越天の空 (下)

著者 :
  • イカロス出版
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本棚登録 : 34
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863208773

作品紹介・あらすじ

日宇皇国は空中空母"八洲"を唯一の領土とする国家。かつて外敵の侵攻を受けて本土領土を失陥し、空中に逃れた"大空の皇国"である。焔宮絢子は、地上に領土を持たない日宇皇国の第三皇女。年若く美しい皇女は、権謀術数渦巻く国際政治の舞台に乗り出し、諸国を巻き込んで仇敵ウルティア連邦との大陸間戦争に臨む。唯一の「私物」たるパイロット・飛来越天を駆る焔宮は、日宇皇国本土を奪還し、その再興を成し遂げることができるのか-!?仮借なき大陸間戦争に身を投じ、祖国の奪還と再興を図る美しき皇女と戦乙女たち!

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    下巻は本格的に二大陸間の戦いが勃発している。
    しかし、その長い戦争は世界経済を疲弊させ、厭戦気分を蔓延させ、焔宮にとって好ましくない状況へと進んでいく。
    さたには空中装甲空母「八洲」の新戦術はとてつもなく大きな戦果を上げることができたが、その結果は戦術だけではなく戦略を超え、政治も動かすような結果となってしまった。
    焔宮の過去回想も中々に面白かったが、越天がガーランドによって段々と人間味を取り戻していく様子は良かったよ。
    山本と焔宮の思いも中々に屈折してるね。

  • 上巻だけじゃ無く、結局最後まで山本が美味しいところ持ってったwああ、映画化するときは山本は渡辺謙で。(最後は駆け足だったけど、リズム感を優先したんだろうさ)

  • すいすいと読める文章の中にふいに仕掛けられた戦略級の大転換の楽しさ。主人公達の愛憎依存関係は実際ヘヴィだったけど、無双なカタルシス中心から一気に最大のピンチ、そしてスッキリ終わる結末と一気に読ませる。

  • 大陸を賭けた大戦争というより、終始、越天と焰宮の戦争だった。戦争が生んだ才器、ということなのだろう。上巻の不安定な越天はどこへやら、だからかキャラが薄く感じた。
    基本的には、何かイベントがあってから、あれこれと後付けで説明する構成なので、良くも悪くも、小説というより戦争史を読んでいる感覚。

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