- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863290631
作品紹介・あらすじ
現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。東日本大震災にふれた「無常こそわが友」の他、ことば、生と死、仕事、身分、秩序、教育、環境など現代がかかえる歪みを鋭く分析し、前近代の中に解決の糸口を見い出そうとする評論集【30編収録】。
感想・レビュー・書評
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亡くなりました。昨年の12月でした。
若いころから読み続けてきた渡辺京二の、最後の発言集でした。感想はブログに書きました。できればそちらを覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202301310000/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
評論集。新聞や雑誌に掲載されたものを集めたものなので、似た内容のものが多かったりする。内容は、よい。
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『つつましさの喪失』のなかの「どのようにつつましく無名な存在であろうと。この世界のうちに自分の生が確かに根拠づけられているとすれば、何のために自分をひけらかさなければならぬことがあろう。」の言葉が耳に痛くかつ印象的である。私も御多分に漏れず、このように読書メーターやときどきFBに投稿したりと、いささかつつましさに欠けているのは否めない。しかしながらほぼ毎日SNSに自分に関する出来事を逐一報告している人を見かけると、首を傾げたくなる。安っぽい仲間なら孤独を選択したいと言えば、気障すぎるかな。