モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号

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著者 : 柴田元幸
制作 : 柴田 元幸 
  • ヴィレッジブックス (2009年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321410

モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号の感想・レビュー・書評

  • 最初にこのムックを見たときは衝撃でした。今の出版業界でこんなことができるなんて、と。お買い得にもほどがある。

  • さしずめ「翻訳メインの文芸誌」といった感じですが、読みどころは古川日出男氏による村上春樹氏へのインタビュー、小川洋子氏と川上弘美氏の対談でしょう。
    これを読むだけでも1300円の価値は十分あるかと思います。

    古川氏のインタビューは変に村上氏を褒めちぎったり媚びたりするところもなく、気持ちよく読めます。
    村上氏もたくさんお話しされていますしね。実際にいい雰囲気の中でのインタビューだったんじゃないかと思います。

    小川氏×川上氏の対談も同様で、こちらは司会の柴田元幸氏が絶妙なタイミングで質問を出しており、読み応えのある内容となっています。

    その他のコンテンツは詩あり、漫画あり、翻訳あり、小説あり、ですが個人的には片山廣子作品とそれを受けての福岡伸一氏の文章が面白かったです。

  • 村上さんへのインタビュー目当てで購入。
    インタビュー自体とてもよかったですし、川上さんと小川さんの対談もよかったです。
    文学への深い考えを、上品でなめらかに語り合う様は読んでいて心落ち着きます。
    アタシアタシ感が無いのがよいです。

    13.02.12

  • 春樹対談と小川洋子のにもうメロメロです。

  • 2010年1月29日購入

  • なんだか、ブラックでニヒルなおはなしが多い印象。
    読み終わった後ぼぉーっとしてしまう感じ。

    対談おもしろいー
    この4人の本を読みたくなる。

    うたの猿山にわくわく。

    素敵な雑誌です。
    カフカと日記とこのあたりの人たちが連載、というのも素晴らしい。


    …小野正嗣さんは、一文が長くて個人的にはつらいなぁ。

  • 村上春樹のインタビューが載っている号。
    「自分の魂の不健全さというか、歪んだところ、暗いところ、狂気を孕んだところ、小説を書くためにはそういうのを見ないと駄目だと思います。というか、そのたまりみたいなところまで実際に降りていかないといけない。
    でも、そうするためには健康じゃなくちゃいけない。肉体が健康じゃなければ、魂の不健康なところをとことん見届けることができない。」
    「身体が健康になったから魂もクリーンになりました、なんてことはあり得ない。」 という、村上春樹の言葉、私の座右の銘です。二面性、両極性を引き受けるには体が健康じゃないとというのは、共感。そしてそれをひきうけてこそ人生。(マコ)

  • 買ってよかった♥

  • ジョージ・オーウェル「象を撃つ」

    ↑モンキー・ビジネスに、柴田先生訳が載っていたので読みました。

    あらすじは、

    大英帝国による植民政策時代の、インドの一部であったビルマ
    (ビルマはミャンマーではない)
    に、武装警官として勤めを果たしている英国人のお話。

    「黄色い顔」の人々に抵抗されながらも治安を保つ仕事
    の毎日で、腹からスカッとするのは、
    くその役にも立たない
    陰口ばかり叩いている仏教僧どもにぶっ放すことだろう
    と思っている警官のところに、
    「発情期で狂った象をなんとかしてくれ」
    という案件が持ち込まれる。

    警官は44口径の銃と、象撃ち用のライフル銃を持って
    象の所に向かう。
    象は、すでにクーリーをひとり
    背中の皮を兎の皮を剥ぐように剥いて
    踏み殺している。

    警官の後ろには、見物のビルマ人たちが2000人。
    野っ原で草を口に押し込んでいる象は、すでに
    落着きを取り戻しており、
    警官は「この象を撃つべきではない」と
    直観的に「悟る」
    ものの、やっぱり撃つ。

    白人は黄色人種の前で象撃ちライフルを持ち出したら、
    象を打たなければならにからだ。
    彼は、「ひとえに、間抜けに見えるのを避けるため」
    に象を殺し、象は何発も撃たれ、生きながらに
    ビルマ人たちに肉をはぎ取られたのだった。


    というお話。


    このお話の教訓は何だろうか?


    植民政策と、人間を尊重するソウルを失うこと。
    戦い始めたら勝たなくてはならないし、
    勝つには手を汚さなければならない。
    被支配民族は卑屈である。支配者は卑屈に勝たなくてはならない。
    支配することも不毛である。

    などなど。が考えられる。

    筆致が、非常にジェントルなので、
    こういうのを国語の教科書に採用すればいいのに、
    と思った。
    あるいは、ジェントルを学ぶ道徳の教科書に。
    非常に道徳的ではあるけれども、
    欺瞞は無いし、
    血も流されるので、
    脳の身になるお話だと思う。

    生きていく上で、
    「象を撃つ」ような判断をしなければならない時が
    何回も来る。
    その時に、
    「ひとえに、間抜けに見えるのを避けるため」
    に撃つという判断をすることは何回でもあるだろう。
    わたしは、
    言うなれば負の判断を
    それは人間の尊厳を尊重しない行いであるよとか、
    尊敬出来ない行いであるよ、
    と指摘するつもりは毛頭ない。

    毛頭ないのだけど、

    「ひとえに、間抜けに見えるのを避けるため」
    の判断によって消耗したよ
    と言う人が居れば、
    それは分かるよ、と言うだろう。

  • 新作が話題の村上春樹氏インタビューがメインなんでしょうけど、あたいは「うたの猿山」が楽しかったのです!です!柴田先生やっぱり好きだなあ。この雑誌には美しく面白いムダが沢山詰まってる。長ーく続いて欲しいなとひっそり応援しています。

  • うたの猿山

    これまでの全財産をチャージしたSuicaが猿の手に奪われる

  • 読んだページ
    村上春樹インタビュー
    前半はこれまでの作品の振り返り、後半は書くこと、非現実的な実世界、総合小説などについて。

    「それで、それらの文化圏でのぼくの小説の読まれ方を比較して面白いのは、東アジア文化圏では傾向として「イズム」がないんですよ。ポストモダニズム、マジックリアリズムといった理論的な受容ではなく、ただ物語として受け止めるんですよ。ぼくの小説を、物語として面白いじゃないか、カッコいいじゃないかという感じでぐいぐい読んでいく。今読んでいるこの小説がリアリズムか非リアリズムかなんてことはたいした問題ではない。そういう文化的な土壌があるんでしょうね。(P51より)」
    「人の精神というのは、地表の部分を高くしようとすればするほど、地下の部分も同じだけ呼応して深くなるわけです。つまり人が善を目指そうとすれば、悪というのは補償作用として必ずその人の中で、同じぶん伸びていきます。つまり、人が健康になろうと思えば思うほど、地下にあるその人の不健全な部分は深くなっていくはずなんです。そしてそれが行き過ぎると、分裂的な傾向が出てくると思うんですね。」

  • 今号も面白かった〜。
    意外にも古川と村上の対談が盛り上がっていた。いいつくりだ。
    ほか作品もレベルの高いクオリティが保たれている。

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