おべんとうの時間 3 (翼の王国books)

  • 木楽舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863240858

感想・レビュー・書評

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  • 阿部さんの写真、奥さんの文章が大好きです。
    夫婦で、時にはお子さんも協力して素晴らしい人柄の日々お弁当を
    食べる方を見つける手腕、更にその人の素顔やエピソードを引き出す手腕、
    誰かが真似をしたとしても、この写真と文章はかけない
    阿部夫妻独自のものだなって思う。
    取材された一人一人の方も実直だけど、阿部夫妻も実直なんだろうなって思う。

    今回はニュースで以前見たことのある群馬県で移動販売をされている
    ご年配夫婦のお弁当ものっていて感動した。
    テレビの取材の時もすごいご夫妻だなって思ったけど、
    やっぱり文章になっていても素晴らしいご夫妻だった。
    沖縄の老夫婦の結婚のエピソードとか人に歴史あり、
    普段脚光を浴びない人々の中にこそドラマがあるんだなって
    ひとりひとりのエピソードを読み進める度に背筋が伸びる思いだった。
    今の世の中、ずるをして得をしないと損みたいな
    真面目に生きると馬鹿をみるような風潮があるけれど
    真面目に生きることはたとえ損をしても人生という重さを考えると
    重厚でかけがえのない素晴らしい生き方だなって思った。
    一人一人の顔の表情に生きてきた証があらわれていた。

    大事に大事に読んで、また何度も読み返そう。


  • サラメシ(NHK)でおなじみのフォトグラファー阿部了さんと奥さまの直美さんが、お弁当ハンターとしてお2人で全国津々浦々で取材されたフォトエッセイ。

    撮影だからといって、飾らないで普段のままのお弁当の方って、好感が持てます。
    でも、ちょっと頑張っちゃう方も、その気持ちがかわいい。
    お弁当からそれぞれ、愛がにじみでてる。

    わたしもいつも、おべんと頬張りながら、読ませてもらってますよ。

    ANAの機内誌『翼の王国』の連載で、ご存知の方も多いかもですね。

    あまりに好きで3作目もリピートでした。

  • いろんな職業のいろんな方のおべんとう、どれもちがってどれも美味しそうでした。
    素晴らしい本です‼️ありがとうございます。

  • 北海道から沖縄までとりどりの自然がいっぱいのシリーズ第3弾。パッションフルーツがいい感じ。相変わらず人の暮らしを丁寧に切り取って貼ってある。一人一人に命があり、日々の暮らしがあり、1秒と休まず生きる営みを続けているんだと実感できる。言葉にすると当たり前のことだが、普段は自分一人の暮らしにも汲々としていて忘れがちで、しっかり考えようと襟を正したくなる不思議な本。
    お弁当を見たくて開いた本だが、今は人の暮らしに触れたくて手に取っている。

  • 全国を巡り、出会った39人の手作りなお弁当の写真&インタビュー。
    ANA機内誌「翼の王国」の連載を書籍化。3冊目。
    本人の全身とお弁当の写真。
    氏名、所属、職名や立場等と地域名、お弁当の時間写真。
    インタビューで各4ページでの構成。コラム有り。
    うん、3冊目も良かった(^^♪
    普通の人々の普通の、お弁当。
    中には撮影用にちょっと豪華、好きな物メインってのもあります。
    でも、込められるのは個性あふれる人生と、お弁当への想い。
    コラムの母島の人々の話、パラソルの下で仲良くランチな夫婦写真、
    あとがき前の取材した人々の写真が、特に良かったです。
    あ、著者夫妻の娘さんの成長記も含まれていますね~。

  • 私は、ガッツリ読みたいタイプなので、エッセイ集など、一日に少しずつ読む本を読んでしまうと、同じパターンの繰り返しに飽きてしまう。
    しかし、この本は何でだろうか、飽きない。もう三冊目だけど、どの巻もまとめて読んでも飽きない。
    本当に飛行機にのって、雲の上で読めばまた染み染みなんでしょうね。翼の王国には、ピッタリです❗️

  • いくつかは飛行機に乗ってた時に読んだこともあり、懐かしさを感じつつ読んだ
    弁当の中身より、その持ち主の生き方に興味を惹かれた

  • よそ様のお弁当を見るの好き。
    参考になります。
    それから、いろんな職業があるっていうのも面白いし、年配の方だと、土地の方言で書かれていて、さらに面白い。

  • 阿部さんはサラメシにも登場するようになったけど、私はご夫婦で作り上げたこのシリーズが大好きです。
    まず、ひとのおべんとうを覗くことができるというだけで、もたまらなく嬉しい。ご本人の写真とお弁当が並んでいる。その見開きをめくると、きっかり1ページでエピソードが語られているという小気味よさ。
    この1冊で、おべんとうを作って食べている39人の人生まで、かいま見ることができるなんて。ライフワークとして、紹介し続けて欲しいと思います。

  • なんだろうな、この幸福感。旅先でちょっとであったひとの話を聞いてほっこりしている、そんな気分。
    帯に「愛ってこういうことだったんだ」とありますが、まさに、「リアルな愛」を感じる本。

     そう、「リアルな愛」っていうのは、情熱的なロマンスとか、そいうことではなく、日々の身近な人への思いやりや、自分の来た道を(かかわってきた人たちを)なつかしく思い出すこと、だったりするのじゃないかな。

     生きてるって、すてきだな。

著者プロフィール

阿部 了(あべ・さとる)
1963年東京都生まれ。気象観測船「啓風丸」に機関員として4年乗船後、シベリア鉄道で欧州の旅に出て写真に目覚める。東京工芸大学で写真を学び、立木義浩氏の助手を経て1995年よりフリーランス。2010年の写真展「ニッポンチャチャチャ」では、全国のキャノンギャラリーにてお弁当とポートレートをモノクロ写真で展示。著書に「おべんとうの時間」1~4巻、「おべんとうの人」(ともに木楽舎)など。「おべんとうの時間」シリーズは、フランス、韓国、中国、台湾で翻訳語版が刊行。2011年からN H K「サラメシ」にてお弁当ハンターとしても出演中。2018年7月21日~10月8日・東京都美術館「BENTO おべんとう展― 食べる・集う・つながるデザイン」展に参加。

「2018年 『ひるけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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