魔法の夜に囚われて (ヴィレッジブックス F キ 1-1)
- ヴィレッジブックス (2008年7月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (565ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863320550
感想・レビュー・書評
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ある日、ロンドンの書店で不思議な老人と知り合った貴族令嬢のマデリン。
老人はコーンウォール地方のある一族のため代々ふさわしい花嫁を世話していると言い、マデリンに小さな細密画を渡す。
彼女はそこに描かれた憂いを帯びた瞳の青年に一目で心奪われ、縁談を承諾する。
期待に胸を踊らせ、ロンドンから遠く離れた霧深い孤城へとやってきたマデリン。
しかし彼女の前に現れたのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい男アナトールだった。
“花嫁探し人”がふさわしい相手を見つけるという彼の一族には悲しい秘密が隠されていて…
ヒストリカル・ロマンス。
細密画の青年に恋し、会ってみれば荒々しい戦士のよう。
丈夫で馬好きを求めたが、選ばれた花嫁は繊細で馬が苦手。
想像・好みから全く外れた相手同士、でも求めるものは同じ愛し愛されること。
良くある話と言えばそうなんだけど…舞台となる土地、不思議な力を持つヒーローの一族、それに敵対する滅んだはずの一族…が絡んで物語をいっそう魅力的にしていると!
敵対者も憎めないのが…ヒーローもだけど幼い頃が過酷すぎる…
お互いを思っての事が裏目裏目に出ちゃうトコロとか、ヒロインが終盤、愛するが故に害することを恐れて離れようとする姿が切ない…
初代の霊も一族の繁栄を望んでるならそうするよね-ヒーローは突っかかるから良い玩具にされてたのね-と。
美女と野獣系。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
超能力領主 × 理論派女子
両親から愛されなかった自分は誰からも愛されないはず、でもヒロインに愛されたいと葛藤するヒーロー。
切ないです。
魔法や伝説なんて全然信じない実質主義のヒロインは、色々あってもめげずに健気。
初夜もなかなかうまくいかず、(いや、普通はそうなんだろうけど、ロマ本ではだいたい初でもすごいから(^_^;)
噛み合わない2人をつい応援したくなる。
オススメしたい。 -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
ロンドンの貴族の令嬢マデリンは、ある日街の書店で、不思議な老人と知り合った。「自分はコーンウォール地方のある一族のため、代々ふさわしい花嫁を世話している」老人はそう言ってマデリンに小さな細密画を手渡す。そこに描かれていたのは、憂いを帯びた瞳のハンサムな青年。彼女は一目で心奪われ、まだ見ぬ相手との縁談を承諾する。未来の夫が待つのは、荒涼たる海に囲まれた霧深い崖の上の孤城。だが期待に胸躍る花嫁を出迎えたのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい男アナトール―ケルト戦士のような傷を持つ彼には、マデリンがまだ知らぬ一族の悲しい秘密が隠されていた…。RITA(全米ロマンス作家協会)賞最優秀パラノーマル部門受賞作。
アナトールの持つ力が彼を孤独にさせたのではなく、彼を孤独にする環境が整ってしまっただけなのだろうと思うの。
本来の彼は優しいし、楽しいことも好きなんだろうけどあまりにも拒絶されてしまったんだよね。
マデリンが勇気を持ってプロスペローと取引をしたのはさすがです。
スピンオフが続くみたい。
次はエフィーが出てくるといいなぁ。
The Bride Finder by Susan Carroll -
正に野獣なヒーローと、やや堅物なヒロイン。ヒストリカルな中に超能力という設定が、最初はちょっと受け入れにくかったのですが、その能力故に愛されることのなかったヒーローの心理描写にはぐっときました。ラストシーンが本当に素敵で、ヒーローが今までずっと求めていた言葉を貰えたんだなと、嬉しくも切ない気持ちにさせられました。
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ロンドン貴族の令嬢と、超能力を持った戦士のような城主。
ツンデレと純情に勝る胸きゅんはない。アナトールが純情…。 -
セントレジャーの一族は不思議な超能力をそれぞれが持っている。ヒーローは屈折した性格に見えるが 花嫁さがし人が見つけてきたヒロインに対し徐々に態度が変化していくのを見るのは面白かったし思わず泣けた。
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ヒストリカル。RITA(全米ロマンス作家協会)賞最優秀パラノーマル部門受賞作。
荒々しく無愛想なヒーローの内面の想いがもう切なくて切なくて泣けた。
例によってヒーローの言葉足らずの為に、ヒロインとすれ違ってしまうのがもどかしいのだけれど、いつ想いが通じるのかしら...と楽しみに読めた。
心の中に、与えられなかった愛の悲しみと受け入れられることへの切望を秘めたヒーロー......なかなか良かった!
全体的には起承転結の起伏が少ないので、もう少しメリハリと印象深いシーンが有ってもよかったかな.....。
.............(あらすじ)......................................................
ロンドンの貴族の令嬢マデリンは、ある日街の書店で、不思議な老人と知り合った。
「自分はコーンウォール地方のある一族のため、代々ふさわしい花嫁を世話している」老人はそう言ってマデリンに小さな細密画を手渡す。そこに描かれていたのは、憂いを帯びた瞳のハンサムな青年。彼女は一目で心奪われ、まだ見ぬ相手との縁談を承諾する。
未来の夫が待つのは、荒涼たる海に囲まれた霧深い崖の上の孤城。
だが期待に胸躍る花嫁を出迎えたのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい男アナトール―ケルト戦士のような傷を持つ彼には、マデリンがまだ知らぬ一族の悲しい秘密が隠されていた…。(「BOOK」データベースより)
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