ナショナル ジオグラフィック傑作写真 地球の真実

制作 : ナショナル ジオグラフィック 

• 日経ナショナルジオグラフィック社 (2015年11月5日発売)

感想・レビュー・書評

[ひだまりトマトさんの感想 · 2023年5月13日]

ナショナル　ジオグラフィクの傑作写真集ですね。

ナショナル　ジオグラフィク協会は、アメリカ　ワシントンに本部を置く、世界有数の非営利の科学・教育、団体です。
　1888年に「地理知識の普及と振興」をめざして設立されて以来、一万件以上の研究調査・探検プロジェクトを支援し、「地球」の姿を世界の人々に紹介しています。

以上が、ナショナル　ジオグラフィク協会の説明です。
この本は、2015年出版。
始まりのページに「現在、ナショナル・ジオグラフィク協会の地下にあるフォトアーカイブには、1100万枚を超える写真が所蔵されている。」と記載されています。
この本は、その中から厳選された写真集ですね。

　　目次

　　はるかな異郷、人々の暮らし
　遠く離れた土地で暮らす人や自然の光景。長い時間をかけて地球がつくりだした風土、そこから生まれた個々の文化。
いまを生きる人々の多様な姿を伝える。

　　地球に息づく生命
　思わず微笑んでしまう動物たちの表情。どっしりと水辺に構えるたたずまい。ありのままの自然には境界も筋書きもない。同じ地球にすむ仲間をとらえた魔法のような瞬間。

　　水中に広がる世界
　海の中と水上の景色を同時にとらえ、海を水槽にしたかのような不思議な構図。数十センチのそばでみているようなアザラシの毛並みの質感。美しい水の中の世界。

　　未知なる地球の姿
　忘れられた天空の都市。猛々しく噴煙を上げる火口、怪しい光を放つ溶岩。輝く巨大結晶のある地底の洞窟。新たな探検や発見の精神を見る。

説明書きで、写真の想像が出来ると思いますが、なかには有名な写真も数多く紹介されています。
「地球に息づく生命」では、岩合光昭さんの代表作もありました。
この写真集のワクワク感は凄いですね。圧倒されます。
ひとつひとつの写真が物語を演出します。感動間違いなしの写真集ですね。

[tsutomu1958さんの感想 · 2015年12月17日]

『見通しの悪い道でタクシーにヒツジをひかれ、打ちひしがれる飼い主の少年』の泣き顔は本当に悲しくて悔しい想いが伝わってきました。『アフリカ、ニジェールの遊牧民ウォダーベの男たち』の表情の面白さと色彩の美しさが強烈です。『明け方のナミブ砂漠』これも色彩のコントラストがあざやかで、もの凄く幻想的です。『荒涼とした砂漠を駆けていくゲムズボック』一瞬にして惹きこまれてしまいます。『世界最大の結晶洞窟』結晶の柱の巨大さに圧倒されます。いつまでも美しいものに感応できる人でありたいものです。