絶対に明かされない世界の未解決ファイル99

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
3.13
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本棚登録 : 137
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863133327

感想・レビュー・書評

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  • ナショジオの絶対シリーズ、中にはえーってのもあるがそれぞれ1本のノンフィクションが書けるネタがそろっており、実際何冊かは読んでいるし映画の元ネタも多い。しかしネタが欧米寄りなこともあって知らないものも多い。

    有名な所ではマヤの古文書、ファティマ第三の予言、マイケル・フェアティの炎上(人体発火)、切り裂きジャック、宇宙人解剖記録映像、サンジェルマン伯爵、メン・イン・ブラック、フライング・ダッチマン、クリスタルスカル、ギザの大スフィンクス、ストーンヘンジ、フィラデルフィア計画など。

    ちょっと怖い話がfile43「漂着する足首」2007/8/20カナダの太平洋岸ジェデダイア島の海岸に片方の大きなスニーカーが打ち上げられた。中にはソックスと男性の足が覗いていた。3週間後に少し離れたガブリオラ島、2008年2月にはバルデス島に3つ目の足首が漂着し、その年の終わりまで米国の海岸も含め次々に4つの足首が見つかった。2014年5月までに見つかった足首はカナダのブリティッシュコロンビア州で10個を超え、アメリカのワシントン州沿岸で4個となった。たいていは腐敗しており唯一の共通点はスニーカーを履いてることだ。いくつかの足首は自殺者や事故の犠牲者など持ち主の身元が判明したが中には1987年にまでさかのぼるものもあった。実際には水死体では足がちぎれていることは珍しくないという。条件が揃えば永らく漂い続けるのかもしれない。しかし・・・

    なんじゃそりゃと言うのがfile52のボーデン夫妻殺害事件。1892/8/4マサチューセッツ州フォールリバーと言う街でメイドのブリジッドはこの家の娘リジーが叫ぶ声を聞いた。リビングでは父アンドリューが2階ではその妻アビーが斧で滅多打ちにされ殺害されていた。いったんはリジーが逮捕されたが証拠不十分で陪審は無罪の評決を下した。犯人は誰か。・・・こんなんまで入れてたら未解決ファイルはなんぼでも増えるやん。

    もひとつ笑えるのがfile61バネ足ジャック。19世紀のロンドンかぎ爪のある手で服を引き裂き、逃げるときには3mの塀の上に瞬時に飛び上がり悪魔のように笑いながら去っていく。黄金バットを思い出してしまった。ゾーンブローゾー

    そして唯一日本が出てくるのがfile75真珠湾攻撃の真相。ルーズベルトは奇襲攻撃を知っていたという陰謀論は昔から喧伝されている。イアン・トールの太平洋の試練(続編が出た!)を読む限り、日本軍が港の燃料タンクを破壊していれば、ハワイの軍事基地としての機能は相当長く麻痺していたかもしれない。挑発し、日本の参戦を予測していたのは事実としても掛け金が高すぎてこれが陰謀だったとしたらもっとうまくやれそうなものだ。CIA秘録を読んでもアメリカの諜報機関の工作は結構行き当たりばったりでミッション・インポッシブルとはほど遠い。

    次は絶対に行けない世界の非公開区域99が気になるところ。

  • 2015年の発行でネタ的に古くはないし、発行がナショナルジオグラフィック社さんだから、トンでもヲタク本でもない。

    ただ、著者が外国の方だから人物に関しては外国のネタが多く、日本人としては、アメリカの女優の卵さんが惨殺されて犯人は不明とかのネタは「この人については別にどうでもいいや…」って感じのところもありました。

    1つ1つが短めだし、写真も多いので、スキマ時間に気軽に楽しむには良かったけどね。

    この本っで興味を持ったものを深く掘り下げてみるのもよさそうでした。

  • 同様のムックと似たコンセプトの本だが、こちらの方が文章量が多い。面白かったファイルは、『スターライト』『マーファ・ライト』『白公山の鉄パイプ』

  • まずトピックが英米に偏っているし、数を99に合わせようとしたせいか、些少な"ミステリー"も混じっている。現在、ほぼ否定されている「謎」も少なくない。(但し最新の調査結果には触れられていはいる) 世界の、と銘打つにはかなり物足りない内容だったが、自分なりに興味深い話題を多く見つけられたとしたら、読んで良かったという事かと思う。

  • 知っている話、知らない話、色々あって楽しめました。ただ、詰め込みすぎなので、一つずつのツッコミが弱いのが寂しいかな。

著者プロフィール

ノンフィクションの執筆、リサーチを手掛ける。題材は政治、社会史、経済、シャーロック・ホームズなど幅広い。英国ロンドン在住

「2022年 『絶対に行けない世界の非公開区域99 コンパクト版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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