…いわゆるホラー映像そのものになるのだと実感。人知の及ばないものに恐怖を抱く人間の心理でしょうか。
    海底美術館のコンセプト全て、個人的には大好物です。インパクト、メッセージ…とても伝わってくるし、考えさせられる写真集でした。
    オススメ。

  • 人間の終焉を感じる

  • 図書館で目にとまり、一瞬で心を奪われた。
    モデルとなる人々から直接型をとってつくられた等身大の彫像たちは、海の底に届く光を浴びて立つと、無音の世界で永遠の眠りについているようで、いやでも、自分の死や人類の終わりについて想像させられる。
    この死と滅亡の感覚は、セメントの彫像たちに藻が生え、珊瑚が密生していく姿を見ることで、いっそう強まっていく。色とりどりの珊瑚が密生してしだいに輪郭も不確かになっていく彫像たちは、まるでポンペイ火山の噴火や原爆の閃光によって、一瞬で生ける人形に変えられてしまった人々のようにも見える。そのグロテスクさと美しさ。
    なおも写真を眺め続けているうちに、自然の一部に還っていける死の幸せということを想う。もし、これほど自然をいためつけてきた私たち人類の死体がこんなふうに自然に喰われていくとしたら、それは個々の存在にとっては悲劇でも、幸福な関係といえるのかもしれない。
    いろんな想像を誘われ、プロジェクトの説明も興味深く読める一冊。写真の一部はここからも見られる。
    http://www.underwatersculpture.com/

  • 2015.04 市立図書館

    すごい。
    でもちょっと怖い。

  • 請求記号:717/Tay
    資料ID:50074022
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 時の経過とともに彫刻の良さがかわっている。また海美術館だと展示方法はずっと同じだけど、海の中だと日や時間によって演出が自然と変わるのが神秘的でよかった。

  •  海面から射す光がスポットライトのように照らし出す古代遺跡のような彫刻たち。藻に被われ、植えつけられたサンゴが成長すると完成し、次第にそれらに被いつくされ、サンゴの再生の役目を終えるとやがて朽ち果てゆくのだ。侵食されていく姿は不思議と恐ろしくはない。海底の墓で柔らかな光に包まれて静かに眠りについているようだ。

  • TVか何かで見たことがあったので。

    海底に沈めた像をサンゴや海藻がおおい、独自の形を作っていく。

    インパクトがすごいです。

    古代遺跡のような、でも生々しい。

    植物などの題材で、人間の顔を描いた絵画を観たことがあるけれど、まさにあんな感じ。
    何か不思議で、リアル。

  • 海底に石像を沈めたら。これ以上はない静謐な美術館のようで気持ちがいい。その静けさの中で、石像はより雄弁になるような気がする。はたまた、時が経つにつれ、藻や珊瑚が付着して石像の様相は変化していく。魚が泳ぎ、生物が住み、いつしか石像はそれ自体海底の景色になっていく。アルチンボルトの絵画のように藻がかさなっていく石像の顔。時々開いてドキドキしたい写真集。

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